トレン道 6月21日 「雨が好きになる本」 ベスト3!!
毎週、様々な話題のモノをご紹介!
今週のテーマは、
「雨が好きになる本」 ベスト3!!
ということで、ジュンク堂書店福岡・文芸書担当の小峠早織さんにお聞きしました!
ジュンク堂書店 福岡店
福岡市中央区天神1-10-13 メディアモール天神B1~4F
【TEL】092-738-3322
【営業時間】10時~21時
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-fukuoka.html
第3位 『 私の男 』 桜庭一樹 著
第138回直木賞受賞作。
雨の匂いがする男の少女にまつわる話。
桜庭一樹の妖しく恐ろしい世界に引き込まれ、読了後は誰かと感想を共有したくて
たまらなくなります。
雨なんか気にしていられない面白さです。
第2位 『 いま、会いにゆきます 』 市川拓司 著
「1年たったら、雨の季節に又戻ってくるから」という言葉を遺し、先立った妻。
その言葉の通り、残された父と子の元に妻が一年後の雨の季節に帰ってきた。
夫婦愛、家族愛にあふれていて、本当に優しい気持ちになれる話です。
でも、雨が少し切なくなるかも。
第1位 『 死神の精度 』 伊坂幸太郎 著
この作品、全ての短編の天気が雨なのです。
まさに、雨をBGMにして読むと臨場感たっぷり。
主人公が死神なのですが、「千葉」という名前を名乗り普通の人間の姿をして、死ぬ対象者に近づき、「死」に値するかどうか可否を決めていくのが「千葉」の仕事です。
しかし、「千葉」と対象者の間にはなぜか悲壮な空気はなく、著書が苦手な方でも楽しめる本だと思います。
来週もお楽しみに!