メシュラングルメ研究所 10月11日
今は、ふぐについて研究しています。
ということで、博多でふぐと言えば、もう、名店中の名店、博多い津みの店主、
宮武さんにお話をお伺いしました。
博多い津み
福岡市博多区住吉2-20-14
092-391-0231
営業時間/12:00-14:00(O.S.13:30)/17:00-22:00(O.S.20:30)
定休日/日曜日
ふぐ禁止令を出した、豊臣秀吉
朝鮮への出兵の際、現・唐津の名護屋城を拠点に各地から集まった武士たち。
そこで、休日に釣りをして、釣れたふぐを食べた武士が、次々に死んでしまいました。
それをけしからん!ということで、禁止令が出たのではないかという話です。
この禁止令は、明治になるまで解かれることは、ありませんでした。
その禁止令の厳しさは、各藩によっても違い、ひどいところでは、お家断絶もあったとのこと。
江戸時代のふぐ
禁止されているにも関わらず、江戸時代の料理の本にふぐが登場します。
「ふくとう汁」は、味噌鍋。どぶろく酒で洗ったふぐを入れた鍋に、薄く味噌を溶いたものです。
どちらかというと、潮汁に近いものだったそうです。
この時、一緒に入れた具材は、ニンニクと茄子。
茄子は夏の食べ物なので、夏場の料理になります。
滋養強壮の意味でニンニクを入れ、脂の出ないふぐであっさりした食べ物になります。
まさに、夏バテ解消にぴったりだったのではないでしょうか?
ふぐを解禁した伊藤博文
明治27年、日清戦争講和会議が下関の春帆楼で開かれた時のこと。
どのような料理でもてなそうかと考え、ふぐを出しました。
こんなに美味しいものを禁止するのはけしからん!ということで、許可が出ました。
そこで、ふぐと言えば下関というふうになったわけです。
ふぐの漁獲高
下関には、ふぐの取り扱い日本一を誇る、南風泊市場があります。
ところが、天然のとらふぐが一番獲れるのは、福岡です。(特に鐘崎)
ちなみに、天然ふぐで一番獲れる種類は、まふぐ、ごまふぐだそうです。
そして、漁獲量全国1、2位を争っているのは、福岡県、石川県です。
石川県 : まふぐ、ごまふぐ
福岡県 : しろさばふぐ(かなとふぐ)
最近では、静岡県清水市が「夏はうなぎに冬はふぐ」のキャッチフレーズで
売り込んでいるそうです。
いかがでしょうか?
来週も、フグのお話を続けます。
お楽しみに!