メシュラングルメ研究所 3月10日
現在は、「牛肉」をテーマに研究しています。
最近、熟成や、海外からの有名店が福岡に出店したりと、
牛肉ブームになっています。
ということで、今回は、肉について、福岡市東区にある
福岡食肉市場株式会社の代表取締役社長、
吉田満さんに、お話しをお伺いしました。
福岡食肉市場株式会社
福岡市東区東浜2丁目85番14
092-641-6131
牛肉と一口に言っても・・・
品種により乳牛と肉牛に分かれます。
しかし、乳牛でも、オスは普通に販売されていますし、
何産かした後のメスもミンチになって販売されています。
乳牛の方が、サシが入りにくいので、肉は固くなります。
肉牛の中でも・・・
外国産牛、国産牛、和牛の他にも、交雑種もあります。
交雑種とは
乳牛のメスに和牛の種を付けた牛です。
一代交雑種のことを「F1」と言いますが、「First Filial Generation」の略です。
F1のメスにさらに和牛の種を付け、
つまり、和牛の血が3/4になるものを、「F2」と言います。
もちろん、F1より、F2の方が値段が高くなります。
国産牛とは
乳牛(ホルスタイン)、交雑種、純粋な和牛になります。
和牛も大きなカテゴリーでは、国産牛の1つとなります。
ちなみに、小売店では、和牛、交雑種と明記する所が増えてきました。
国産牛肉と書いているのは、大半が乳牛だと考えると良いそうです。
和牛の中でも
日本で和牛と認定されているのは4種あります。
一般的な「黒毛和牛」、熊本などでみることができる「赤毛和牛」、
山口県にいる角がない「無角和種」、
岩手などで飼われている角が短い「日本短角種」。
日本で飼育されている9割以上は、黒毛和牛になります。
これは、育てにくいのではなく、サシが入りやすい品種だからです。
日本の牛肉は、サシの入り方で値段体系が決まってきたことに機縁します。
昔は、日本の牛肉の食べ方が、
すき焼き、しゃぶしゃぶのように「煮る」料理だったので、
サシが入っている牛肉の方が美味しいと、好まれていました。
現在、赤身がブームになってきているので、もも肉の値段が上がっているのも、
消費者の好みにより値段が左右されているということです。
さあ、まだまだ「牛肉」について、研究していきますよ!
来週をお楽しみに!
以上、メシュラングルメ研究所でした。