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歴史・伝統を知るの最近のブログ記事

八女茶のはじまり、霊巌寺へ

サッチの取材日記

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私たちの最後の取材先となる
黒木町の霊巌寺に行ってきました。

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何度も番組でご紹介しておきながら、
訪れるのは初めて。
駐車場から少し歩きます。
お地蔵さんが並んでいる坂を登ると到着。
9月も半ばだというのに、
とっても暑い日で、汗だくになったのですが、
社務所に入ると、ひんやりとしていて、
とっても涼しかったです。
日本家屋、素晴らしい!



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さて、今回の取材でサッチが楽しみにしていたのは、
霊巌寺のご住職が作る「精進料理」!

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おおお!
おいしそう!!!
野菜が丁寧に料理されて、
それぞれお味が違っています。
ゴマ豆腐もモチモチでおいしい♪
お気に入りはゴーヤ。
お味噌で味付けされていました。

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お吸い物も上品なお味で、
ゆずが利いてます。

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最後に出てきたご飯がこれまた素敵!
番茶で炊いたそうです。
ほんのり香りがします。
噛めば噛むほど甘みが出てきて、
すごくおいしかったですよぉ。
お漬物も数種類あり、
部長はお替りして食べてました。

で、気づかなかったんですが、
お豆が入れてあった籠。

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これなんと、昆布で出来ていて、
食べられるんだそうです。
俊英さんが、皆残しているのを見て、
悲しそうに「これ、昆布なんですよ」と。
それを聞いた私たち、
もちろん全員一口でいただきました!
噛み応えがあり、磯の香りがほんのり漂って、
これまたおいしい一品でした。
教えていただいてよかったです。

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霊巌寺オリジナルのおせんべい。
これはお持ち帰りしちゃいました。
箸入れに書いてある言葉が気になり、
これもお持ち帰り。
仏の言葉は心に響きます。
予約があれば、3人以上から受付てくださるそうです。
お一人3000円~。



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お料理だけじゃなく、ここからの眺めは
目に優しい緑いっぱいです。
棚田のお茶や山の杉が癒してくれます。

田舎の景色と、八女茶の歴史に触れながら、
精進料理に舌鼓!
お勧め観光スポットです。



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たっぷりお料理をいただいた後は、
17代住職の日種俊英さんに案内していただいて、
お寺の中を見学。
歴史を感じる厳かな雰囲気の本堂でした。
お釈迦様の横には、八女にお茶の木をもたらした
栄林周瑞禅師の像が鎮座。
霊巌寺を建てるように願い出た人物なので、
それはそれは大事に祀られています。

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屋久杉のテーブルもありました!
どうやら樹齢何千年のものだったらしいです。
わお。

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そして、俊英さんにインタビュー。
境内にある、樹齢250年以上の
お茶の木を眺めながらお話を伺いました。

なんとものんびりとした時間が流れて、
日ごろの喧騒を忘れさせてくれる、
素敵な住職と空間でしたよ。

精進料理は、俊英さんの息子さん、
18代住職が作ってくれます。

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で、最後に、
食事をしたお部屋に戻ってきて、
玉露とゆべしと羊羹を用意してくださっていました。
ありがとうございます。ご馳走様でした!



私たちにとっては最後の取材になりましたが、
写真に写っている同行した新メンバーにとっては
最初の八女市体験。どうだったかな?!
10月からは、新メンバーが
八女の魅力をお伝えしていきます。
引き続き、よろしくお願いします!

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霊巌寺
住所: 福岡県八女市黒木町笠原9731
電話&FAX : 0943-42-4311

サッチの取材日記

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矢部村には、天皇家に縁のあるお墓がある・・・
なんともスケールの大きなお話!
今回は、そのお墓に眠っているとされる
良成親王(りょうせいしんのう)について、
取材してきました!

お話を伺ったのは、
御側地区で、公卿(くげ)唄を受け継ぐ方々。
御側(おそば)という地名が、
親王のおそばに仕え、守る家臣たちが住む場所である、
ということを示しているとされ、
陵墓が認定される証拠になったそうです。

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お話を伺ったのは、公卿唄保存会会長・木村義道さん。
集合場所は、御側多目的集会施設です。
新しい施設のようで、キッチンも広く、
畳敷きの集会所にいると、
風が通り、川の音、虫の声が心地が心地よく響いてきました。
元々小学校だったところですが、
廃校になったため、講堂をリフォームして集会所にしたそうです。

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木村さんから、昭和30年代の保存会メンバーの写真を
見せていただきましたよ。
中に、木村さんのお母様もいらっしゃいます。
昔は女性が中心だったそうですが、今は男性のみ。
御側地区には女性の数が少ないそうです。
今の公卿唄保存会メンバーは男性5人。
そこで、「公卿唄は一人じゃうたえない。5人そろわんと!」
という会長の一声で、この日のために、皆さんお仕事を休んで
集まってくださいましたぁ。
ありがとうございます!
そして、毎年10月8日に行われる大杣公園祭で披露される貴重なお謡いを
披露してくださいました!

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良成親王が病に倒れたときに、
元気になって、今一度栄えるようにという願いがこもった
歌なんだそうです。いわゆる祝い歌の一つ。

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なんとも不思議な共鳴音。5人の声が膨れ上がって、
「一人じゃ歌えない」と言っていた会長の言葉が
実際に聞いてわかりました。
この歌声は、番組で短いですがOAしようと思いますので、
ぜひお聞きください!



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インタビューの後、
みんなで良成親王陵墓へ。
宮内庁が管理しているため、
枝が伸びたからと言って無断で切ってはいけないそうです。
ほぉ、それだけ厳重に管理されているんですね。

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この場所で10月8日(土)に行われる大杣公園祭。
ぜひ皆さんも足を運んで、
南北朝時代の悲劇の親王を偲んでみませんか?

埋蔵金のうわさもあったりして、
歴史好きのサッチとしては、
かなり興味津々です。

そして、木村さんたちのお謡いを
お祭り本番で聞いてみたい!と思いました。

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これからもぜひ、
御側地区の歴史を受け継ぎながら、
朗々とした歌声を聞かせていただきたいと思います!

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<大杣公園祭>
日時: 2011年10月8日(土)
会場: 大杣公園 (福岡県八女市矢部村6808番地1)
問合: 八女市役所 観光振興課 (電話0943-23-1192)


<五條御旗祭り>
日時: 2011年9月23日(金・祝)10:00~
会場: 五條家 (福岡県八女市黒木町大淵3998)
問合: 八女市役所 観光振興課 (電話0943-23-1192)


古墳のまち、八女

サッチの取材日記

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歴史大好きなサッチ。
古代ともなると、想像の世界が膨らみますよねぇ。

今回は、夏休みの自由研究にもってこい!
八女市の丘陵地帯にある古墳、岩戸山古墳を取材してきました!

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案内してくださったのは、岩戸山を守る会ボランティアガイドの橋爪征夫さん。
岩戸山は綺麗な公園として整備されているんですが、
辺りの清掃なども担当されています。
岩戸山で知らないことはない!って感じのお父さんです。

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今まで何度か足を運んだことのある
九州最大の前方後円墳、岩戸山。
橋爪さんと改めて周ると、
大きさ、見所、古墳の土の盛られ方や歴史まで、
いろんなことを再発見!

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やっぱり自分たちだけで見るより、
ガイドさんがいて説明してくださったほうが、
理解度深まりますねぇ。

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見晴らしもいいし、緑は綺麗だし、
夏休みにお弁当持って遊びに行ってもよさそう。


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さてさて、今回私たちは岩戸山歴史資料館内に初めて入りました!

ここには、八女地方を空から見渡したかのような模型があり、
どの辺りに古墳があるのかが示されています。

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古墳がある場所には赤いランプが付くようになっているんですが、
全部のランプが付いたら、なんと、300もあるんです。
その中には12基の前方後円墳!

ちょっとちょっと、半端ないですよ、この数。

もしかしたら、まだまだ地下にはいろんな歴史的遺産が
眠っているかも!
八女市すごすぎます。

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館長さんが丁寧に優しく
一つ一つ説明してくださいました。

わかりやすーーーい。

しかも、かなり興味深い!!!!

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精巧な金細工や石人石馬、
よろいや刀などなど、
国立博物館に収めてもいいほどのものがずらりと並んでいます。

やっぱり歴史って面白い。
新たな発見があれば、今までの学説が覆されるところも、
奥深い。

古代の人たちは、
一体どんな暮らしを送っていたのでしょうか。
そして、岩戸山古墳を作るよう命じた
筑紫君磐井は、どんな人物だったのか。
大和朝廷との関係は?

ね、自由研究にもってこいでしょ?!

岩戸山古墳、ぜひ行ってみて!

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八女の石灯籠

サッチの取材日記

夏ですね、皆さん。暑いです。

取材先でも、冷たいものなど出していただくことがあります。


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今回も、石灯篭の歴史を探ろうと訪れた

八女市山内の熊本石材店で、

熊本龍さんに、抹茶オーレや、フルーツゼリーなどをいただきました。

ありがとうございますぅ。おいしかったぁ。


あ、取材取材。

熊本さん、よろしくお願いします。

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石龍工房と名付けられた、熊本さんの作業場には、

大きな大きなまーーるいカッターがあります。

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直径2mですって!すごいですねぇ。

これで、硬い石をがりがり切って行く訳ですよ。


当然のことながら、

周りにはたくさんの石で作られたものたちが並んでいます。

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力強い大地の力を感じる灯籠や、

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かえる(これ、最終的に親、子、孫の3段重ねになります)、

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照明、花器、水桶などなど。

中には綺麗な色のフクロウもいました。

大きなものから小さなものまで、

熊本さんは何でも作ってしまいます。器用ですねぇ。


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若い頃は石工にはなりたくない!ってことで、

自衛官になったそうですが、お父様の体が悪くなり、

後を継ぐため戻ってきました。それが23・4歳。

そこから1年ほど修行を積み、現在に至っています。


「大切なのは全体のバランス。

石を削りながら、全体を把握するセンスが必要」

と熊本さんはおっしゃっていました。

熊本さんには、きっと天性の才能があったんでしょうねぇ。

今では、八女石灯篭協同組合の会長さんを勤めるほど。

暑い中での作業は、本当に大変でしょうけど、

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ちょいちょいっとのみを握って

蛙の目を掘り出す姿に、プロの技を見ることが出来ました。


石灯篭と一言で言っても、いろんな形や大きさがあり、

それぞれ作り手の癖というか個性が出るそうで、

「誰が作ったか大体わかる」とも

お話されていましたよ。すごい世界!

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石は、阿蘇の噴火で出来た凝灰岩がメイン。

世界でも、石を採って、加工している場所は

八女しかない!という言葉に、

またまた八女の素晴らしさを実感!


伝統を守っていく、というのは簡単ではないかもしれませんが、

やっぱり、継承して言って欲しいと心から思います。



暑い夏は納又滝へ

サッチの取材日記

連日猛暑が続いている福岡県。

節電が叫ばれ、冷房がんがん!という

こともできず、

この暑さ、どうしたらいいのぉぉぉぉぉ!

とお嘆きの皆さんへ。


八女には素敵な避暑地がございます。

ちょっと遠いですけど、

ドライブコースには持って来い!ですよ。

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今回訪れたのは、10度の気温差があると言われている

上陽町上横山の納又(のうまた)滝・滝の宮不動尊。


以前、八女の神秘スポットとして、

一度ご紹介したことがある場所です。


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お話を伺ったのは滝の宮不動尊奉賛会会長の井上尚彦さん。

黄色のTシャツと、作務衣のボトムスが

かっこよく決まってます。足元は下駄です。

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ワシワシ歩きます。

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岩場があったり、急な階段があったりしても全然平気。

小さい頃からの遊び場だから、と

おっしゃっていました。

この滝で、うなぎを取ったり、

魚を採ったりして遊んでいたそうです。


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さて、周囲との気温差10度という噂、

これ、本当かもです。

温度計は持っていってませんでしたが、

滝の近くに行くと、冷蔵庫を開けた時のような冷気を感じました。

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鳥肌が立つほど涼しかったですよぉ。

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ここなら、マイナスイオンを浴びながら、

涼しく過ごせること間違いなし!


夏の涼を求めて、ご家族で、いかがですか?


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話は変わりますが、

取材前、私たちは井上さんのご自宅で、

自作の石釜で焼いたピザやナン、ドリアを

ご馳走になりました!!!

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おいしかったぁ。

奥様と娘さんが色々用意してくださいました。

具沢山のピザ、最高!

カレーソースのピリ辛感、

高菜とピザのおいしい出会い、

旬のきゅうりと昆布の調和、

あぁ、最高のひと時。

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ご馳走様でした。


お土産にからーーいゆずこしょうと

採れたてきゅうりもいただきました。

早速家に帰って、

塩もみしてゆずこしょうと和えてみました。


辛かったぁ。

けど、美味!

井上さん、色々ありがとうございました!

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八女本流とは?房の今里~提灯バッグ

サッチの取材日記

房・タッセルって、

今まで意識して見たことあまりなかったような気がします。

何気なく存在しながら、

装飾の役割を果たしている房を作り続けて

およそ100年の老舗「今里」に行ってきました。

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場所は、旧八女市の本町。事務所と、ちょっと歩いたところにある

ギャラリー(白壁の町家。昔はそこが作業場だったそうです。)で

色々とお話を伺いましたよ。


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お話をしてくださったのは、今里亨さんです!

今回は「八女本流」という、八女の伝統工芸の技を使って、

新たな商品を生み出そうというプロジェクトについての取材。


しかし、まずは房についてお聞きしたい!と思いまして、

今里さんに色々教えていただきました。

元々今里さんの房は、提灯の装飾として代々使用されてきました。

それは今でもそう。

しかし、それだけに留まりません。

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房は、色や素材、長さなどで変化をつけ、和にも洋にも使用できる優れもの。

アカデミー賞女優のナタリー・ポートマンが、

房=タッセルのピアスを身に付けていたことでも、

その使用範囲の広さを感じます。


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房には「房」という漢字が当てられていますが、

今里さんは「総」の方が作り手側から考えると相応しいとおっしゃってました。

へぇ。そうかぁ。束ねるんですもの、そうですよねぇ。

言葉って不思議。今となっては「房」でちゃんと形が思い浮かべられますもん。


今里では、房と「結び」も行ってらっしゃって、

これはどういうものかというと、お守り袋の口のところが

複雑な形で結んでありますよね、あれですあれ。

結び方にもいろいろありまして、

伝統的なものに、「総角(あげまき)結」「叶(かのう)結」と呼ばれる

結びがあります。

叶結びは、表が口の形に、裏にすると十の形に結ばれていて、

両方あわせると叶という漢字になることからこう呼ばれています。

普通、結んだら表も裏も同じ形になるそうな。

ほぉ、面白い。




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作業場にもお邪魔しました。

女性の方が中心になって、お仕事してらっしゃいます。

いろんな色や形の結びや房がありますねぇ。

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ちょいちょいって結んでます。すごいです。

どこの部分がどこにはまって、くるっとなって結ばれたのか・・・

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自分では絶対再現できません。はぁ、そんけーーーー。

作業場にいる方々意外にも、内職でこのお仕事をされている

女性の方々がとってもたくさんいらっしゃるとか。

八女の皆さん本当に器用!羨ましい!


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で、ギャラリーで見つけた叶結びのストラップ、

欲しいなぁと思っていたら、今里さんから

プレゼントしていただきました。

す、すみません。物欲しそうにしてたんでしょ、私・・・

ありがとうございました。

「結び目には神が宿る」と今里さんは教えてくれました。

叶う結びで願い事が叶うといいな。




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さて、八女本流ですよ!

これは、八女に息づく伝統工芸の技を終結し、

八女ブランドの新しい商品を生み出していこうというプロジェクトのこと。

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第1弾商品は「提灯バッグ」です。

かわいいでしょーーー?!

実は、今里さんにお話を伺った後、

実際に製作に携わった提灯屋さんに行って、

実物を見せていただいたんです。

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提灯の卸をされている内田醇(うちだあつし)商店の

内田和夫さん(写真右)が提案されて、

火袋を作る職人さんの高山英樹さん(写真左)に発注。

そして構想から2年、この提灯バッグが出来上がりました。

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ちりめん模様の布が提灯に覆われて透けてる感じが

個性的でとってもおしゃれ。

まだまだこれから改善していって、市場に出るまでには

もう少し時間がかかるようですが、

これからどんどん「八女本流」ブランドの商品が生まれるはず!

楽しみです!

内田さん、高山さん、お時間いただき、ありがとうございました!


皆さんぜひ八女本流のHPもチェックしてくださいね。

商品のラインナップやどんな職人さんたちが参加しているのか

見ることができますよ。

星野村、室山神社にふたたび・・

サッチの取材日記

1月のまだ雪が残っているときに一度上った室山神社に、

再び取材で訪れることになりました。

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案内してくださったのは星野村のボランティアガイドをされている栗秋恵二さん。

星野村の地図を見ながら、位置関係や地名の由来など、

いろんなお話をしてくださいました。

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栗秋さんは星野村の歴史に詳しくて、巨石文化の研究もしていらっしゃるそうで、

船着き岩のことや、綺麗な三角形をしている権現山のこと、

実際に目の前にしながらのお話はとても興味深く、

古代ロマンに思いを馳せながら聞き入ってしまいました。

詳しくはぜひ星野村にお出かけになって、栗秋さんに案内してもらってください!





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さぁ、室山神社に到着しましたよぉ。

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前回は雪に覆われていた石段も、苔むした表面を見ることができ、

また違った雰囲気。

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むせ返るような木々の緑に囲まれた参道を一歩一歩上っていくと、

お社に着く前にちっちゃな祠があったり、

門があったりして、この場所全体が神聖なところなんだと感じました。

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で、その中の一つに、竹筒とか木槌がたくさん置かれているところが。

例えば竹筒を使って息をふっと吹きかけると耳がよくなるとか、

木槌で頭を軽く叩くと頭がよくなるといわれているそうで、

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サッチは両方体験!

頭よくなるかなぁ、耳よくなるかなぁ。神様お願い!!!


この他にも、岩と岩の間から下界が見える場所がありまして、

冬至の時にはここから入る光が、

なんと室山神社のご神体に射すんだそうです。

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うわぁ。それはすごい!!!!昔の人の時を知る技術、

自然をよく観察しているからこその知恵ですよね。

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室山神社のご神体の場所、どこにあるかは番組を聞いてのお楽しみ!

ヒントは女性の胎内をイメージしてお社が建てられている・・・です。


行ってみたくなったでしょ??


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星野村のパワースポット、お勧めです。

栗秋さんのガイドがあると更に理解が深まりますよ。ぜひ。


(八女市役所HP)八女の神秘スポットに出かけてみませんか


蹴洞岩とハート岩を見てきました!

サッチの取材日記

3月19日放送の番組は、八女市のパワースポット特集。

全部で8つご紹介するんですが、その中から今回は

矢部村の蹴洞岩(けほぎいわ)と、最近発見されたハート岩について

八女市商工会青年部部長の栗原悠次さんにお話を伺ってきました!

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栗原さんは、農学博士で日本茶インストラクターという肩書きを持つ

矢部村の「栗原製茶」の店長さん。

矢部村に人がたくさん来るようにと、いろんなアイデアを出しながら、

青年部でもがんばっていらっしゃるようです。


そんな栗原さんが、去年地元のおいちゃんから教えてもらって発見したのが

「ハート岩」。

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日向神ダム湖畔に昔からあるその岩のことは「正面岩」として存在は有名。

なのに、形が綺麗なハート型だとは、言われるまで全く気づかなかったそうです。

でもおいちゃんは気づいてたんですねぇ・・・。

なんかかわいい。


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確かにしっかりハート型ですよこれ。

ただし、雨が降ると、真ん中に線が入っているため、

BROKEN HEARTになってしまいます。

カップルで行くなら、ぜひお天気のいいときを狙ってください!


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更に、このハート岩の右側の部分をよぉく見ると、何かが見えてきます。

「八女津媛が天に昇っている姿です」と栗原さん。

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なるほどねぇ。すごいーーー。本当に見えるーーー。


「左側にはLOVEのLの文字があるんですよ」という声に

見つけてしまいました、Lの文字。

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こりゃぁ、カップルにはたまらない岩ですね。


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その右隣にあるのが銘菓の名前にもなっている「蹴洞岩(けほぎいわ)」。

なんであんなところに穴が?!

しかも直径12mってかなり大きいですよね!!

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宮崎に光臨した日向の神が、その美しさに惹かれて

天馬にまたがり矢部村へ。その天馬が蹴ったことで開いた穴

と言われているのが「蹴洞岩(けほぎいわ)」。

神話って不思議ですが、そんな話でさえも信じてしまいたくなるパワーがありますよ、

このケホギイワ。


パワースポットって、見てるだけでほんとに心が揺れる感じがします。

自然が生み出す不思議な岩、ぜひご覧あれ。

八女人形会館へ

サッチの取材日記

♪八女人形会館~~♪

福岡県にお住まいなら、一度は聞いたことのあるフレーズですよねぇ。

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行ってきましたよ、八女人形会館

雛人形や、5月飾り、羽子板などを作って販売している

フジキ工芸産業という会社の展示販売会場がここ。

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広い敷地内に、何点ものお人形たちが展示されています。

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うわーーー、綺麗だなぁ・・・と見ていたら、なんと500万円を越えるものを発見!

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ほほぉ、これはすごい。有名な人形職人さんが作ったものだそうです。

もちろんその他にもいろんなお雛様がありまして、

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郷土雛である箱雛や、

お雛様とお内裏様一対がガラスケースに入ったものや3段飾り、5段飾り、

7段飾りと飾るスペースやご予算に合わせて選ぶことが出来ます。

中でもサッチが気になったのは、ガラスケースではなく、

木のケースに収納できるように作られているもの。

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木目が和のテイストにマッチしていて、柔らかい雰囲気が好きでした。

もう一つ目を引いたのは、陶器で作られているお雛様。

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リヤドロというスペインの有名な陶器ブランドが作ったものなんですが、

人形のお顔が西洋風で、不思議な感じ。

八女人形会館に行ったら、ぜひ見てみてください!


ところで、皆さんはお内裏様とお雛様がどちらに座るかわかりますか?

お内裏様とお雛様の位置は、現在は私たちが見て左がお内裏様、

右がお雛様なんですが、武家社会の頃のお雛様は逆だったそうです。

昭和天皇が、西洋式に倣って右にお立ちになったことから

お雛様もこのような並びに変わってきたそうです。

そんな歴史的なことを教えてくださったのは、フジキ工芸産業の福田喜作さん。

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福田さんは元テレビ局の方だったそうで、お話もすごく上手!

雛人形の歌を作ってCDにしたり、本を出版したりと、

日本の文化を雛人形を通して私たちに伝えてくれる福田さん。お世話になりました。


この他にも、なぜ7段飾りの雛人形は全部で15人なのかとか、

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会館の2Fにある江戸時代のお人形特設展示室では、

歴史の変遷をお人形と雛道具などを見ながら

わかりやすく解説していただき、勉強になりました。

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とってもちっちゃな豆本や百人一首などもあって、昔の雛道具は感動ものです!

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さて、八女人形会館には、雛人形だけじゃなく、五月人形や鯉のぼり、

羽子板なども展示販売されているんですが、

人形会館にはおばあちゃまと一緒にご来店されている方も。

赤ちゃんの声が微笑ましく響いている人形会館は、

幸せを受け継ぐ場所なんだなぁと感じました。

お雛様を飾ったことのないサッチは、ひな祭りの思い出といえば、

友達の家に遊びに行って、7段飾りのお人形たちを見て、「すごいなぁ」と

感動して、雛あられを食べて、ご飯食べて帰る・・・というもの。

さみしーーーーー。

まぁ、それはさておき、八女人形会館は、ベビーカーの無料貸し出しあり、

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子供たちが遊べるようなキッズスペースあり、お茶の無料サービスありで、

ゆっくりじっくり見て回ることができるようになっていましたよ。

昔から、日本では人形をお守りとして大切にしてきた伝統があり、

親から子へ子から孫へ、

健康で幸せに暮らして欲しいという思いをつなげていくのが雛人形。

毎年大切に飾って、その思いを伝えて行って欲しいなぁ。


100年の歴史、石橋を探索へ

サッチの取材日記

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上陽町にはほたると石橋の館があります。

番組ですでにご紹介しましたね。今回はその石橋にスポットを当てて取材してきました。

100年以上も前に作られた石橋が、まだ現役で使われているということに、

当時の技術の高さが偲ばれます。

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ただそこにある、というのが橋。

毎日普通に渡っていて、その偉業に気づかない・・・というのが

地元の方々なのではないかなぁと思いますが、

今回はその石橋の魅力を伝えるお仕事をしてらっしゃる、

八女市観光協会上陽支部の小川さんに石橋について詳しく教えていただきました。

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小川さんにお話を聞いていると、石橋の歴史や、構造的なものを詳しく知ることが出来て、

単なる橋が「歴史的な建造物」に生まれ変わります。

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なんちゃって歴女のサッチは、明治から大正にかけて作られていった

石橋の歴史を聞くだけでわくわくしてしまいます。



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取材は大瀬橋(だいぜばし)の前で行われたんですが、取材が終わって、

八女部副部長が「あそこに名前が書いてありますねぇ。」とふわりと報告。

小川さんはびっくりして「え?どこどこ??」と驚いてらっしゃいます。

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「橋の真裏の部分です」と大瀬橋の真下に行き、見上げると、ありましたありました。

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立派な文字で主任と監督など、橋作りに携わった方々のお名前が彫られています!

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これはもしや大発見?!

小川さんも「いやぁ、気づかなかった・・」と絶句。意外に盲点なんですね。

橋の真裏。

副部長!すごいすごい!!!でもクールな彼女は「そうですかー?」だって。

それでも、副部長の観察眼は鋭いと、いつも感心するサッチでありました。


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さて、小川さんは数年前に石橋の清掃を始め、仲間を増やし、会を作り、

みんなで旅行に行ったりと絆を深めてきました。石橋がつないだ縁、いいですねぇ。

現在はその会も活動休止状態とのことですが、

石橋を守っていくには、やはり地元の方々の団結が必要なんですね。

これからも、歴史的建造物である石橋、大切に守って欲しいなと思います。

桜や蛍、紅葉や雪と、季節ごとに違う表情を見せてくれる石橋、

ぜひ皆さんもご覧になってくださいね。

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このみ園と旭座人形芝居の歴史探訪

サッチの取材日記

今回は八女・福島地区を取材してきましたよ。
といっても、散策する時間がなくて、このみ園のみ・・・。
残念。

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許斐(このみ)さんにインタビューです。

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許斐さんに貴重なものを見せていただきましたよ。
それは、ご先祖様が書いてらっしゃった日記。

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万年質でとっても几帳面に記されていました。
毎日何をやって、どんな天気で、どんな行事があって、と細かく書いてあり、
過去を紐解く貴重な資料となっています。

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ん?

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「本日脱落ス」

たまぁにこんな一言のみで終わっている日記もあったりして、
その人となりが伝わり、和めましたぁ。

歴史ってサッチは大好きなんですが、皆さんはいかがですか?
そういった意味でも、白壁ギャラリー、とっても楽しそう♪
歴史好きの方、雑貨好きな方、おしゃれ好きな方、お勧めです!
その他にも体験ものがたっくさんありますし、
かつてお嬢様だったスナックのママたちの写真展なんていう
ユニークな展示会も行われますよ。
ご家族と、お友達と、みんなでワイワイ言いながらぜひ
福島地区を堪能してください!




打って変わってこちらは旭座人形芝居。

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黒木地方に代々伝わる人形浄瑠璃なんですが、
人形の使い手の方々が、なんとも素朴でかわいいのです。
普段は農作業などのお仕事をしてらっしゃるんだろうなぁ、
なんて思いながら練習風景を眺めていました。
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でも、人形を持つと、どこかにスイッチが入って、
「伝統芸能を継承する人々」になるんですよ。

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いやぁ、すばらしい!無料だなんて、いいんですか!って感じです。


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私のこの様にならない姿、やっぱり長年使ってきた皆さんとは比べようがありません。
それにしても、生の三味線と太夫の語り、聞きたかったなぁ・・・。
11月3日、まだ予定を決めていないという方は、旭座人形芝居会館にGO!
13時半開演ですよぉ。

八女津媛神社で参拝

サッチの取材日記

10月某日、馬場さんと訪れたのは、
八女という名前の発祥とされる
八女津媛が奉られている「八女津媛神社」。

看板にしたがって進むと・・・
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石段があって、そこを登ると

八女津媛神社.JPG
神の窟におわします八女津媛を奉った八女津媛神社に到着!

お宮の前には、ちっちゃな八女津媛の銅像がありました。
八女津媛.JPG

神社前で馬場さんにインタビューしてみましたよ。
神社インタビュー.JPG

お社の横にそびえる窟。
神の窟前にて.JPG
溶岩が一瞬にして固まってできた洞窟だったそうです。
今は奥行きがなくなっていますが、昔は本当に洞窟になっていて、
その中で八女津媛は政治を行っていたそうです。
ほほぉ。すごいですなぁ。

そして、番組の成功を願って、お参りしてみました。
馬場さんも一緒です♪
お参り.JPG

そうそう、八女津媛神社は、縁結びと子宝にご利益があるそうですよ。
女子の皆様、八女のパワースポットにぜひお出かけくださいまし。

神社のすぐ横に、大きな大きな杉の木がありました。
樹齢600年だそうです。なんと立派な!!!
権現杉全体像.JPG

そして、私たちが訪れたときにはまだまだ緑一色のもみじがいっぱい。
みどりのもみじ.JPG
これが全部色づいたら、本当にきれいだろうなぁ・・・。
見たい!!!!

神秘的で魅力満載の八女津媛神社でした。

その帰りに、よもぎまんじゅうが有名なお店に寄ったのですが・・・
よもぎもち屋さん.JPG
残念ながら売り切れ。大人気です。
でも、栗まんじゅうもおいしいということで、買って食べました♪
歯ごたえもしっかり残してあって甘すぎず、皮ももちもち!
小腹が空いたときにぴったりでしたよぉ。

三田村統之 八女市長にインタビュー

初めまして!パーソナリティーの杉本幸智世です。

これから八女市の魅力をたーーーっぷりお届けしていきますので、

どうぞよろしくお願いいたします!


番組最初のゲストは・・・三田村統之 八女市長!

どきどきのインタビュー第一弾でしたぁ。

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(画像をクリックすると大きなサイズでご覧いただけます。)


八女市役所にある応接室で、

市役所の担当の方や番組スタッフが見守る中、始まったインタビューでは

市長の歴史好きな一面が見えたり、

八女の季節を彩る花や稲穂の魅力を教えていただいたり、

市長のお話を伺っていると、八女のこと、もっともっと知りたくなりました。


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最後に市長と記念撮影をさせていただきました!

さぁ、毎週、八女の発見をお届けするのが、すごく楽しみです。


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