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2013年10月25日 (金)

メシュラングルメ研究所 10月25日

今は、ふぐについて研究しています。

ということで、博多でふぐと言えば、もう、名店中の名店、博多い津みの店主、

宮武さんにお話をお伺いしました。

博多い津み

http://www.hakata-izumi.com/

福岡市博多区住吉2-20-14

092-391-0231

営業時間/12:00-14:00(O.S.13:30)/17:00-22:00(O.S.20:30) 

定休日/日曜日

 

ふぐの旬

関門海峡は、有数のふぐの産卵場です。ただ、産卵時期は、禁漁にしているそうです。

ふぐは回遊魚であり、産卵が終わると、深い場所に潜っていくとのこと。

昔は、今のようなハイテクな船ではなかったので、

産卵のために浮き上がってきたふぐを獲っていました。

それで、春から夏にかけてが、「ふぐの旬」というようになりました。

現在では、遠洋漁業もあり、1年中ふぐを食べられるようになりました。

ただ、ふぐ漁の方たちは、一度海に出ると、1、2週間、帰ってこないそうです。

ふぐを生け捕りするための延縄漁では、何百もの針をつけて、かかるのは1本2本の時も。

これだけ苦労していると、ふぐが高価になっていくのも納得できます。

 

福岡、近郊でふぐが獲れる?

豊後水道には、回遊しないふぐがいます。(いわゆる「根付き」)

そこでは、4キロ、5キロ、10キロなどの大きさのものが獲れるそうです。

ふぐは、日本近海で50種類以上いて、食べられるものが22種類です。

そのうち、福岡で獲れるものは、

とらふぐ : 型も大きく、一般的に食べられるもの。

かなとふぐ : 「しろさばふぐ」との言う。一夜干にすることが多い

小紋ふぐ : 型が小さいふぐ

ひがんふぐ : 型は小さいが、非常に味が良い

 

美味しいふぐには色がある

一般に「大きなふぐは大味」と言いますが、これは間違い。

大きなふぐは、料理店でも扱いにくく、敬遠されているだけです。

3キロ以上の大きなものになると、身が赤みがかっていたり、ピンク、飴色になります。

これは、美味しいふぐの色になります。

 

ふぐで食べられる部分

ふぐをきれいに身と中骨だけにすることを「みがき」と言います。

1匹のふぐをみがくと、半分くらいの重さになります。さらに中骨を除くと、4割ほどに。

つまり、1キロのふぐで、400gしか食べられません。

皮 : とらふぐ、かなとふぐ、しまふぐ(食べられるが皮が硬いので食べない)

内臓は一切禁止されています。ただ、白子だけは特別です。

 

いかがでしょうか?

 

来週も、フグのお話を続けます。

お楽しみに!