毎週、様々な話題のモノをご紹介!
今週のテーマは、Boulangerie pain stock のオーナーシェフ、
平山さんに聞いた、
ちょっと変化球で…「好きな小麦粉」ベスト3!!
Boulangerie pain stock(ブーランジェリー パンストック)
福岡市東区箱崎6-7-6
【TEL】092-631-5007
【営業時間】10:00 – 19:00
【店休日】月曜日、第1、第3火曜日
https://www.facebook.com/painstock.fuk/
2010年に開業。
平山さんは、福岡大学卒業後、福岡のパン屋で働き、フランスで研修後、
東京の「シニフィアン・シニフィエ」の志賀シェフのもとで修行。
その後、ダンディゾンの浅野シェフのもとで修行し、福岡に戻り、
数年福岡のパン屋で働きながら独立の準備をし、
福岡市箱崎の片隅に「パンストック」をひっそりオープン。
「パンストック」のコンセプトは”冷凍しても美味しく食べられるパン”。
ゆっくりゆっくりパン生地を発酵させることで、冷凍保存しても
固くならないように作ったパンを色んな家庭で食べてもらえたらという想いを込めて、
添加物、マーガリンを使わず、国産小麦、もしくはオーガニックのフランス小麦を
使うなど、自分の子供に食べさせても罪悪感のないものを選択して、
材料に使っています。
毎日のことだからこそ丁寧に、手を抜かないパン作りを心がけています。
第3位 【熊本製粉 夢むすび】
この小麦は、昔、熊本製粉さんにパンストック用の小麦として
つくってもらった小麦。
国産小麦は、昔の美味しくないイメージが先行して なかなか広まらないので、
値段も手頃な、使いやすい、かつ美味しい小麦が欲しくて、
熊本製粉さんと一緒に色々と調整して作った小麦です。
”日清の「カメリア」というスーパーでも売ってる小麦の代替えになる”を
コンセプトに考えて作ってもらいました。
『これだったら、金額も上がらないし、作業性も同じで、でも美味しい』
色々な講習会の講師をした時に紹介したりしてるうちに大人気になり、
生産が追いつかないそうで、パン屋さんは待っている状況。
特に関西圏での使用量はすごいそうです。
少しは国産小麦を広めることに貢献できたから。
2位 【前田農産 キタノカオリ】
この小麦は、日本での国産小麦を広めるキッカケになった、すごく大事な小麦です。
元々パンストック開店当初は、主にカナダ産、フランス産小麦を使っていました。
国産小麦はあまり美味しい印象がなく、
どちらかというと「野暮ったくて、健康には良いんだよね」くらいのイメージ。
実際そうだったんですが・・・
この小麦は今までの海外の小麦には無い、奇跡的な美味しさを持っていて、
もっちり、しっとり、粉の旨味は強くて、皮はさっくりして軽い、
何と言っても、中の身が黄色くて。
ちょっと説明すると、身が黄色くなるのは
フランス産小麦でも本当に美味しい小麦だけ。
黄色の身は美味しさの証しで、どうしても手に入らないものでしたので、
黄色くなるというのは、パン屋さんにとっては特別!!
国産小麦では「キタノカオリ」唯一無二です。
僕も含めて、「キタノカオリ」が国産小麦は美味しい!と証明してくれた、
国産小麦を使い出すきっかけになった、未だに最高と思える小麦
第1位 【梅野製紛 筑後小麦ミナミノカオリの石臼小麦】
この小麦との出会いは、僕が最初の子供のベビーカーを探していた時に遡ります。
エアバギーというメーカーのベビーカーがすごく良いという話を聞き、
天神のビオロに見に行った時、店員さんから色々説明を受けて、
「僕がパンストックというパン屋をしている」と話をしたら、
その店員さんは「筑後の製粉会社に結婚して入るんですよ」と雑談に。
「いつかパン用の小麦を作ったら連絡ください」と話をして、そのままだったのですが、
2年後くらいに急にお店に電話があり、
「パン用の小麦が出来たから試して欲しい」との話。
一瞬思い出せなかったのですが、色々と記憶が蘇ってきて、
サンプルをお願いしたら、
びっくりするくらい美味しい粉で、すぐにお願いすることに。
少し粉の粒度や、濃さを調整してから、ずーと使っています。
本当に最初の最初から知っている粉だから、すごく愛着があります。
最近では、東京のパン屋さんも使っていたりして、
なんか我が子が成長したような、親の様な気持ちになります。
今はもう人気が出過ぎて、使いたいパン屋さんが待っている状況。
なんだか嬉しいです!
ということで、今週は、
Boulangerie pain stock のオーナーシェフ、平山さんに聞いた、
ちょっと変化球で…「好きな小麦粉」ベスト3でした!
来週も、お楽しみに!