2月10日のゲストはケイタク、内山敬太さんです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手はこはまもとこです。

今日のゲストは ケイタクから内山敬太さん。 #ケイタク

ニコニコ笑顔でスタジオに入ってきた内山さん。
和やかな雰囲気ですがなーんとなく不思議な空気に。実はこはまと内山さんは毎週土曜日 20:30からの「Re-folk」で月イチで顔を合わせるかつて知ったる仲。いつもは「ケイタくん」と呼んでいる内山さん相手にゲストとして改めてお話を聞くことにお互いすこ?し居心地の悪さを感じてもいたよう。

とはいえ、あっという間にそんな空気も解消して、ケイタクの音楽について楽しく紐解くことができました。

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→http://bit.ly/KEITAKU_onair
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


ルーツ・ミュージックに根ざした懐かしくて新しいアコースティックミュージックを送り続けて現在は地元福岡を拠点に活動しています。

そんなわけでドライビングミュージックとしてピックアップした一曲はネオ・トラディショナル・カントリーのスター、ブラッド・ペイズリーの「Mud on the Tires」からスタート。日本ではあまり馴染みがありませんがなるほどケイタクの音楽に通じるところもありますね。

ここでの内山さんの解説もアツい!

そんなケイタク、昨年11月に全8曲が収録されたニューアルバム『空と風と僕』をリリース。

最近のケイタクは作品作りに大きな変化があったようです。

「デビューした当時は恋愛の歌なんかが多かったんです。でも最近は人が僕らの曲を聴いて、次の日生きて行こうと想う活力になるとか、生きていく人を活かす歌を歌いたいなーってずっと思ってたんです。」

「今回のアルバムまではそういったアプローチの曲がすごく多かったんですけど、でも今度はそれを長く続けていくと毎回自分の生き様を乗っけていくというか、ついに出し切ったような気がして書くことがなくなってくるっていうか。それで今回のアルバムは一回、俯瞰で見た感じで曲を書いてみたんですよね

産みの苦しみ。そこまで話して内山さん突然こはまを見つめ直して「今からロマンティックなこといいますよ」と笑いながら、今回のタイトルにまつわるこんな話をしてくれました。

「曲が出来ない時に福岡の那珂川の河川敷を歩いてみたり、芝生にわけもわからず寝っ転がってみたりしてて。その時に思ったんですけど、空って地球が誕生してから今まで一度だって同じ表情はないよなあと、風もそうですよね。すると自分ちっぽけだなぁと思ってGoogle マップみたいにグーンっと俯瞰で見れたんですよ。そんなこともあって自然の景色の中に自分がいるっていう感覚で作った曲が多くて」

だから『空と風と僕』。
ケイタクの新境地がつまった8曲が収められています。

もう一つ、このアルバムにはこれまでの経験を経て改めて思うことも詰まっています。

「メジャーデビューが2005年だったので13年ですか。やっぱいろんなことがあって、東京に出て行ってきて福岡に戻ってきて。その思いの変遷というか、いろんなことを踏まえての今のこの8曲ってところでしょうか。やっぱりメジャーを切られた時はなんとなく恥ずかしかったし、地元に帰って来にくかったと言うか。それでも僕は音楽が好きなんだってってシンプルにそう思って肩肘張らずに全部晒けだしてやっていこうという、そんな思いも詰まっています」

キャリアと経験を重ねて至った「やっぱり音楽が好き」という思い。ちょっと胸が熱くなるいいお話ですね。

そんな思いが詰まったアルバムから内山さんが自ら選んでくれた一曲はアルバムの中でもとりわけ楽しいナンバー「休日大掃除」。

「いわゆるラグタイムです。この曲はアルバムの中で一番使ってる楽器が少なくて、ギター一本とシェイカー、そしてコップ、グラスですねその三つしか入ってません」

楽曲の世界観には音が少ないほうがいいと判断して一発撮りでシンプルにシンプルに。
例えばこの楽曲ギターには3本のマイクを立てて録音していますが、
「アコースティックギター用に一本。そして部屋の響きを録音するためにガンマイクを2本」

通常のレコーディングではリバーブという残響音や大きな会場で鳴っているようなエフェクトを加えますが、この曲では実際にレコーディングしているスペースの響きをそのまんま使っているそう。

さらにこだわりの楽器がひとつ。

「コップですね(笑)普段の生活で何気なく鳴っている雑音でもなんでも世の中のすべての音には必ず音階があるんですね。そこが合うように、つまりコップの音の音階も合わせて(笑)。どれで叩くといいのかなとあれこれためして結局ボールペンだとか。叩き方からコップの握り方まで試行錯誤して、楽しかったですねえ」

そんな風に一所懸命説明してくれる内山さんは本当に楽しそう。
「音楽が好き」そんな思いが詰まったこのアルバムを象徴する一曲なんだなあと改めて納得です。

さて、そんな内山さん、ケイタクとしても内山敬太としてもライブで今年も大忙しです。

「CD は耳を使って聞くんですけどライブはカラダ全部使ってお客さんの時間を借りてるんですから、日常と違った何かを提供できて何かしら心の針がピンってふれてくれたら嬉しいな、ということでライブはものすごくやってます」

まずは内山敬太さん、河野圭佑さん、野崎有真さんの気の合う仲間との楽しいツアーは福岡でも。

内山敬太×河野圭佑×野崎有真 「いきあたりバッチリTOUR 2018」in福岡

2月24日(土)
福岡・S.O.Ra. Fukuoka
OPEN19:00/START19:30

そして、ケイタクとしては、2月28日(水)と3月17日(土)に、『福岡.春吉/GEN×2』で開催。

「とてもお世話になっていて、昔はふたりともココでバイトしてたんです」

KT COME BACK TO GEN×2 Vol.42

福岡GEN×2
2/28(水)OPEN19:00/START19:30


また、『福岡.春吉/GEN×2』では、3月10日(土)に、内山敬太さんが『GEN×』のマスターGENさんと結成したユニット、Prototypeのライブも行わるそうですよ。

詳しくはケイタクのWEBでご確認を(外部リンク)!

最後まで楽しくて音楽愛たっぷりの音解お届けしました。
内山さんもとても楽しんでくれたようで、こんなコメントを最後に話してくれました。

「本当に幸せな時間でした!やっぱり出来上がった作品を聞いてもらうのが普通ですから。その中身を説明できる機会をもらえたってのはすごくありがたい時間でした」

いえいえ、私たちこそ熱い思いをたくさん受けてありがたい時間でした。

 

次回2月17日は KEMURIをお迎えします。どうぞお楽しみに。