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2013年1月

2013年1月25日 (金)

メシュラングルメ研究所 1月25日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

今回は長野市に行っております。

八幡屋磯五郎という、超有名店を発見した我々は、遂に、社長のインタビューに成功!

 

根元 八幡屋磯五郎

本社・工場 長野県長野市柳町102-1

http://www.yawataya.co.jp

 

九代目 室賀豊さんに、七味唐辛子を作っている場所を案内してもらいました。

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七味唐からしは、原材料を焙煎したり、粉砕してから調合します。

7つの原材料にはそれぞれ特性があるので、

炒り方や粉末のキメの細かさに気を配る必要があります。

そしてそのおいしさを引き出すため、歴代の当主たちは、道具に工夫を施してきました。

現在は機械化が進み、生産効率も向上しましたが、

製造へのこだわりは引き継がれています。

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まずは、焙煎して、製粉。すると、一味の粉ができます。

他の粉になった素材を、計って、攪拌して、できあがります。

 

八幡屋磯五郎さんで使っている唐辛子の辛さは?

品種で言うと、辛いほうではありません。

本当に辛いものは、商品にできないくらい辛いそうです。

ただ、八幡屋磯五郎さんで使っているものでも、

人間の舌で感じれば十分に辛いものになります。

 

一味の文化と七味の文化

地域性があるそうです。

九州、新潟、北海道は一味の文化圏です。

ここで、謎のアジア人のうんちくがっ!

唐辛子のことを、南蛮というそうだ!

社長の注釈によると、唐辛子は、戦国時代に日本に入ってきました。

その時に着いた船は、南蛮船ですよね。

そこから、南蛮というようになったそうです。

話を七味に戻すと、戦国時代に入ってきた唐辛子を使い、七味を作ったのは日本人。

つまり、七味は、日本独自の調味料とうことです。

 

唐辛子が日本に来るまで

原産は、南米。コロンブスが持ち帰って、ヨーロッパに広がり、

南蛮船で日本へ来たそうです。

中国は、シルクロード経由です。

 

続いて、案内してもらったのが、品質管理課の検査室

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理科の実験室のような機械が並ぶ中、とても素敵な桂川さんがっ!

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やはり、唐辛子を食べると美人になるというのは、本当なのかっ!

ここでは、製品の中の菌を調べたり、焙煎の状態を確認する検査をしています。

唐辛子の辛味の量も計ることができます。

伝統の中にも、こういった科学の目でのチェックも入るという、

素晴らしい場所でした。

 

ちなみに、お店で売っていたマカロンやラスクもここで作っていましたよ!

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さあ、来週は、いよいよ、畑を訪ねます!

 

 

2013年1月18日 (金)

メシュラングルメ研究所 1月18日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」

今回は長野市に行っております。

八幡屋磯五郎という、超有名店を発見した我々は、遂に、社長のインタビューに成功!

 

根元 八幡屋磯五郎

0118iso1

本社・工場 長野県長野市柳町102-1

http://www.yawataya.co.jp

 

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九代目 室賀豊さんです。

 

七味の発祥は、東京・浅草のやげん堀。

1625年に創業して江戸中に広まり、各地に伝わって行ったようです。

この長野の地には、善光寺があります。

昔の旅は、信仰と深く結びついたもので、多くの人が訪れるようになります。

八幡屋磯五郎 初代勘右衛門さんは、昔あった「鬼無里」で麻を作っていました。

長野は、唐辛子、山椒、紫蘇、麻の実、黒胡麻、陳皮、生姜などが

手に入りやすいということもあって、独自の七味を作るようになりました。

これが、八幡屋磯五郎の始まりです。

ここで発見!

七味は、作っているお店によって、入っているものが違う!

絶対入っているのは、唐辛子、胡麻、山椒くらい。

あとは、独自の色があるそうです。

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八幡屋磯五郎の七味の特徴

辛味重視(長野は寒いので)

生姜が入っているのも、体を温めるからなんですね。

また、長野は山国で、江戸時代、海の魚は手に入りませんし、肉を食べることもありません。

すると、米、小麦、山菜、野菜が中心の食事になるのは当然のこと。

そこで、味に変化をつけたいという願望もあったから、

香辛料が発達したのではないかという話です。

 

唐辛子は?

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以前は、長野でもたくさん作っていましたが、

だんだん栽培されなくなり、県外産や、

日本の種を海外に持っていって栽培するという方法に変わっていきました。

しかし、そこを見直そうということで、八幡屋磯五郎さんでは、地元産の生産を始めました!!

 

さあ、その畑の案内をお願いしたら、快諾!

畑へGo!と、言いたいのですが、

その前に、七味唐辛子を作っている所を見学させて頂きました!

来週は、その模様をお届けします!


 

2013年1月11日 (金)

メシュラングルメ研究所 1月11日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

今回は長野市に行っております。

さて、善光寺の山門の手前に発見したお店、

八幡屋磯五郎を取材しています。

 

根元 八幡屋磯五郎

長野県長野市大門町83

営業時間: 午前9時~午後6時30分

026-232-3966

http://www.yawataya.co.jp

 

その中で、面白そうなものを発見!!

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なんと、自分で調合して、マイ七味を作ることができます

八幡屋礒五郎の七味は、辛味を出すための唐辛子

辛味と香り両方を併せ持つ山椒・生姜

風味と香りの良い麻の実(麻種)・胡麻・陳皮・紫蘇の七つ。

まず、ベースの調合をして頂き、それから様々な味を足していきます。

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ということで、ブチカン・スペシャルを作ることに

ステップ① 5種類のベースから辛味重視

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ステップ② 風味を重視するために、紫蘇、生姜、柚子、陳皮を入れた

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出来上がったのは、辛味の強い、だけど、爽やかな風味もある七味

組み合わせや、量を変えるだけで、こんなにも違う七味になるなんて、びっくりしました。

 

七味や唐辛子の奥の深さを知るために、

風間さんに社長をご紹介して頂きました

続きは、また、来週!

 

2013年1月 4日 (金)

メシュラングルメ研究所 1月4日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

今回は長野市に行っております。

さて、長野市を取材するにあたり、最初に来たのが善光寺!

なんといっても外せない所ですよ。

で、少し観光しようと思っていたら・・・

山門の手前に発見!!

長野に着いてから、あちこちでみかけた七味唐からし

そのお店があるじゃないですかっ!

 

根元 八幡屋磯五郎

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長野県長野市大門町83

営業時間: 午前9時~午後6時30分

026-232-3966

http://www.yawataya.co.jp

 

さっそく取材を申し込み、店長の風間さんにお話をお伺いしました。

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なんと、1736年に初代勘右衛門さんが、

七味唐からしを善光寺の堂庭(境内)で売り出したのが始まり。

その歴史、ざっと280年!!

メインで扱っているのはもちろん七味唐からし。そして、一味。

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ものすごく辛い「バードアイ」という品種の唐辛子を使ったもの、

他に、「ゆず七味」「小辛」など、香りを利かせたものもあります。

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そして、マカロンやラスクなど、七味の素材を活かした味のお菓子、

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ハンドクリームなどのコラボ商品もたくさん。

コラボ商品があるというのも、有名店の証です。

この店で一番人気の商品が、七味缶

長野に来てから、何度となく見ています。

レトロチックな缶が可愛いです。

そして、店内で「舞七味」という、まさに印籠のようなものも発見!

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持ち歩きができるタイプで巾着もついています。

持ち歩きと言えば、プチ缶ストラップというものもあります。

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とにかくひっきりなしにお客様が来る、すごいお店でした。

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