メシュラングルメ研究所 10月24日
様々な食材に関して、研究、新たなメニュー開発を
していこうじゃないかというコーナーです。
現在は、キャビア、チョウザメについて、研究しています。
キャビアと言えば、宮崎が、早くから取り組み、養殖がとても盛んです。
ということで、今週も、小林市にある、
宮崎県水産試験場 内水面支場 農学博士 稲野さんと、
宮崎県農政水産部 水産政策課 上林さんにお話をお伺いしました。
宮崎県水産試験場 内水面支場 孵化室
稚魚を孵化させて作っているのは、シベリアチョウザメ、シロチョウザメの2種類。
シベリアチョウザメのほうが、卵を持つまでの期間がシロチョウザメよりも短いそうです。その分、身体は小さくなります。
今年5月に生まれたシベリアチョウザメ、シロチョウザメがたくさんいました。
ちなみに、シロチョウザメのほうが黒かったです。
1年未満、秋から冬にかけて、シロチョウザメの稚魚は、県内の養殖業者の手に渡ります。その数は、2万匹くらいです。
それ以外にも、ロシアチョウザメ、コチョウザメ、ベステルなどを育てています。
ロシアチョウザメは、2番目に大きなキャビアができますが、
シロチョウザメより早く取れるかもしれないということで、現在、研究中です。
コチョウザメは、3年で成魚になり、2キロぐらいの大きさ。
早く育ちますが、卵は、200gくらいしかとれません。
とても可愛くて、養殖されたチョウザメの稚魚は、ペットとしても人気だそうです。
ちなみに、宮崎県では、まずは、養殖を確立させることが先で、観賞用としても販売はしていません。
また、とても多くの流水が必要で、身体に合わせて巨大な水槽も必要だということで、一般的な家庭で飼うのは難しいかもしれません。
ちょっと稚魚も美味しいそうに見えましたが・・・・
実際、堅い鱗をそぎ落とし、塩焼きにして食べるそうです。
現在、宮崎県では、キャビアのために育てているので、稚魚を食べる事はしていません。
来週も、キャビア、チョウザメの話をします。