ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は長野市に行っております。
八幡屋磯五郎 九代目 室賀豊さんに、七味唐辛子について、
色々お話をお伺いしています。
今日は、遂に、農場まで来ました。
根元 八幡屋磯五郎
長野市、標高1000mの飯綱高原にある、唐辛子農場です。
17種類もあります。
畑と言っても、緑の中に赤色が点在して、とてもきれいです。
実は、5年前から信州大学と共同研究を行い、
七味唐辛子に適した品種を開発しています。
昔は、ここでも唐辛子を作っていましたが、
品種が途絶えてしまっていたため、新しく作ることになりました。
既存のものとは違うもので、春には、品種登録するそうです。
辛味、色、早生というのが特徴です。
また、中間産地の多く、農家の高齢化もあって、獣害対策にもなります。
哺乳類は辛味を感じるので、唐辛子には手を出さないそうです。
唐辛子を作るのは、比較的、病害虫にも強く、楽なのですが、
その後の処理に手間がかかるとのこと。
こちらで収穫した後、乾燥、選別を行い、工場に持っていって、焙煎など加工します。
ここで、豆知識!
しし唐で辛いものは、遺伝子の中に辛さを生み出すものが残っているからだそうです。
それが、ストレスを感じたりすると活動し始めて、辛くなるとのこと。
よく、都市伝説のように言われている「唐辛子の花粉を受粉したら」は、間違いです。
だから、ピーマンのように辛味遺伝子がないと、辛くならないそうです。
豆知識その2
唐辛子は、実の中の隔壁(白っぽい綿のような部分)が、辛い!
だから、そこを避ければ、辛くありません。
一味唐辛子や七味唐辛子にするときに、それら全てを混ぜ込んでしまうので、
全体的に辛く感じるようになるという訳です。
さあ、いかがでしたでしょうか?
唐辛子の調査は、これにて終了です。
来週はどうなるのか?
お楽しみに!
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は長野市に行っております。
八幡屋磯五郎という、超有名店を発見した我々は、遂に、社長のインタビューに成功!
根元 八幡屋磯五郎
本社・工場 長野県長野市柳町102-1
九代目 室賀豊さんに、七味唐辛子を作っている場所を案内してもらいました。
七味唐からしは、原材料を焙煎したり、粉砕してから調合します。
7つの原材料にはそれぞれ特性があるので、
炒り方や粉末のキメの細かさに気を配る必要があります。
そしてそのおいしさを引き出すため、歴代の当主たちは、道具に工夫を施してきました。
現在は機械化が進み、生産効率も向上しましたが、
製造へのこだわりは引き継がれています。
まずは、焙煎して、製粉。すると、一味の粉ができます。
他の粉になった素材を、計って、攪拌して、できあがります。
八幡屋磯五郎さんで使っている唐辛子の辛さは?
品種で言うと、辛いほうではありません。
本当に辛いものは、商品にできないくらい辛いそうです。
ただ、八幡屋磯五郎さんで使っているものでも、
人間の舌で感じれば十分に辛いものになります。
一味の文化と七味の文化
地域性があるそうです。
九州、新潟、北海道は一味の文化圏です。
ここで、謎のアジア人のうんちくがっ!
唐辛子のことを、南蛮というそうだ!
社長の注釈によると、唐辛子は、戦国時代に日本に入ってきました。
その時に着いた船は、南蛮船ですよね。
そこから、南蛮というようになったそうです。
話を七味に戻すと、戦国時代に入ってきた唐辛子を使い、七味を作ったのは日本人。
つまり、七味は、日本独自の調味料とうことです。
唐辛子が日本に来るまで
原産は、南米。コロンブスが持ち帰って、ヨーロッパに広がり、
南蛮船で日本へ来たそうです。
中国は、シルクロード経由です。
続いて、案内してもらったのが、品質管理課の検査室。
理科の実験室のような機械が並ぶ中、とても素敵な桂川さんがっ!
やはり、唐辛子を食べると美人になるというのは、本当なのかっ!
ここでは、製品の中の菌を調べたり、焙煎の状態を確認する検査をしています。
唐辛子の辛味の量も計ることができます。
伝統の中にも、こういった科学の目でのチェックも入るという、
素晴らしい場所でした。
ちなみに、お店で売っていたマカロンやラスクもここで作っていましたよ!
さあ、来週は、いよいよ、畑を訪ねます!
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は長野市に行っております。
八幡屋磯五郎という、超有名店を発見した我々は、遂に、社長のインタビューに成功!
根元 八幡屋磯五郎
本社・工場 長野県長野市柳町102-1
九代目 室賀豊さんです。
七味の発祥は、東京・浅草のやげん堀。
1625年に創業して江戸中に広まり、各地に伝わって行ったようです。
この長野の地には、善光寺があります。
昔の旅は、信仰と深く結びついたもので、多くの人が訪れるようになります。
八幡屋磯五郎 初代勘右衛門さんは、昔あった「鬼無里」で麻を作っていました。
長野は、唐辛子、山椒、紫蘇、麻の実、黒胡麻、陳皮、生姜などが
手に入りやすいということもあって、独自の七味を作るようになりました。
これが、八幡屋磯五郎の始まりです。
ここで発見!
七味は、作っているお店によって、入っているものが違う!
絶対入っているのは、唐辛子、胡麻、山椒くらい。
あとは、独自の色があるそうです。
八幡屋磯五郎の七味の特徴
辛味重視(長野は寒いので)
生姜が入っているのも、体を温めるからなんですね。
また、長野は山国で、江戸時代、海の魚は手に入りませんし、肉を食べることもありません。
すると、米、小麦、山菜、野菜が中心の食事になるのは当然のこと。
そこで、味に変化をつけたいという願望もあったから、
香辛料が発達したのではないかという話です。
唐辛子は?
以前は、長野でもたくさん作っていましたが、
だんだん栽培されなくなり、県外産や、
日本の種を海外に持っていって栽培するという方法に変わっていきました。
しかし、そこを見直そうということで、八幡屋磯五郎さんでは、地元産の生産を始めました!!
さあ、その畑の案内をお願いしたら、快諾!
畑へGo!と、言いたいのですが、
その前に、七味唐辛子を作っている所を見学させて頂きました!
来週は、その模様をお届けします!
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は長野市に行っております。
さて、善光寺の山門の手前に発見したお店、
八幡屋磯五郎を取材しています。
根元 八幡屋磯五郎
長野県長野市大門町83
営業時間: 午前9時~午後6時30分
026-232-3966
その中で、面白そうなものを発見!!
なんと、自分で調合して、マイ七味を作ることができます。
八幡屋礒五郎の七味は、辛味を出すための唐辛子、
辛味と香り両方を併せ持つ山椒・生姜、
風味と香りの良い麻の実(麻種)・胡麻・陳皮・紫蘇の七つ。
まず、ベースの調合をして頂き、それから様々な味を足していきます。
ということで、ブチカン・スペシャルを作ることに
ステップ① 5種類のベースから辛味重視
ステップ② 風味を重視するために、紫蘇、生姜、柚子、陳皮を入れた
出来上がったのは、辛味の強い、だけど、爽やかな風味もある七味
組み合わせや、量を変えるだけで、こんなにも違う七味になるなんて、びっくりしました。
七味や唐辛子の奥の深さを知るために、
風間さんに社長をご紹介して頂きました。
続きは、また、来週!
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は長野市に行っております。
さて、長野市を取材するにあたり、最初に来たのが善光寺!
なんといっても外せない所ですよ。
で、少し観光しようと思っていたら・・・
山門の手前に発見!!
長野に着いてから、あちこちでみかけた七味唐からし。
そのお店があるじゃないですかっ!
根元 八幡屋磯五郎
長野県長野市大門町83
営業時間: 午前9時~午後6時30分
026-232-3966
さっそく取材を申し込み、店長の風間さんにお話をお伺いしました。
なんと、1736年に初代勘右衛門さんが、
七味唐からしを善光寺の堂庭(境内)で売り出したのが始まり。
その歴史、ざっと280年!!
メインで扱っているのはもちろん七味唐からし。そして、一味。
ものすごく辛い「バードアイ」という品種の唐辛子を使ったもの、
他に、「ゆず七味」「小辛」など、香りを利かせたものもあります。
そして、マカロンやラスクなど、七味の素材を活かした味のお菓子、
ハンドクリームなどのコラボ商品もたくさん。
コラボ商品があるというのも、有名店の証です。
この店で一番人気の商品が、七味缶。
長野に来てから、何度となく見ています。
レトロチックな缶が可愛いです。
そして、店内で「舞七味」という、まさに印籠のようなものも発見!
持ち歩きができるタイプで巾着もついています。
持ち歩きと言えば、プチ缶ストラップというものもあります。
とにかくひっきりなしにお客様が来る、すごいお店でした。
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は、長野県長野市に決まりました。
まずは、善光寺の山門に登り、見渡してみる・・・。
そして、参道を歩くと・・・・
おやきのお店を発見!
小川の庄 大門店
長野市大門56-1
026-232-5786
営業時間 午前10時~午後6時
小山さんにお話をお伺いしました。
おやきとは、野菜や山菜を油で炒め味噌や醤油で味付けし、
小麦粉を練ったもので包んでこんがりと焼いたもの。
一説には、小川村のある、信州西山が発祥とも言われています。
というのも、縄文時代の遺跡から、雑穀の粉を練って焼いた跡が発見されたんだとか。
歴史のある食べ物です。
はっきりしていることは、昔、囲炉裏があったので、その灰の中に入れて焼いていたとのこと。
今は囲炉裏がないので、蒸したり揚げたりする人もいるそうです。
このお店では、囲炉裏を使い、「ほうろく」の上で裏表焼き、「渡し」の上で周囲を焼きます。
限りなく昔ながらのやり方に近いです。
こうすると、カリッとしてモチッとした食感。
蒸かすと、まったく違う食感になります。
また、素材もそば粉を使ったり、中の具材もバラエティに富んでいます。
代表的なものは野沢菜、他にも、小豆、卯の花、しめじ、
かぼちゃ、りんご、切干大根、ひじき、山菜などなど。
そもそも、なぜ、おやきを食べるようになったのか?
信州で、おやきは食事でした。
1日1食をおやきにしていたのです。
というのも、昔は、お米が貴重で手に入りません。
比較的手に入りやすい小麦粉も、少量ずつしか使えませんでした。
そこで、少しでも野菜を多くして、満腹になるようにしたんですね。
だから具もたっぷり入っています。
生活の知恵から出た、まさに信州のソウルフードです。
おやきは、奥が深い食べ物でした。
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
広島県呉市に決まりまして、浜勝さんに教えてもらった、倉橋島海産へ行きました。
ここで、牡蠣のことを聞き、船に乗って、牡蠣棚まで行って、どうやって剥き身になるか見学。
その倉橋島海産の剥き身の牡蠣を色々食べました。
お食事処 周(あまね)
広島県呉市中通3丁目2-4
0823-24-9091
大将の山崎さんにお話をお伺いしました。
この道30年はある、腕の良い大将の和食のお店。
倉橋島海産の社長、斉藤さんにずっと頼み込んで、
ようやく今年から倉橋島海産の牡蠣を出せるようになりました。
そこで、我々も倉橋島海産の牡蠣を堪能することに。
酢牡蛎
角氷を使って冷やし、紅葉卸、葱、柚子皮を和えたもの。すっきりした牡蠣の旨味。
牡蠣の串焼き
縦ではなく、横なので、1串に4つ刺さっているのが贅沢。
天火で焼いたものなので、パリッとした外側に中はジューシー。
殻付きとは違った楽しみがある。
絞ったのが、酢橘。これからのシーズン、広島では、だいだいが登場する。
牡蠣の柚子釜蒸し
野菜と一緒に軽く煮て、白玉と甘味噌を和えたものを柚子の釜に入れて、蒸しあげたもの。
牡蠣の天ぷら
衣がとても白いのですが、牡蠣の味を邪魔しないために卵を使っていません。
添えられたのが、牡蠣のエキスを塗った海苔。
いかがでしたか?
大将も言っていましたが、美味しい牡蠣をシンプルに食べるのが一番だそうです。
この倉橋島海産の牡蠣を「浜勝」では、手頃に食べられるのですから、嬉しいですね。
★★★浜勝の牡蠣★★★
かきふらいとヒレ膳(1390円)
かきふらい3個、大ぶりのエビフライ、ヒレかつ
かきふらい膳(1190円)
かきふらい5個
かきふらいと野菜かつ(990円)
かきふらい3個、エリンギの肉巻き、季節野菜のフライ
煮込みかつ膳かきふらい添え(1390円)
※一部取り扱いのない店舗があります。
煮込みかつ膳、かきふらい2個