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2012年12月28日 (金)

メシュラングルメ研究所 12月28日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

今回は、長野県長野市に決まりました。

 

まずは、善光寺の山門に登り、見渡してみる・・・。

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そして、参道を歩くと・・・・

おやきのお店を発見!

 

小川の庄 大門店

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長野市大門56-1

026-232-5786

営業時間 午前10時~午後6時

http://www.ogawanosho.com/

 

小山さんにお話をお伺いしました。

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おやきとは、野菜や山菜を油で炒め味噌や醤油で味付けし、

小麦粉を練ったもので包んでこんがりと焼いたもの。

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一説には、小川村のある、信州西山が発祥とも言われています。

というのも、縄文時代の遺跡から、雑穀の粉を練って焼いた跡が発見されたんだとか。

歴史のある食べ物です。

はっきりしていることは、昔、囲炉裏があったので、その灰の中に入れて焼いていたとのこと。

今は囲炉裏がないので、蒸したり揚げたりする人もいるそうです。

このお店では、囲炉裏を使い、「ほうろく」の上で裏表焼き、「渡し」の上で周囲を焼きます。

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限りなく昔ながらのやり方に近いです。

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こうすると、カリッとしてモチッとした食感。

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蒸かすと、まったく違う食感になります。

 

また、素材もそば粉を使ったり、中の具材もバラエティに富んでいます。

代表的なものは野沢菜、他にも、小豆、卯の花、しめじ、

かぼちゃ、りんご、切干大根、ひじき、山菜などなど。

 

そもそも、なぜ、おやきを食べるようになったのか?

信州で、おやきは食事でした。

1日1食をおやきにしていたのです。

というのも、昔は、お米が貴重で手に入りません。

比較的手に入りやすい小麦粉も、少量ずつしか使えませんでした。

そこで、少しでも野菜を多くして、満腹になるようにしたんですね。

だから具もたっぷり入っています。

生活の知恵から出た、まさに信州のソウルフードです。

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おやきは、奥が深い食べ物でした。