メシュラングルメ研究所 12月28日
ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。
今回は、長野県長野市に決まりました。
まずは、善光寺の山門に登り、見渡してみる・・・。
そして、参道を歩くと・・・・
おやきのお店を発見!
小川の庄 大門店
長野市大門56-1
026-232-5786
営業時間 午前10時~午後6時
小山さんにお話をお伺いしました。
おやきとは、野菜や山菜を油で炒め味噌や醤油で味付けし、
小麦粉を練ったもので包んでこんがりと焼いたもの。
一説には、小川村のある、信州西山が発祥とも言われています。
というのも、縄文時代の遺跡から、雑穀の粉を練って焼いた跡が発見されたんだとか。
歴史のある食べ物です。
はっきりしていることは、昔、囲炉裏があったので、その灰の中に入れて焼いていたとのこと。
今は囲炉裏がないので、蒸したり揚げたりする人もいるそうです。
このお店では、囲炉裏を使い、「ほうろく」の上で裏表焼き、「渡し」の上で周囲を焼きます。
限りなく昔ながらのやり方に近いです。
こうすると、カリッとしてモチッとした食感。
蒸かすと、まったく違う食感になります。
また、素材もそば粉を使ったり、中の具材もバラエティに富んでいます。
代表的なものは野沢菜、他にも、小豆、卯の花、しめじ、
かぼちゃ、りんご、切干大根、ひじき、山菜などなど。
そもそも、なぜ、おやきを食べるようになったのか?
信州で、おやきは食事でした。
1日1食をおやきにしていたのです。
というのも、昔は、お米が貴重で手に入りません。
比較的手に入りやすい小麦粉も、少量ずつしか使えませんでした。
そこで、少しでも野菜を多くして、満腹になるようにしたんですね。
だから具もたっぷり入っています。
生活の知恵から出た、まさに信州のソウルフードです。
おやきは、奥が深い食べ物でした。