飲んで、うまい 食べて、うまい

2019年5月17日 (金)

白岳しろ presents 「飲んで、うまい 食べて、うまい」 5月17日

食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」。

 

米焼酎は、究極の食中酒。

つまり、どんな食べ物とも相性が良いというわけです。

このコーナーでは、米焼酎と食べ物を合わせる、

つまり、ペアリングを追求していきます。

先週は、球磨焼酎の話をしましたね。

今週も、米焼酎についてさらに深く知るために、

白岳しろを作っている杜氏の藤本さんにお話をお伺いしました。

 

今週は、お酒を割る文化と、米焼酎はヘルシーという話です。

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お酒を割って飲むのは日本独特の文化

食べもの味とお酒の濃さを合わせるのが良いと言われています。

その点で、焼酎は優れたお酒です。

様々なもので割ることで、度数を変えることができます。

焼酎を6:4で割った時に、15、16度くらいになります。

7:3で割ると、17度くらいです。

焼酎は、元々もろみの度数は、15、16度くらいですが、

蒸留することで度数を上げ、飲むときに割って度数を下げるという

日本独特の飲み方をするお酒です。

 

米焼酎は懐が深い

香りが柔らかく、ソフトな口当たりだけではなく、

水割り、お湯割り、ロック、ストレート、ソーダ割りなど、

食事に合わせて様々な飲み方ができます。

まさに究極の食中酒です。

 

焼酎はヘルシー

蒸留酒なので、糖質は0、脂質も0、プリン体も0です。

例えばダイエット、特に糖質制限している方にとって、魚や肉は糖質が少ないので、

カルパッチョやアヒージョなどで食べられる方も多いでしょう。

そんな方の強い味方になるお酒です。

 

 

そして、今週も人吉で見つけた、地元のお酒「本格米焼酎 白岳しろ」と、

ペアリングしてきたものをご紹介します!

 

丸一そば屋

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人吉市二日町7

0966-22-3078

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明治31年創業、現在の店主、佐々木さんは4代目になる老舗蕎麦屋さんです。

6年前に新たに建てた店舗の横には、120年間使ってきた旧店舗もあります。

 

【米焼酎の蕎麦湯割り】

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人吉では、米焼酎で割るのが一般的。

米焼酎にクセがないため、蕎麦の香りがよく立って、美味しいです。

 

【ゆべし】

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人吉は、味噌を使った料理が多いです。

「ゆべし」は、柚子、味噌などを練って固めたもの。

柚子の香りが口いっぱいに広がり、米焼酎がサラリと流してくれます。

 

【ざるそば】(750円)

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二八蕎麦です。

人吉でも蕎麦はできますが、全国2位の生産量を誇る霧島産や

阿蘇の菊池産など、その時の良いものを仕入れて使っています。

つゆは、鰹節、昆布、九州の醤油で作った少し甘め。

薬味が、山葵とみじん切りした葱というのが面白いです。

打ち方がよく、コシがあって美味しいです。

米焼酎と合わせると、蕎麦の後口にキレが増します。

 

【かしわそば】(700円)

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初代が考案した、この店で大人気の汁蕎麦とも合わせました。

地鶏を薄くスライスして細かくして炊いたものをトッピングしています。

ダシは、鰹節、昆布、地元の醤油で作っています。

鶏の旨味も出た優しい味の蕎麦です。

お酒を飲むと喉が渇くので、このダシが椀物の代わりとなって丁度よいです。

 

ということで、来週も杜氏の藤本さんとの話は続きますので、お楽しみに!

人吉でみつけた、本格米焼酎 白岳しろと食べ物のペアリングも紹介します!

お楽しみに。

 

2019年5月10日 (金)

白岳しろ presents 「飲んで、うまい 食べて、うまい」 5月10日

食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」。

 

先週は、究極の食中酒が、米焼酎だという話をしました。

この食中酒とは、つまり、食べ物とお酒のペアリングの話ですね。

ということで、今週も米焼酎についてさらに深く知るために、

白岳しろを作っている杜氏の藤本さんにお話をお伺いしました。

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今週は、産地呼称が認められた 本格焼酎のブランドの一つ、

球磨焼酎についてのお話しです。

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球磨焼酎の定義

人吉球磨地域で造られる米を主原料にし、地元の水を使い、

人吉球磨で蒸留すること、瓶詰めすることです。

各蔵元のこだわりがそのまま球磨焼酎の定義になりました。

 

人吉球磨地域の水

水温は平均して15度くらい、硬度は50くらいの軟水です。

焼酎を造るのには、たくさんの水が必要なので、

水が豊富な人吉球磨地域は、水の質、量、ともに、焼酎造りに適しています。

また、美味しい水がある所には、美味しい農作物があります。

ということで、水田も多く、原材料のお米もたくさん

収穫できるということになります。

 

原材料のお米

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球磨焼酎 白岳しろは、全量米です。

麹米、かけ米、酒原料は、地元のお米はもちろん、

九州産をメインに国産米のみを使用しています。

 

白岳しろを製造している工場を見学して

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香りがよく、合理的でクリーンな工場でした。

杜氏の藤本さんによると、焼酎造りで難しいのは、微生物などの生き物を扱う事。

原材料を選ぶことも大事ですが、環境を整えることも大切です。

 

いかがですか?

 

そして、今週から人吉で見つけた、

地元のお酒である本格米焼酎 白岳しろと、

ペアリングしてきたものをご紹介したいと思います!

 

【栗んとうまんじゅう】(やまえ堂)

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https://www.yamaedo.jp/

(「栗んとうまんじゅう」の通信販売はありません)

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人吉温泉物産館の入口で、やまえ堂の岩本さんが販売していました。

中が栗餡で、外は黒糖が入ったかりんとうの生地を揚げたまんじゅうです。

球磨盆地のほぼ中央にある球磨郡山江村は、栗の産地として有名な場所です。

余計なものが入っていない「栗んとうまんじゅう」は、さっぱりした甘さで、

周りのカリカリ感も良く、癖がない本格米焼酎 白岳しろと、とても合います。

他にも一週間かけて作った「渋皮煮」、やまえ栗100%の「栗きんとん」も、

程よい甘さで、本格米焼酎 白岳しろとぴったりでした。

まさにペアリング成功!

 

ということで、来週も杜氏の藤本さんとの話は続きますので、お楽しみに!

人吉でみつけた、本格米焼酎 白岳しろと食べ物のペアリングも紹介しますよ!

 

 

2019年5月 3日 (金)

白岳しろ presents 「飲んで、うまい 食べて、うまい」 5月3日

さあ、今日から始まりました、「飲んで、うまい 食べて、うまい」

我々は、飲食店の取材をしたり、食材の研究をしていますけど、

このコーナーでは、食べ物とお酒の関係に注目したいと思います。

 

いわゆる、食べ物とお酒のペアリングを追求します!!

で、皆さんお店で飲んだり、家で晩酌する時に何を飲みますか?

食前酒、食後酒と言って、食べる前後に飲むお酒もあります。

そして、食中酒といって、食べてる最中に飲むお酒もあるわけです。

日本には、食前酒にも食後酒にもなって、食中酒にも良いお酒があるんです!!

それが、焼酎

 

なぜ焼酎が食中酒にむいているのか

焼酎は、水やお湯、炭酸などで割って、アルコール度数を調節できます

つまり、様々なお酒の代わりにもなる万能なアルコール

 

その中でも米焼酎が食中酒に向いている

他の焼酎に比べて、クセが少なく、料理の味を引き立ててくれるからです!

 

ということで、米焼酎をしっかり知らないとペアリングできませんから、

早速、米焼酎のことを聞きに、熊本県人吉市まで行き、白岳「しろ」を作っている

杜氏の藤本さんにお話をお伺いしました。

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米焼酎は日本の焼酎のルーツ

焼酎に関して見つかった文献を探ると、

原料は米であったのではないかということです。

というのも、この文献が見つかった時には、まだサツマイモがなかったからです。

その時に、焼酎として使える材料は、米しかなかったと言えるでしょう。

つまり、米焼酎は日本の焼酎のルーツなのです。

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焼酎の作り方が日本に入って来たルート

焼酎は、蒸留酒です。

一説には、ギリシャで蒸留してお酒にする方法が始まり、

それが広まったと言われています。

日本には、どのルートを使って伝わったのかは定かではありません。

球磨焼酎は、昔は各家庭で造られており、

その中で工夫されながら育っていきました。

 

なぜ、人吉、球磨で米焼酎が生まれたのか

人吉の地は、700年に渡り安定して相良藩が統治していたこともあり、

独自の文化を育んできました。

相良藩は2万2000石しかありませんが、実際は隠し田があり、

10万石ほどあったと言われています。

そこで、余剰した米を食べるのではなく、

焼酎にして貯蔵するようになったのではないかということです。

球磨焼酎は500年の歴史があると言われています。

相良藩の領地内で永禄二年(1559年)に書かれた文献に、焼酎の文字があります。

ということは、少なくとも、その当時から米焼酎を飲んでいたということです。

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球磨焼酎は、産地呼称が認められた 本格焼酎のブランドの一つ

焼酎では、「球磨焼酎」「壱岐焼酎」「琉球泡盛」「薩摩焼酎」の

4つしか認められていません。

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球磨焼酎ができるまで

米焼酎は、麹も主原料もお米を使います。

まず、お米で麹を造り、そこに酵母を加えて発酵させ、一次もろみを造ります。

さらに、蒸したお米を加え、二次もろみを造り、熟成させます。

量を増やしながら、アルコール度数を高めていくのです。

それを蒸留させるのが、二段仕込み製法です。

本格焼酎、または、単式蒸留焼酎とも言われ、球磨焼酎もこの造り方です。

 

様々な焼酎の作り方

連続式蒸留焼酎

ホワイトリカーと言われます。酎ハイなどの割りものにも使用。

減圧蒸留酒

蒸留器の中の気圧を下げることで、沸点温度が下がり、40度から50度で沸騰します。

そのため、淡麗で軽快な飲み口になります。

常圧蒸留酒

80度から90度で沸騰させ、個性的なお酒になります。

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白岳しろは?

単式で、減圧蒸留されたお酒なので、まろやかな飲み口になります。

食事の邪魔をせず、なおかつ、お酒の主張もあります。

 

ということで、来週も杜氏の藤本さんとの話は続きますので、お楽しみに!