トレン道 7月5日 U.S ROCK アルバム ベスト3!!(70年代編)
毎週、様々な話題のモノをご紹介!
今週のテーマは、
「ボーダーライン甫足が独断と偏見で選ぶ、
U.S ROCK アルバム ベスト3!!(70年代編)」
ということで、「ボーダーラインレコード」店主 甫足正彦さんにお聞きしました!
ボーダーライン福岡本店
TEL 092-734-4198
福岡市中央区大名 1-14-14立花ビル2F
営業時間 11:00~20:00
定休日:無休
http://www.borderlinerecords.co.jp/
第3位 PEARL / JANIS JOPLIN (1971) ¥980
67年に開催されたモンタレー・ポップ・フェスで鮮烈なデビューを果たしたジャニスも、
69年のウッドストック参加時には酒とドラッグに溺れ、身も心もボロボロになっていた。
そんな中、最後の力を振り絞り録音に臨んだのが、遺作となった本作「パール」である。
ようやく納得できるバンドと出会い、「ムーヴ・オーヴァー」では力強い歌声を
聴かせるが、残念ながらその孤独のあまり過度のドラッグ使用により、
制作途中27歳という若さで他界してしまう。
そのため、本作はアカペラの仮録音や演奏だけが収録されたものもあるが、
アメリカのアルバムチャートでは9週連続で1位に輝き、
短い彼女の音楽活動の中でも最高の売上を記録した。
ちなみに「パール」とは彼女の愛称にちなんでいる。
第2位 THE LAST RECORD ALBUM / LITTLE FEAT (1975) ¥1,580
ザッパの勧めもありマザーズを脱退したローウェル・ジョージは、
自らのバンド「リトル・フィート」を69年に結成する。
ブルース、カントリー、R&B等アメリカン・ルーツ・ミュージックを全面に押し出した
サウンド作りを試みるものの、71年には一旦解散してしまう。
72年に再スタートしたバンドは、ニューオリンズ、南部色を加え、
ここにフィート・サウンドは確立され、翌年、名曲「デキシー・チキン」を発表し成功を収める。
その後 各々の個性が際立ち、よりファンキーでジャズ色の強い作品が制作され、
その頂点を極めたのが本作である。
しかし、残念ながら本作を最後にローウェルは他のメンバーとの音楽性の相違が
大きくなり、またドラッグ中毒で体調を崩し、第一線より退いていく。
正に、”ミュージシャンズ・ミュージシャン”という言葉が相応しいバンドで、
日本でも「ぱっぴいえんど」「サザンオールスターズ」など多くのミュージシャンが
影響を受けている。
第1位 AFTER THE GOLD RUSH / NEIL YOUNG (1970) ¥1,280
スティーヴン・スティルスと結成した「バッファロー・スプリングフィールド」を解散し、
ソロ活動を開始したニールだったが、翌年にはそれと平行してスティルスの
ニュー・プロジェクト「クロスビー、スティルス&ナッシュ」に参加する。
70年には名作「デジャ・ヴ」をグループで発表、そして半年後にはソロ3作目の
「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」をクレイジー・ホースと共に創り上げる。
ニールにとってこの時期は正に充実期であり、本作は彼の代表作である。
ギター、ピアノの弾き語りを中心にしたシンプルで素朴な曲から、
バンドをバックにギンギンの粗削りなギターを弾きまくるハードな楽曲まで様々だが、
無駄な音は全く聴こえてこない。
彼の最大の魅力は、独特な作風とヴォーカルにあるが、
それを際立たせるクレイジー・ホースの演奏スタイルにも素晴らしいものがある。
数あるシンガー・ソングライターの作品の中でも私にとっては最高の1枚である。
ということで、今週は、
福岡市大名の「ボーダーラインレコード」店主の甫足正彦さんに聞いた、
U.S ROCK アルバム ベスト3!!(70年代編)でした!
7月13日(土)〜15日(月・祝)まで、福ビル9階大ホールで、
全日本レコード&CDサマーカーニバルが開催されます。
お宝レコードが見つかるかも!
来週も、お楽しみに!