食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」
米焼酎は、究極の食中酒。
つまり、どんな食べ物とも相性が良いというわけです。
このコーナーでは、米焼酎と食べ物を合わせる、
つまり、ペアリングを追求していきます。
今日も、福岡のお店で見つけてきた、米焼酎とのペアリングを紹介しますよ。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
今週は、「八十八」です。
「八十八」
福岡市中央区大名2-2-47小野ビル1階
092-717-1008
昼 11:30 - 14:30 (OS 14:00) / 夜 18:00 - 24:00 (OS 23:00)
店休日 火曜
https://www.88yasohachi.com/
地下鉄赤坂駅近く、大正通りから入った場所にある和食のお店です。
ビルの1階奥に入り口があり、お店に入ると、落ち着いた雰囲気。
カウンター席とテーブル席があり、カウンターの上には、
たくさんの土鍋がありました。
居酒屋以上、割烹未満という感じのお店です。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
料理長の柳さんにお話をお伺いしました。
(価格は税別です。)
農家が大事に育てたお米や野菜に、農家の思いをのせて、
シンプルにストレートに調理して、お客様に提供しています。
まずは、店名が「米」を分解してつけられていることからも分かるように、
米にこだわっています。
取材に行った時には、「佐賀県吉野ヶ里町産の天使の詩」、
「茨城県瀬来市産のコシヒカリ」、「福岡県宮若市産のミルキークイーン」、
「福岡県宮若市産の実りつくし」などがありました。
このお米は、注文が入ってから浸水し、土鍋で炊くので、1時間ほどかかります。
1合からの注文で、早めに頼んだ方が良いかも。
白米だけではなく、「鯛めし」「蛸めし」「鶏めし」などの炊き込みご飯も
あるので、グループの場合、いくつか頼んで食べ比べるのも良いです。
野菜は、旬のもの、生産者の顔が見えるものを使っています。
今が旬のものでは、筍、新玉葱、春菊、朝倉の農家が作ったものや、
大分県湯布院の温泉の地熱を利用した「温泉パプリカ」などがあります。
おでんは、あご出汁を使っています。
「トマト バジルソースと」、「じゃがバター」などの創作おでんです。
面白いのが、「純米酒のしゃぶしゃぶ」(1人前1680円)。
純米酒と出汁を割ってスープにし、それで黒豚をしゃぶしゃぶします。
このスープを使うことで、豚肉の甘味が引き立ち、
野菜の旨味が引き出されるそうです。
価格もリーズナブルで、土鍋めしで1合480円から、
炊き込みご飯で980円から、おでんで380円からあります。
それでは、米焼酎とのペアリングをご紹介しましょう。
【炊きたて土鍋の八十八御膳】(1580円税別)
土鍋ご飯、選べるおかず、お魚、小鉢2個、新鮮な野菜、
ご飯のおとも、お漬物、汁物のセット。
内容は、日替わりです。
「選べるおかず」は、 「鶏もも肉のたれ焼き」、「豚の角煮」など、
4種類ほどから選べます。
この日、用意してもらったのは、「特製タルタルチキン南蛮」。
衣には、米粉を使っているので、パリッとした食感を楽しめます。
タルタルもあっさりして美味しいです。
「お魚」は、刺身か焼き魚を選べます。
この日、用意してもらったのはお刺身で、ホタルイカ、シマアジ、鯛。
ホタルイカのミソがたまりません。
小鉢は、朝倉産小松菜のナムル、きんぴらごぼう。
ナムルは胡麻汚しのように見えますが、しっかりナムルの味です。
野菜は、「シャキシャキ野菜の米糠ソース」。
朝採れ野菜なので、シャキシャキした食感です。
米糠を使ったソースで、優しい味に仕上がっています。
ご飯のおともは、ちりめん山椒と明太子。
それに、お漬物、刻み揚げとワカメの味噌汁、土鍋ご飯です。
「土鍋ご飯」は、「福岡県宮若市産の実りつくし」を用意して頂きました。
平尾さんという農家の方が生産者。
「元気つくし」と「にこまる」を掛け合わせたもので、
一般家庭には流通していません。
モチモチした食感で、キラキラして、米粒が立っています。
これだけあって、1580円は安いです。
これに合わせたのが、吟醸しろのソーダ割、つまり、「ギンハイ」です。
「特製タルタルチキン南蛮」の脂をすっきりと流してくれ、
刺身にも合います。
その他のおかずともペアリングしましたが、「ギンハイ」だけで、
どの料理にも合うのがすごいです。
「土鍋ご飯」に合わせたのが、吟醸しろのお湯割りです。
吟醸酵母を使っている米焼酎なので、お米と合わせても違和感なく合います。
いかがですか?
ちなみに「吟醸しろ」は、グラス480円、ボトルもあります。
来週も、福岡で見つけた米焼酎とペアリングした一品を紹介していきます。
お楽しみに。