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2013年8月 2日 (金)

メシュラングルメ研究所 8月2日

今は、蕎麦について研究中です。

実は、福岡の蕎麦ならここ!という、「多め勢」の店主、田口さんにお話をお伺いしました。

 

多め勢

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福岡市早良区室見1-5-9

092-846-3001

営業時間/11:30-20:00 定休日/水曜日

 

多め勢とは

ルーツは、大正初年、熊本市で、曽祖父が開業したそば屋「為朝(ためとも)」

その後、祖母祖父が大阪で、100人ほど入る大きなお店「為朝」をオープン。

製麺機が導入され、東京で職を追われた職人がたくさんいました。

そこに田口さんが修行に行き、昭和43年3月に、「多め勢」をオープン。

つまり、江戸の技を直接教わったということになり、

どちらかというと、更科系。江戸前の技術が残るお店です。

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江戸前蕎麦とは?

江戸前は江戸湾の前の意味。つまり、海のものを使うということ。

江戸の文化文政時代から伝わる、「三本麺棒」を使う打ち方。

麺棒は1本ではなく、三本使います。

そうすることで、大玉(60人前6kg)を一気に打つことができます。

厚さを1.5mm均一で打つのは難しく、習得するまでに10年以上かかります。

ちなみに、2キロで畳1枚分の大きさになるので、いかに難しいか分かりますね。

 

関東、関西のお蕎麦

醤油1つとっても違いがあります。

関西と同じく九州はダシが薄口なので、東京の仕事をそのまま福岡でやっても難しい。

 

蕎麦屋の歴史

大阪城築城の際に登場した「砂場」という蕎麦屋が古いだろうという話。

つまり、「蕎麦屋」は関西のほうが歴史があるということです。

藪・更科は、江戸時代に入って生まれました。

 

蕎麦の食べ方の歴史

江戸、元禄時代は、「ぶっかけ」でした。

実は、大阪・堺に「ちく満」という店があります。

ここのメニューは、「あつ盛りせいろ蕎麦」のみ!

蒸した蒸篭のまま出てきて、熱いそばつゆに卵を溶き、それにつけて食べます。

これが、ざる蕎麦の原型とも言われています。

昔は、湯がくと切れていたので、蒸していたんですね。

いわゆる「通」な食べ方です。

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いかがでしょうか?

蕎麦は奥が深い!

来週も、「多め勢」の店主、田口さんに聞いたお話をお送りします。

ところで、田口さんは、狂言もされていて、

8月4日(日)朝10時から大濠公園能楽堂である、舞台にご出演します。

田口さんは、3時頃。

入場無料なので、是非、行ってください!