サッチの取材日記
夏ですね、皆さん。暑いです。
取材先でも、冷たいものなど出していただくことがあります。
今回も、石灯篭の歴史を探ろうと訪れた
八女市山内の熊本石材店で、
熊本龍さんに、抹茶オーレや、フルーツゼリーなどをいただきました。
ありがとうございますぅ。おいしかったぁ。
あ、取材取材。
熊本さん、よろしくお願いします。
石龍工房と名付けられた、熊本さんの作業場には、
大きな大きなまーーるいカッターがあります。
直径2mですって!すごいですねぇ。
これで、硬い石をがりがり切って行く訳ですよ。
当然のことながら、
周りにはたくさんの石で作られたものたちが並んでいます。
力強い大地の力を感じる灯籠や、
かえる(これ、最終的に親、子、孫の3段重ねになります)、
照明、花器、水桶などなど。
中には綺麗な色のフクロウもいました。
大きなものから小さなものまで、
熊本さんは何でも作ってしまいます。器用ですねぇ。
若い頃は石工にはなりたくない!ってことで、
自衛官になったそうですが、お父様の体が悪くなり、
後を継ぐため戻ってきました。それが23・4歳。
そこから1年ほど修行を積み、現在に至っています。
「大切なのは全体のバランス。
石を削りながら、全体を把握するセンスが必要」
と熊本さんはおっしゃっていました。
熊本さんには、きっと天性の才能があったんでしょうねぇ。
今では、八女石灯篭協同組合の会長さんを勤めるほど。
暑い中での作業は、本当に大変でしょうけど、
ちょいちょいっとのみを握って
蛙の目を掘り出す姿に、プロの技を見ることが出来ました。
石灯篭と一言で言っても、いろんな形や大きさがあり、
それぞれ作り手の癖というか個性が出るそうで、
「誰が作ったか大体わかる」とも
お話されていましたよ。すごい世界!
石は、阿蘇の噴火で出来た凝灰岩がメイン。
世界でも、石を採って、加工している場所は
八女しかない!という言葉に、
またまた八女の素晴らしさを実感!
伝統を守っていく、というのは簡単ではないかもしれませんが、
やっぱり、継承して言って欲しいと心から思います。