メシュラングルメ研究所 9月30日
さあ、今日から新しい研究に入ります!
テーマは、日本酒です!!
最近、再び、日本酒が注目を集めています。
ということで、今回は、日本酒について、
佐賀県の「窓乃梅酒造」の13代目蔵元、古賀醸治さん、
北九州市にある地酒処田村本店 4代目 店長の田村洋文さんにお伺いしました。
窓乃梅酒造
佐賀県佐賀市久保田町大字新田1833−1640番地
0952−68−2001
地酒処田村本店
北九州市 門司区大里本町2-2-11
093-381-1496
営業時間 9:30 – 18:30
定休日 日曜日、祝日
https://www.facebook.com/tamurahonten/
最近、日本酒が再びブームになってきています
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で和食が注目されるようになり、
それに伴って、日本酒も脚光を浴びています。
これまで、お酒のブームは、「醸造酒」と「蒸留酒」で交互に繰り返してきました。
この前まで焼酎ブームがありましたが、現在は、ワインと日本酒に移っています。
この日本酒のブームは、古賀さんが知る限りでは、3回目です。
今回は、特定名称酒と言われる、良い造りの上位のお酒が売れています。
「醸造酒」と「蒸留酒」の違い
「醸造酒」とは、発酵させて、そのまま絞ったお酒です。
日本酒、ワイン、ビールが、三大醸造酒になります。紹興酒もです。
「蒸留酒」は、醸造してできたものを蒸留したお酒になります。
細かく言うと原料なども違いますが、乱暴に言うと、
ビールを蒸留するとウイスキーに、ワインを蒸留するとブランデー、
日本酒を蒸留すると米焼酎になります。
日本酒の歴史
日本の文献に出てくるのは、随分後になりますが、
3世紀に書かれた魏志倭人伝の中に、
「喪主泣シ、他人就ヒテ歌舞飲酒ス」、「人性酒ヲ嗜ム」という文章があります。
このことから、お酒を飲み、宴会をしていたことが伺えます。
天照大御神の天の岩戸の前でも、宴会をしています。
人間の歴史の中でも、お酒はかなり古い成り立ちだということが分かります。
佐賀県吉野ケ里遺跡でも、北内郭というまつりごとを行う場所で、
お酒を入れたと思われる土器の壺が見つかっています。
稲作文化と同時にお酒の文化も出来上がってきたのではないかということです。
ただし、お酒は一般的ではなく、神様に捧げるものでした。
弥生時代のお酒
この時代は、口噛みの酒でした。
蒸したお米を口で噛んで壺の中吐き出して発酵させたものです。
唾液の中にあるジアスターゼがでんぷんを糖分に変化させ、
野生酵母と反応してアルコールになります。
口噛みは、度数の低い、濁り酒だったと考えられます。(どぶろくのようなもの)
歌の中に、「乙女が噛みし、口噛みの酒」と歌われるように、
噛むのは、純粋無垢な乙女の仕事だったと言われています。
ちなみに、醸造学上からいうと、なんの根拠もありません。
さあ、まだまだ「日本酒」について、研究していきますよ!
来週をお楽しみに!
以上、メシュラングルメ研究所でした。