食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」
米焼酎は、究極の食中酒。
つまり、どんな食べ物とも相性が良いというわけです。
このコーナーでは、米焼酎と食べ物を合わせる、
つまり、ペアリングを追求していきます。
今日も、福岡のお店で見つけてきた、米焼酎とのペアリングを紹介しますよ。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
今週は、「和こじま」です。
「和こじま」
福岡市中央区高砂1-11-8 今西ビル 1F
092-525-0520
11:30 - 14:00(L.O13:30)、18:00 - 22:00(コースL.O.20:00)
店休日 日曜日 祝日
http://www.wa-kojima.jp/
日赤通りから少し入った場所にある、隠れ家風な大人の和食のお店です。
季節を感じさせる日本料理全般を扱いながら、少しくずした料理もあります。
昔ながらの伝統的な日本料理を踏襲しつつ、
新しいスタイルを入れ込み、スタイリッシュになった料理を提供しています。
ランチ
丼、お膳などは当日でも可
コースは2000円からあり、要予約です。(お一人様から可)
ディナーは完全予約制で、コースのみの提供となります。
5000円からあり、人気は8000円のコース。
内容は月替わり。
現在は山菜や筍、空豆などの春野菜をふんだんに使っています。
コースの流れは、前菜で小鉢の5種盛り、吸い物(または、小鍋仕立て)、
お造り、煮物、焼物、揚物、御飯、デザートです。
二部営業
20時から利用できます。
大皿で用意した惣菜6、7種類の中から3品選んで頂き、1000円です。
後は、飲み物を別で頼むという、ちょっとした和風バー的な使い方ができます。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
この道25年。福岡のなだ万で修業した、
料理長の平林さんにお話をお伺いしました。
(価格は税別です。)
米焼酎とのペアリングをご紹介しましょう。
【甘鯛の吉野煮とわかたけ】(8000円以上のコースの中の一品)
1kg以上の甘鯛を仕入れているので、とても肉厚です。
甘鯛の身に、吉野葛をはたき、煮ているので、
表面にトロッとした幕ができています。
「わかたけ」は、新ワカメと筍の煮物。
ワカメは、ほんのりとする磯の香りが良いです。
筍は、先の柔らかい部分のみを使っています。
糠ゆがきして一日置き、さらに炊いて糠臭さを抜いた後、
もう一度ダシで炊くという手間をかけています。
添えている菜の花は、炊き方が上手で程よい食感。
家で作るのが面倒なウドも上品に仕上がっていました。
それらをまとめるのは、甘鯛のダシに葛を打って作った餡です。
アクセントに冥加を添えていました。
まさに、春を感じる一品です。
これに合わせたのが、謹醸しろ「金しろ」ソーダ割、通称キンハイです。
縦に長くてオシャレなグラスで出てきました。
「金しろ」の樽の香りが、甘鯛のような力強い食材に合います。
【牛テールと春野菜の香味焼き】(8000円以上のコースの中の一品)
牛テールは、しっかり表面を焼いた後、6時間かけて炊いて、柔らかくします。
それをダシで炊いて味付けし、さらに香味ダレをかけて焼いたものです。
香味ダレは、塩、砂糖、香味野菜で作ったものです。
添えている春野菜も、焼いて角が取れていました。
この日は、ウルイ、空豆、スナックピース、塩トマト、新玉葱、アスパラガス。
茶色い牛テールの周りに春野菜を配することで、彩り豊かになっています。
山わさびと、
「バルサミコロゼ」というバルサミコをビーズ状にしたものも添えていました。
これらを使うと、途端に洋風になり、味に変化を付けられるので、飽きがきません。
牛テールは、ホントにトロトロでした。
春野菜も、単なる付け合わせではなく、牛料理の輪郭を引き立たせます。
これに合わせたのが、謹醸しろ「金しろ」ソーダ割、通称キンハイです。
先ほどは魚、今度は肉と、違う食材で同じ「キンハイ」を頂くとびっくり。
同じ米焼酎なのに、違った合い方をして、表情が変わります。
いかがですか?
「キンハイ」は、1杯650円です。
また、「和こじま特製 明太ラー油」(90g/730円税込)を販売していて、
1か月に800個も売れる大人気商品です。
ラー油にたっぷりの明太子を浸け込み、異なる辛さが織りなす絶妙な味わいは、
店主が「御飯に合います」と自信を持っておすすめする一品です。
来週も、福岡で見つけた米焼酎とペアリングした一品を紹介していきます。
お楽しみに。