メシュラングルメ研究所

2016年11月18日 (金)

メシュラングルメ研究所 11月18日

さあ、メシュラン・グルメ研究所のコーナーは、

今週から、新企画

 

今年、めでたく40周年を迎えた天神地下街と、

メシュランのコラボレーションが決定しました!

天神地下街では、11月11日から、150本の白木が出現し、

590mの南北2本の通りがイルミネーション輝く光の並木道になっています。

きれいなクリスマス・イルミネーションですよ!!

その天神地下街では、12月9日から12月25日に、

5000円以上お買い物すると、抽選ができます。

そのプレゼントの1等を、メシュランでセレクトしました!!

題して、「FM福岡 ザ・メシュランセレクト 選べるラグジュアリーグルメ」

我々が、選んだのは、3店舗の超豪華なスペシャル・ディナー・コース。

いままでメシュランでご紹介したお店の中から選んでいます。

その中で、本日ご紹介するのは・・・・

 

WOLFGANG'S STEAK HOUSE by Wolfgang Zwiener 福岡店

 

福岡市博多区住吉1-2-82 グランド ハイアット 福岡 1F

092-292-1651

11:30 - 23:30(フードO.S.22:30/ドリンクO.S.23:00)

http://wolfgangssteakhouse.jp/

 

2016年10月28日にOAしました。

グランドハイアットの1階にオープンしたステーキハウスです。

日本では、六本木、丸の内、大阪に次いで、4店目になります。

ウルフギャング・ステーキハウスは、NYの名門ステーキハウス

「ピーター・ルーガー」で40年以上活躍したウルフギャング・ズウィナーさん

が独立して、2004年マンハッタンに創業。

その後、世界展開していき、福岡が最新の15店目。

店内は、入口付近にバーカウンターがあるのが、いかにもアメリカン・スタイル。

その先のテーブル席は、広々としています。

ゴージャスな内装で、壁一面のワインセラーや

大きな窓から見えるイルミネーションも綺麗です。

ちょっと今までと違う雰囲気で、たまにはオシャレして、

豪快なステーキを食べてもらいたいお店です。

 

さあ、ここに頼んだ、スペシャル・ディナーの内容をご紹介しましょう。

 

【シャンパン(または、季節のフルーツを使った、ノンアルコール・カクテル)】

 

【“シーフードプラッター” ロブスター・シュリンプ・クラブミートの盛合せ】

ロブスターは、1パウンドをボイルした後、氷で締め、半身にカット。

爪も当然付いています。

ジャンボ・シュリンプは、ボイルした後、氷で締め、

頭と、背綿、皮を取り除いています。

大きくて、プリプリです。

クラブミートは、渡りガニの身をほぐして食べやすくしたもの。

それらが、お皿の上に氷を敷き詰めて盛り付けられ、出てきます。

添えてあるオリジナルのカクテルソースは、アメリカでは伝統的なもので、

ケチャップに西洋山葵を入れて、少しピリ辛にしています。

それに、レモンが添えてありますので、お好みで。

フレッシュオイスターはミルキーで実入りの良いワシントン産のオイスターを。

 

【クラシックシーザーサラダ、ベーコン添え】

伝統的なシーザーサラダに、900度のオーブンで焼いたベーコンを添えています。

外側がカリッとして、とてもジューシーなベーコンが、美味しいです。

アメリカでは、前菜とサラダを一度に頼み、一緒のお皿で食べることがよくあります。

このアメリカン・スタイルでどうぞ。

 

【本日のスープ】

その日シェフが最もお奨めするスープをご用意させていただきます。

 

【プライム ステーキ】

ここのステーキの特徴は、プライム・グレードという、

アメリカでも2~3%しか取れない肉を使っていること。

プライム・グレードとは、米国農務省の格付け審査で厳選された

アメリカンビーフの中で最高品質のものです。

アメリカから空輸した牛肉は、お店にある専用熟成庫で

28日間を目安にゆっくりとドライエイジングさせます。

その熟成した肉を、900度のオーブンでお皿ごと一気に焼き、

外側をカリッとさせ、中はジューシーに仕上げます。

部位はTボーンになるので、サーロインとフィレの2種類が

一気に楽しめるのも良いですね。

ステーキの焼き加減は尋ねられますが、ミディアム・レアがおすすめ。

外側が香ばしくカリッとし、中はロゼでジューシー。

脂もしつこくなく、ただ柔らかいだけではなく、弾力があって美味しいです。

そのままで食べても良いですが、味に変化をつけるなら、

オリジナルの少し甘めのステーキソースも用意されています。

 

ステーキの付け合せは、2種類を用意。

【クリームスピナッチ】

ホウレン草をザク切りにし、ブイヨン、バターと合わせて、トロトロにしたものです。

ステーキとの相性が良く、アメリカではポピュラーな付け合せ。モリモリ食べられます。

 

【ウルフギャングスタイル ジャーマンポテト】

ポテトでは、マッシュポテトが人気だが、我々は、これをオススメ。

通常のジャーマンポテトは、ベーコンが入って、

上にブラックペッパーがかかっていますが、

ここでは、ジャガイモ、玉葱だけを炒めて、仕上げに900度のオーブンに入れます。

ジャガイモのホクホク感があり、玉葱の食感と少し甘さが出て良いです。

 

【デザート】

アメリカンテイストなワクワクするデザートをご用意させていただきます。

 

そして、食後に、コーヒーか紅茶が出てきます。

 

どうですかっ!!

お金のことは言いたくないですけど、ン万円するコースです!!

 

こんなコースが当たる、天神地下街のクリスマス抽選会は、

12月9日から、12月25日まで。

税込5000円お買い上げごとに1回抽選できます。

 

来週も、超豪華なコースをご紹介しますよ!

お楽しみに!

 

2016年11月11日 (金)

メシュラングルメ研究所 11月11日

さあ、現在は日本酒について研究しています。

最近、再び、日本酒が注目を集めています。

ということで、日本酒について、

佐賀県の「窓乃梅酒造」の13代目蔵元、古賀醸治さん、

北九州市にある地酒処田村本店 4代目 店長の田村洋文さんにお伺いしました。

 

窓乃梅酒造

佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地

0952−68−2001

http://www.madonoume.co.jp/

 

地酒処田村本店

北九州市 門司区大里本町2-2-11

093-381-1496

営業時間 9:30 – 18:30

定休日  日曜日、祝日

https://www.facebook.com/tamurahonten/

 

日本酒を造るサイクル

1年に1回、一冬に造る酒蔵が多いです。

それを1年かけて販売し、新米がでたら造るというサイクルになります。

現在では、夏場でも、冷房すれば、お酒を造ることができるようになりました。

 

なぜ、冷やさないと日本酒が造れないのか?

今は技術的にレベルが高くなりましたが、

戦前までは、「腐造」と言って、腐らせることが多かったそうです。

そのため、雑菌や腐敗菌が繁殖しにくい、気温の低い冬場に造るようになったとのこと。

 

杜氏は、納豆、みかん、唐辛子を食べない?

納豆菌は繁殖力が強いので、麹を作る時に、

手に付いていると、米納豆になってしまう可能性があります。

みかんの周りには、酒を腐らせる乳酸菌の一種の「火落菌」が付いています。

また、みかんは、強い匂いを放つので、移り香がする可能性があります。

唐辛子は、利き酒をする前には、味が分からなくなるので食べません。

 

滝に打たれる

窓乃梅酒造さんでも、15年くらい前までは、出稼ぎの杜氏さんがいましたが、

冬の11月に、小城市の清水の滝で、

身を清めてから日本酒の仕込みに取り掛かっていたとのこと。

日本酒造りに対する考え方が、今とは随分違っていたように思えるそうです。

 

さあ、まだまだ「日本酒」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

 

2016年10月28日 (金)

メシュラングルメ研究所 10月28日

さあ、現在は日本酒について研究しています。

最近、再び、日本酒が注目を集めています。

ということで、日本酒について、

佐賀県の「窓乃梅酒造」の13代目蔵元、古賀醸治さん、

北九州市にある地酒処田村本店 4代目 店長の田村洋文さんにお伺いしました。

 

窓乃梅酒造

佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地

0952−68−2001

http://www.madonoume.co.jp/

 

地酒処田村本店

北九州市 門司区大里本町2-2-11

093-381-1496

営業時間 9:30 – 18:30

定休日  日曜日、祝日

https://www.facebook.com/tamurahonten/

 

日本酒の種類

特定名称酒 : 本醸造、純米酒、吟醸酒、吟醸純米酒、大吟醸、純米大吟醸

それ以外の一般的に出回っているお酒は、

一般酒、普通酒、上撰などと言われています。

まだまだ特定名称酒は少なく、全体の3割ほどしかありません。

 

普通酒と、特定名称酒の違い

1番のポイントは、原材料と、お米の磨き方です。

原材料の表示を見ると、一般酒は、米、米麹、以外にも入っている場合があります。

例えば、醸造用アルコール、醸造用糖類などです。

醸造用糖類は、ブドウ糖が主になります。

 

戦後日本のお酒政策

戦後、物資に乏しかった日本。

少ないお米で、少しでもお酒が作れるように、

「三倍醸造法」が法律で認められました。

純米酒を1とすると、その2倍になるアルコールまでを添加して良いと言うものです。

アルコールだけを添加すると味が薄くなるので、アミノ酸などの酸類も加えています。

それが、増醸酒と呼ばれるものです。

そこから、醸造用アルコール、醸造用糖類を添加することが始まりました。

だから、昔のお酒は、徳利がベタベタするようなこともあったそうです。

現在は、物資も豊富になり、昔ほど添加することもなくなりました。

 

さあ、まだまだ「日本酒」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

 

2016年10月21日 (金)

メシュラングルメ研究所 10月21日

さあ、現在は日本酒について研究しています。

最近、再び、日本酒が注目を集めています。

ということで、日本酒について、

佐賀県の「窓乃梅酒造」の13代目蔵元、古賀醸治さん、

北九州市にある地酒処田村本店 4代目 店長の田村洋文さんにお伺いしました。

 

窓乃梅酒造

佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地

0952−68−2001

http://www.madonoume.co.jp/

 

地酒処田村本店

北九州市 門司区大里本町2-2-11

093-381-1496

営業時間 9:30 – 18:30

定休日  日曜日、祝日

https://www.facebook.com/tamurahonten/

 

一般的にお酒を飲み出したのは、いつから?

鎌倉時代後半から、江戸の初期頃と言われていますが、

それまで武士の飲み物だった日本酒は、

販売店(いわゆる酒屋さん)が出てきて、一般の人も買えるようになりました。

 

 

江戸時代の酒屋さん

酒屋さんは、蔵元から樽で買い付け、割り水をして、徳利に入れて販売していました。

一般消費者は、自分の徳利を持って行って、そこにお酒を入れてもらっていました。

量り売りです。

ちなみに、割り水することを、「和水」、「玉をきかす」とも言います。

お店によって、お酒の濃さも違い、

お客様が薄く感じない程度に上手に薄めるのが技だったようです。

もちろん、その前に、濃いめのお酒を仕入れることも大事です。

なので、当時の酒屋さんは利き酒能力が高くないと、務まりませんでした。

 

 

瓶詰のお酒

1878年(明治11年)に瓶詰のお酒を販売したという資料があります。

それまでもビードロに入れたお酒はありましたが、

形も不揃いで容量もバラバラでした。

いわゆる型に入れて作る製瓶技術は、明治になってころです。

 

さあ、まだまだ「日本酒」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

 

2016年10月 7日 (金)

メシュラングルメ研究所 10月7日

さあ、先週から日本酒について研究しています。

最近、再び、日本酒が注目を集めています。

ということで、今回は、日本酒について、

佐賀県の「窓乃梅酒造」の13代目蔵元、古賀醸治さん、

北九州市にある地酒処田村本店 4代目 店長の田村洋文さんにお伺いしました。

 

窓乃梅酒造

佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地

0952−68−2001

http://www.madonoume.co.jp/

 

地酒処田村本店

北九州市 門司区大里本町2-2-11

093-381-1496

営業時間 9:30 – 18:30

定休日  日曜日、祝日

https://www.facebook.com/tamurahonten/

 

清酒の歴史

諸説ありますが、奈良時代には、黒酒(くろき)、

白酒(しろき)というものがありました。

「どぶろく」はそのままで白いので、白酒ですが、

灰を混ぜて濁りを沈殿させ、上澄みを取るのが黒酒になります。

ただ、これらは神様へのお供え物としてのお酒なので、

一般的に清酒(澄み酒)が出回るのは、

江戸時代になってからだというのが定説です。

 

清酒の産地

江戸時代、近畿地方の日本酒を作る技術は優れていました。

その当時、西宮では、「諸白仕込(もろはくじこみ)」という製法を確立させていました。

「麹米」も、でんぷん質原料として使う「掛米」も、精米したものを使う方法です。

田舎では、「片白仕込(かたはくじこみ)」と言って、

麹米は精米しますが、掛米は玄米でした。

ちなみに、精米方法は、水車などを使った「搗き臼」です。

「窓乃梅酒造」の8代目、古賀文左衛門さんは、

安政6年(1659年)、灘の西宮まで酒造りの勉強に行って、

「四ツ井信助」の元で教わったことを、「西宮土産」という技術書をまとめています。

この中で、「主人は3割搗いたと言うが、2割にしか見えない」という話もあります。

ただ、この当時、米を2割以上削っていたのは、すごい技術です。

 

現代の精米

戦前は、50%までが限度でした。

今は35%になるまで削る技術があります。

ちなみに、大吟醸は、50%以上削ると、表記できます。

 

 

さあ、まだまだ「日本酒」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

 

2016年9月30日 (金)

メシュラングルメ研究所 9月30日

さあ、今日から新しい研究に入ります!

テーマは、日本酒です!!

最近、再び、日本酒が注目を集めています。

ということで、今回は、日本酒について、

佐賀県の「窓乃梅酒造」の13代目蔵元、古賀醸治さん、

北九州市にある地酒処田村本店 4代目 店長の田村洋文さんにお伺いしました。

Photo

窓乃梅酒造

佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地

0952−68−2001

http://www.madonoume.co.jp/

 

Photo_2

地酒処田村本店

北九州市 門司区大里本町2-2-11

093-381-1496

営業時間 9:30 – 18:30

定休日  日曜日、祝日

https://www.facebook.com/tamurahonten/

 

最近、日本酒が再びブームになってきています

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で和食が注目されるようになり、

それに伴って、日本酒も脚光を浴びています。

これまで、お酒のブームは、「醸造酒」と「蒸留酒」で交互に繰り返してきました。

この前まで焼酎ブームがありましたが、現在は、ワインと日本酒に移っています。

この日本酒のブームは、古賀さんが知る限りでは、3回目です。

今回は、特定名称酒と言われる、良い造りの上位のお酒が売れています。

 

「醸造酒」と「蒸留酒」の違い

「醸造酒」とは、発酵させて、そのまま絞ったお酒です。

日本酒、ワイン、ビールが、三大醸造酒になります。紹興酒もです。

「蒸留酒」は、醸造してできたものを蒸留したお酒になります。

細かく言うと原料なども違いますが、乱暴に言うと、

ビールを蒸留するとウイスキーに、ワインを蒸留するとブランデー、

日本酒を蒸留すると米焼酎になります。

 

日本酒の歴史

日本の文献に出てくるのは、随分後になりますが、

3世紀に書かれた魏志倭人伝の中に、

「喪主泣シ、他人就ヒテ歌舞飲酒ス」、「人性酒ヲ嗜ム」という文章があります。

このことから、お酒を飲み、宴会をしていたことが伺えます。

天照大御神の天の岩戸の前でも、宴会をしています。

人間の歴史の中でも、お酒はかなり古い成り立ちだということが分かります。

佐賀県吉野ケ里遺跡でも、北内郭というまつりごとを行う場所で、

お酒を入れたと思われる土器の壺が見つかっています。

稲作文化と同時にお酒の文化も出来上がってきたのではないかということです。

ただし、お酒は一般的ではなく、神様に捧げるものでした。

 

弥生時代のお酒

この時代は、口噛みの酒でした。

蒸したお米を口で噛んで壺の中吐き出して発酵させたものです。

唾液の中にあるジアスターゼがでんぷんを糖分に変化させ、

野生酵母と反応してアルコールになります。

口噛みは、度数の低い、濁り酒だったと考えられます。(どぶろくのようなもの)

歌の中に、「乙女が噛みし、口噛みの酒」と歌われるように、

噛むのは、純粋無垢な乙女の仕事だったと言われています。

ちなみに、醸造学上からいうと、なんの根拠もありません。

 

さあ、まだまだ「日本酒」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

 

2016年9月23日 (金)

メシュラングルメ研究所 9月23日

メシュラングルメ研究所です!!

さあ、今週も、「水と食の関係」を研究しますよ。

中村調理製菓専門学校の中村校長、

そして、「博多い津み」の店主、宮武さんに、お話しをお伺いしました。

 

中村調理製菓専門学校

福岡市中央区平尾2-1-21

092-523-0411

http://www.nakamura-s.com/chori/

 

博多い津み

福岡市博多区住吉2-20-14

092-291-0231

http://www.hakata-izumi.com

 

今日は、「水と日本料理を守ろうという話」です。

 

宮武さんのエピソード

トップの蕎麦屋さんは、純度の高い水や蒸留水を使うところが多いそうです。

また、横浜の中華街にある中華料理店に行った時、

そこは、蒸留水を使っていたそうです。

あまり混ざり物がない水は、他から味を足すには良いそうです。

 

海外での日本料理

昔は、日本のような水がなかなか手に入りませんでした。

しかし、今では、理屈もわかってきて、浄水器、軟水化装置などもあります。

だから、海外でも日本と同じような水を手に入れることができるようになりました。

日本のような水が使えることで、海外での日本料理も、発展していっています。

 

自然の水を大切にしよう

水道をひねれば飲める水が出てきます。

これは非常に有難いことです。

例えば、熊本は地下鉄を作らない宣言をしました。

熊本は、「火の国」ではなく、「水の国」。

その地下に流れる水を大切にするためです。

こういったように、意識を持って水を大切にしていきたいものです。

 

日本料理を守ろう

日本料理は、ユネスコの無形文化遺産になりました。

「遺産」ということは、放っておくと滅び行く運命にあります。

水、材料、家庭での調理など、全てにおいて大事にしていきたいものです。

 

さあ、水についての研究は、終わりました。

来週からは、新しい研究に入ります。

以上、メシュラングルメ研究所でした。

2016年9月16日 (金)

メシュラングルメ研究所 9月16日

メシュラングルメ研究所です!!

さあ、今週も、「水と食の関係」を研究しますよ。

中村調理製菓専門学校の中村校長、

そして、「博多い津み」の店主、宮武さんに、お話しをお伺いしました。

 

中村調理製菓専門学校

福岡市中央区平尾2-1-21

092-523-0411

http://www.nakamura-s.com/chori/

 

博多い津み

福岡市博多区住吉2-20-14

092-291-0231

http://www.hakata-izumi.com

 

今日は、「和食、洋食、中華と水の話」です。

 

和食、洋食、中華の違い

和食は水の料理、中華は火の料理、洋食は土の料理と言われています。

和食は水をよく使い、中華は火をよく使い、洋食は土からの栄養をよく使うからです。

 

なぜ、和食でデザートは「水菓子」というのでしょうか?

なぜ、そういうかは不明ですので、憶測ですが、

餡子にしても、葛にしても、和食のデザートは全てに水を使います。

そこからきたのではないかという話です。

また、水菓子も日本の軟水なくしてはできません。

 

鍋料理

日本の鍋料理は、ダシが入った鍋が出てきて、

その後に具材を入れていくことが多いです。

海外の鍋料理は、時間が掛かるため、すでに煮込んだものが出てきます。

これも水の違いから来ているそうです。

例えば、しゃぶしゃぶ。

あまり熱くしないダシに軽く潜らせた肉を食べます。

もし、これを硬水でしたら、肉が硬くなるだろうとのことです。

一度固くなった肉は、それからさらに煮込まないと、柔らかくはなりません。

 

日本の麺類は贅沢な食べ物

素麺は、作る時も食べる時も水をたっぷり使います。

こんなに大量の水を使う料理は、海外では難しいそうです。

また、ラーメンはたくさん世界進出していますが、

そのスープが煮込んで作ったものだから、海外の硬水でも可能だということです。

うどんダシなどは、軟水でないといけないので、

なかなか世界進出しにくいのだと話していました。

 

さあ、水についての研究は、来週が最後です!!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

2016年9月 9日 (金)

メシュラングルメ研究所 9月9日

メシュラングルメ研究所です!!

さあ、今週も、「水と食の関係」を研究しますよ。

中村調理製菓専門学校の中村校長、

そして、「博多い津み」の店主、宮武さんに、お話しをお伺いしました。

 

中村調理製菓専門学校

福岡市中央区平尾2-1-21

092-523-0411

http://www.nakamura-s.com/chori/

 

博多い津み

福岡市博多区住吉2-20-14

092-291-0231

http://www.hakata-izumi.com

 

今日は、「昆布の話」です。

よく、関東で昆布を使わないのは、硬水だからという話を聞きますが、

理由は、それだけではなかったんです。

 

昆布が関西で使われるようになった理由

昔から、関東は鰹だし、関西は昆布だしです。

それは、なぜなのか?

もちろん、関東の水が関西よりも硬水のため

昆布のだしが出にくいというのもあります。

しかし、それだけではありません。

 

昆布の旅

昆布は、北海道が昔から産地として有名です。

その昆布は、船で北海道から日本海側を通って運ばれていました。

これが、西廻り航路を走る船で、北前船と呼ばれています。

というのも、東廻り航路では、太平洋側を北へ向かう黒潮の流れに

さからって走らなければならないため、当時の船では航海が大変だったからです。

北海道を出た昆布は、まず、敦賀で1度卸されます。

そこで加工された昆布が京都に運ばれていったという訳です。

だから、今でも敦賀には沢山の昆布の加工所があります。

その後、関門海峡を通り、瀬戸内海から大阪湾がゴールになります。

ということで、昆布は、物理的に、関東までたどり着かなかったという事情もあります。

関東大震災前までは、関東で昆布を使うことはなかったそうです。

今でも、関東の昔ながらのおでん屋さんでは、昆布を使わないそうです。

 

沖縄は、昆布の消費量が多い

昆布への考え方が、中国と日本では違います。

日本は、主にダシを取るためですが、中国では漢方薬として食べていました。

江戸時代、薩摩藩は、琉球王国を通す闇ルートで

中国に昆布を輸出していたようです。

一説には、そのお金で武器を買え、明治維新に繋がったとも言われています。

沖縄では、中国に「食べる昆布」を輸出していた為、

その習慣が根付いたという訳です。

 

さあ、まだまだ「水」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。

2016年9月 2日 (金)

メシュラングルメ研究所 9月2日

メシュラングルメ研究所です!!

さあ、今週も、「水と食の関係」を研究しますよ。

中村調理製菓専門学校の中村校長、

そして、「博多い津み」の店主、宮武さんに、お話しをお伺いしました。

 

中村調理製菓専門学校

福岡市中央区平尾2-1-21

092-523-0411

http://www.nakamura-s.com/chori/

 

博多い津み

福岡市博多区住吉2-20-14

092-291-0231

http://www.hakata-izumi.com

 

今日は、「水分と料理の話」の続きです。

先週は、柔らかくふっくらした料理のために、

いかに水分が重要かという話をしました。

 

例えば、天ぷらの場合

良い天ぷらは、周りだけに火が通って、中は生っぽい感じに仕上がっています。

それは、衣の中で蒸しているからです。

海外で、そのような料理法はないそうです。

 

良い水だからできる蒸し料理

綺麗な水だから、蒸し料理もできます。

例えば、フランス料理で蒸す(ブレゼ)場合や、韓国料理の蒸物(チム)も、

素材そのものが持っている水分を引き出し、

水をできるだけ使わなくて済むようにします。

最近流行のタジン鍋や、無水鍋も、同じです。

 

豚カツの場合

ヨーロッパにも、ウインナーシュニッツェルや、コトレット・アラ・ミラネーゼなど、

素晴らしい豚カツがありますが、日本の豚カツとは、考え方が全然違います。

ヨーロッパの豚カツは、油で焼くような感じなのに対し、

日本は衣の中で蒸してふっくらさせる方法です。

だから、ヨーロッパの豚カツは、しっかり火を通すために

叩いて薄く伸ばすことが多いのだそうです。

 

最近の料理の火の入れ方と水分の関係

肉を焼く場合、昔はしっかり火を通した固めな料理が多かったのですが、

今は、休めながら火を通すことで、

水分を含んで柔らかい状態で食べられるようにするお店が増えました。

 

日本の食事に関する考え方

いかに栄養分を取るかを考え、

できるだけ生に近い形で食べようというのが日本です。

そのため、生食でも耐えられるよう、生産者が日々努力を続けています。

海外では、火を通すことが前提になっていることが多いため、

日本と食材に対する考え方も違っています。

 

さあ、まだまだ「水」について、研究していきますよ!

来週をお楽しみに!

以上、メシュラングルメ研究所でした。