サッチの取材日記
八女市には、いろんな職人さんがいるものだと、
改めて感じた今回の取材。
上陽町の狭いせまーい道に揺られ揺られてたどり着いた
山奥の檜の森。
立派な角材を作るべく、
「枝打ち」をしている方がいらっしゃいます。
その名は馬場関生さん。
おん年72歳。
いやぁ、すごいです。
こんな70代、なかなかいらっしゃらないと思います。
7mはある檜に
はしごをかけ、
すいすい登っていきます。
そしておもむろにカマを取り出し、
枝を落としていきます。
これが枝打ちです。
木がまっすぐ育つように、
幹がある程度の大きさになったところで
木に登り、枝を落としていきます。
落とした枝の切り口は、
どれも揃っています。
これが美しい木目を作る技の一つ。
馬場さんは、
登るだけじゃなく、
木を渡っていきます。
「?」
って思う方もいらっしゃるでしょう。
言葉通り、
檜の木から木へ、
上に上ったまま移動するのです。
ひえーーーーー。
しなるしなる!
見ているこっちが怖いです。
「タイミングをつかんだらできるよ」
と言われても、いやいや、
だって、
「八女には俺しかおらんとじゃなかかな?」
というくらい、難しい技です。
この技を身に付けてからは、
1日で100本くらいの枝打ちができるようになったと
おっしゃっていました。
まぁ、いちいち降りたり登ったりしなくていいから、
効率的ではあるのでしょうが・・・
木渡りはできないまでも、
登るだけならサッチもできるかも・・・
ということで、
木登りしてみました!
わーーーい。
はしごの上段までたどり着きましたよ。
私、すごい?!
実はサッチ、高いところ大好き。
久々の木登り、ちょっと楽しかったです。
馬場さん、
こんな危険な作業をお仕事にされていて、
今まで事故や怪我はないのでしょうか?
「今まで木から落ちたことはなかねぇ。
カマで怪我をしたこともないかな」とのこと。
さすが名人。すごいです。
とはいえ、今後もずっと元気で
お仕事が続けられるように、
くれぐれも怪我や事故がないよう気をつけてくださいね。
取材の後、
自然発生しているミョウガがわさびを
採ってくださったりして、
とっても優しいお父さんでした。
ありがとうございました!