茶摘みをされたお茶の芽は、乾燥させて茶葉になりますよね。
それまでにはいくつもの工程があります。
加工は機械やろもん!とお思いでしょうが、、
その時期や天候、分量によってお茶の味も大きく変わるので
とても神経を使う作業だそうです。
お茶屋さんの腕の見せどころでもあるんですね。
茶葉を作る伝統の技として受け継がれているのが、「手もみ」という技法です。
この技を競う「第28回八女茶手もみ競技大会」があると聞き、早速行ってきました。
4月20日、場所は黒木町にある「福岡県農業総合試験場 八女分場」です。
すでにお茶の香ばしい香りがしてきました。
おいしいお茶が飲めるかしら?
中では競技が始まっています。3人一組で参加だそう。
火であたためたホイロの上で茶葉をふるっています。
下には火。ホイロの上はけっこう熱いんです。
こちらは審査中です。この手揉みの技術を競うんです。
あら、なんだか楽しそう。
一般体験もできるということでいざ。
先生は松尾実さんです。
なんと八女茶の元祖、松尾太郎五郎久家さんの子孫というからびっくり!
実さんってまた、こちらはシンプルなお名前ですね。
まずは、おひたし程度に湿った茶葉をふるい、水分を飛ばしていきます。
「葉ぶるい」という作業です。
手を球のように丸くし、上下に動かします。
犬の頭をゴシゴシ洗うイメージ、だそう。
ササッ
ササササッ
これを30分ほど続けます。ちょっとずつ水分がなくなってくるのが分かります。
少し水分がなくなると今度は「軽回転」という工程。
2人で向かい合い、まとめた茶葉を左右に大きく転がします。
これが結構きついんです。
腰を落として両手をウェーブユアハンズウェーブユアハンズ、、。
茶葉中の水分を発散させます。
この後、また「葉ぶるい」に戻り、くり返します。
葉ぶるい→軽回転→葉ぶるい→軽回転→葉ぶるい、、
あ、なんだか気が遠くなってきた・・。
と、ここで時間切れとなり退散してしまった私たち。
このあと乾燥した茶葉は、重回転、もみ切り、乾燥など、
全部で10もの完全手作業の工程を経て、手もみ茶が完成します。
私たちは体験した2工程で、もう筋肉痛になりそうでした。
お茶屋さんへの道は厳しいよ。
これからは1本の茶葉も無駄にしないと心に誓う私たちでした。
教えていただいた八女茶手もみ技術研究会のみなさま、ありがとうございました!
そして競技で見事優勝された「星野A」チームのみなさん、おめでとうございます!