4月20日のゲストはMONKEY MAJIK、BlaiseさんとDICKさんでした。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手は香月千鶴です。

今回のゲストはMONKEY MAJIK。 #monkeymajik

カナダ人兄弟、Maynard、Blaiseと日本人のTAX、DICKの4人組。結成以来、数々のヒットを記録しながらホームタウン仙台を拠点に活躍し続ける、その音楽性も存在感も独自なロックバンドがMONKEY MAJIKです。

今日はBlaiseさんとDICKさんがゲストにやってきてくれました。

優しく穏やかなDICKさんと茶目っ気たっぷりで陽気なBlaiseさん。
そんなMONKEY MAJIKのハッピーな音世界についてたっぷりお話を聞くことができました。

そんなお二人がピックアップしてくれた今日のドライビングミュージックはスティーヴィー・ワンダーの『Superstition』。のっけからテンションアゲアゲです。

 

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DICK「知らない道走ってる時、こういう感じの曲を聞くと盛り上がると思って。行くあてのないドライブって楽しいじゃないですか。普段は仙台に住んでいるんで車は身近なんですけど、自分で移動するときはもちろんそうだし、ちょっと走れば温泉に行けたりもするし」

車の中では歌っちゃう方ですか?

Blaise「俺はすごくダンスする。周りの人が『変な外人だ』ってね(笑) 」
DICK「僕は車の中はほぼほぼ寝てるタイプですね」

そういって軽く踊ってみせるBlaiseさん、笑顔でみやるDICKさん。なんだか楽しくなっちゃいますね。


さて、そんなMONKEY MAJIK、先月6日にリリースされた、初のコラボレーションアルバム『COLLABORATED』が話題です。

『ウマーベラス』でのコラボが話題のサンドウィッチマンを始め、大橋トリオ、岡崎体育、稲垣潤一などなど10 組のアーティストとの一筋縄ではいかないユニークなコラボレーションナンバーが収録されています。

今回は先にコンセプトがあって制作されたものですか?

DICK「二つの軸が実はあるんですけど。『ウマーベラス』でサンドサンドウィッチマンとコラボレーションできた時にお笑いの人となんてなかなかできないじゃないですか普通。で、お笑い芸人ともコラボレーションできたしすげーなつって。そのあと稲垣さんともコラボレーションすることができるってなったあたりで、もう『アルバム一枚まるごと作りたいよね。できるよきっと』というストーリーがあって。

それと同時進行と言うか、MONKEY MAJIK結成20周年なんですよ来年で。それでまあビッグパーティーをやりたいと。それなら友達たくさん呼びたいよね。友達をつくるにはコラボレーションって一番いいよねって」

Blaise「でもホント、ビッグパーティやったらみんな来てくれたらだいぶ最高になるよねって。でもみんな忙しいからスケジューリングが難しそうみたいなかんじで」

今回のコラボレーションのお相手は一人ずつ「ナンパ」していったわけですか?

DICK「簡単に言うとそう(笑)」
Blaise「夏フェスとかいろんなフェスにも出たし、兄さんのMaynardとドラマにも出たし、そこで友だちになって、呑みに行って『Yes』まで呑ませる(笑)で、このプロジェクトが生まれました(笑)」

他にも参加しているアーティストがすごくてTHE CHARM PARKにSIRUP、リミックスにAmPm...新しいアーティストへもアンテナ貼ってますねえ。

DICK「リミックスっていうのはやっぱり自分たちにないものを表現してくれるんでアルバムに入れたいよねって話をしてて。誰にやってもらおうかって中ででAmPmさんにやってほしいねって話になってお願いして」
Blaise「何か面白いチャレンジだったかもしれないですね。 『Tokyo lights』がもともとダンスっぽい曲で、それをリミックスするとどういう曲になるかなって思っていたら、すごい静かでリラックスできるsimplicityなリミックスで」
DICK「うん。すごいかっこよかった」


一曲一曲それぞれどういう曲にしようっていうのはMONKEY MAJIKのほうから投げかていったんでしょうか?

DICK「そのパターンが多いんですけど、完全に逆にやったのは2曲めのUQiYOとコラボした『BLiNK』。彼らとの出会いも衝撃的で、夏フェスで我々が会場入りしたときに彼らがステージで演奏してて『なんかかっこいい音楽やってる人がいるけど誰だろうね』って」

Blaise「そうそうそう。すぐ好きになってバックステージ行ってビール飲みながら 『YES!』って言わせないとって(笑)まあホントに乾杯してなんか楽しいことやりましょうよって」

DICK「彼らの作ってる音楽ってすごく独創的でMONKEY MAJIKではなかなかやれないことやってるから、ちょっと一回あっちに任せてやってみようよって」

Blaise「ホントにいいよね。リアルアーティストとコラボレーションできるのが一番。最高です」


そんな個性的な組み合わせが刺激的なアルバムの中でもとびきりユニークな一曲が岡崎体育さんとコラボした「留学生」。

日本語と英語混在一体となりつつ、英語詞も日本語に聞こえてくるというトリッキーで楽しい仕掛けが満載の一曲です。今日はこの曲についてさらに深くお話を聴いてみました。

この曲面白いですよねえ!

Blaise「We LOVE it! 」

DICK「そうですね。 MaynardとBlaiseがドラマで体育ちゃんと一緒になって、そこでやろうよと盛り上がってやれるってことになったんですね。で体育ちゃんとやるなら体育ちゃんとやるからこそできる面白い曲が絶対あるからやろうよって言ってて、英語と日本語両方聞こえるってヤツをやろうぜ!って」

空耳アワー感がすごいですよね。

DICK「全編ね。いやもう。真面目に説明すると全部空耳に聞こえるようになってるんですよ、言語の壁を越えてっていうか。両方でちゃんと意味の通った歌になるようにって真面目なことをやってるんですけど。でもま、言ったらダジャレの連続みたいな(笑)」
Blaise「いいよねえこの曲。
なんか聞くとMONKEY MAJIKってコメディバンドになりましたねって。やっぱり年取っちゃうとねfunny boneが出てきますね(笑)そういう骨があるのね(転じてユーモアのセンスみたいな意味)」

DICK「コンセプトとして留学生みたいなテーマいいんじゃないかという話にして、そこから両方に聞こえるヤツをめちゃ苦労して主にMaynardが作り始めて」
Blaise「だからよく聞くと深い。留学生の立場で海外でコミュニケーションが取りづらい みたいなね」

「留学生」が「You gotta stay」コレ、ほぼほぼ意味がリンクしてきますよね。

Blaise「面白いよね。『Hey I need you here babe』『部屋20平米』(笑) 」

ちゃんと英語と日本語の空耳がリンクしてるんですよねえ。

DICK「『20平米』って聞き慣れない単位ですけど、Maynardは不動産大好きなんで、平米にすごい馴染みがあったみたいです(笑) 」

ぜひぜひ歌詞カード片手に聞いていただきたいですね!

もちろんそんな歌詞だけでなく、メロディや全体としての楽曲も両者の持ち味が生かされてこだわりが随所に感じられます。

DICK「詞の面白いところは聴いてほしいところですけど。一番最後にぜーんぶのボーカルまで録り終わった段階で、ほぼミックスまで出来てすごく派手な曲になって楽しいんだけど、なーんか足りないよなって一番最後のサビだけに新しいシンセを足したんですよ。最後の盛り上がりでなんか一個ほしいよねって」

そいいう最後の最後まで粘ってこだわりの一押しもあったそう。

とにかくとても楽しく出来上がったその一曲は、その裏には気が遠くなるような細かい作業の積み重ねだったことは想像がつきますね。


そんなアルバムを携えてMONKY MAJIKのみなさんは全国4箇所でのツアーが控えています。

『MONKEY MAJIK ROAD to ?花鳥風月?』仙台を皮切りに東京、福岡、大阪と予定されています。

これまでの活動期間を、花・鳥・風・月と、4つのタームに分けて、その時代にリリースした曲をもとに構成したセットリストを披露するライブです。

DICK「簡単に言うとですね。ものすごく効率が悪いです。4公演すべて一夜限りの内容でやりますので。毎回リハーサルもたくさんやらないといけないですし」
Blaise「大変だよー。でもすごい楽しみにしてますよ。MONKEY MAJIKの歴史ツアーくらいのレベルになりますので全部見に言っちゃうとすごいExperience(体験)になるので、ぜひぜひ時間があれば。幸せになります!」

福岡での公演は『風』。楽しみですね。

MONKEY MAJIK ROAD to ~花鳥風月~ "風" 福岡公演
2019年12月15日(日) 【福岡】福岡国際会議場 メインホール
開場16:00 / 開演17:00


Blaise「あのう2000年から、2020までのMONKEY MAJIKを見せたいのでまだ中身は決まってないんだけど、素晴らしいものになります(笑)。Super cool live!」

今日の音解。いかがだったでしょうか?
お二人のお話を聴いていると、絶妙なコンビネーションはもとより音楽を楽しんでいるハッピーな空気が溢れてきてお話を聴いているだけで楽しくなります。

どのようなスタイルでもMONKEY MAJIKと彼らに引き寄せられるように集まる多くの音楽が長年たくさんの人に愛されてきた理由がすごくわかるような気がしました。

最後に二人からメッセージです。

Blaise「みなさん今まで応援してくれて本当にありがとうございます。この前のファンクラブライブもすっごく盛り上がりました。We love you so much and...また12月に来ますのでぜひぜひチェックしてください。そして私はもうすぐプライベートでまた、今お父さんがカナダから来てますんで、俺の一番好きな日本を見せようと思って福岡にしました(笑)」

DICK「またライブで皆さんに会えるのが楽しみなんですけど、まずは『COLLABORATED』、ホントに自信作なんで色んなアーティストとやってますんでぜひ聴いて楽しんでほしいと思います。よろしくおねがいします!」


 

MONKEY MAJIK OFFICIAL WEBSITE (外部リンク)

次週、4月27日は 藤井フミヤさん をお迎えします。どうぞお楽しみに。