食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」
米焼酎は、究極の食中酒。
つまり、どんな食べ物とも相性が良いというわけです。
このコーナーでは、米焼酎と食べ物を合わせる、
つまり、ペアリングを追求していきます。
今日も、福岡のお店で見つけてきた、米焼酎とのペアリングを紹介しますよ。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
今週は、「永らく」です。
「永らく」
福岡市中央区大名1丁目8-25 杉の宮マンション1F
092-738-3438
営業時間 17:00?24:00(O.S.23:30)
定休日 日曜日
大正通りから入り、少し奥まった場所にある炭火焼きのお店です。
「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019」にも掲載されています。
全席カウンターで、奥にあるカウンター座敷は、お子様連れにも人気です。
全席、目の前に炭床があり、焼き上がりをすぐに食べられます。
スタッフが焼き師となって、絶妙の火加減で焼いてくれるのも嬉しいです。
食材は、宮崎から「日南どり」を取り寄せたり、
全国各地の旬の野菜、美味しい干物も取り寄せています。
【稚鮎の干物】(450円)、【肉厚エイヒレ】(600円)、「極上塩サバ】(500)など、
オヤジにはたまならいメニューだけではなく、
日替わりで全国から届く野菜を単品(200円)や、
【野菜盛】(1人前600円、2人前1000円)などでも食べられ、
女性に人気のメニューもあります。
ちなみに、野菜盛だと、メニューにのっていないものも出てくることがあるそうです。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
店主の糸永さんにお話をお伺いしました。
人気メニュー
【鶏盛】(1人前500円)
「日南どり」を串に刺さず、6種類の部位を1貫ずつ食べられる盛り合わせ。
【さんま 灰干し】(500円)
天日で干すのではなく、特殊なフィルムに包んだサンマを、灰の中に埋め、
臭みを抜いたものです。旨味が凝縮して、身はふわっとしています。
それでは、米焼酎とのペアリングをご紹介しましょう。
【白子ポン酢】(1300円)
今が旬で美味しい時期です。
とてもきれいな色の北海道産の白子に、低温でゆっくり火を通しています。
ポン酢はとろみがあって、ジュレのような感じ。
それに、ワカメ、葱、紅葉卸が添えてあります。
とても甘い白子です。
これに合わせたのが、「白岳しろ」お湯割りです。
甘い白子の良さが引き立ちます。
【さんま 灰干し】(500円)
和歌山産の干物です。
とても大きな開きで出てきました。
臭みもなく、とても脂がのっていて、美味しいです。
鬼卸とカボスが添えてあるので、お好みで。
この鬼卸もかなりの粗目なので、サンマの甘味がよく分かります。
これに合わせたのが、「白岳しろ」お湯割りです。
干物にお湯割りは、まさにベストな組み合わせです。
【鶏盛】(1人前500円)
つくね、せせり、砂ぎも、ぼんじり、やげんなんこつ、とりももが出てきました。
つくね : ポン酢ベースのタレに黄身を溶いたものにつけて食べます。
このつけダレは昆布をきかせていて、酸っぱくないです。
また、つくねには軟骨も入っていて食感も良く、ジューシーです。
せせり : 焼き師が焼くので、パサパサせず絶妙な火加減です。
塩の強くないので、素材の味がよく分かります。
砂ぎも : とても大きくて、1つ分になります。
綺麗に掃除されていました。
歯ごたえがいいです。
ぼんじり : 開いて出てくるので、大きいです。
皮目をカリッとさせ、中はジューシーです。
脂がとてものった部位が好きな人にはたまりません。
やげんなんこつ : 素人が焼くのは難しい部位です。
身付きなのも嬉しいです。
とりもも : 皮付で、こんがり焼けているのが香ばしくていいです。
中は柔らかく、余計な脂が抜けて、美味しいです。
これに合わせたのが、「白岳しろ」ソーダ割です。
超炭酸で泡がすごいです。
濃厚な脂を流して、口の中をリセットしてくれます。
【岩魚骨しろ酒】(応相談)
「岩魚骨酒」は、骨酒の中でももっとも有名なものです。
山形産の岩魚に竹串を刺し、3時間以上焼いて、乾燥させたものを
専用の酒器に入れ、そこに温めたお酒を注ぎます。
今回は、そのお酒を「白岳しろ」お湯割りにしてチャレンジ。
まずは、半々のお湯割りにしてみました。
岩魚のとても良い香りがして、味も良いです。
「白岳しろ」はクセがないので、岩魚の味を邪魔せず、とても合います。
半々のお湯割りで飲みましたが、もう少し濃いめでも良いかもしれません。
いかがですか?
ちなみに、この店では、「白岳しろ」は、1杯400円です。
来週も、福岡で見つけた米焼酎とペアリングした一品を紹介していきます。
お楽しみに。