9月1日のゲストはコレサワさんです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストはコレサワさん。 #コレサワ

2014年活動開始、昨年2月デビューの大阪出身のシンガーソングライター。
一度聞けば耳を奪われるメロディとキュートな歌声。そしてその声で歌われる歌詞は独特の視点で女子の気持ちをしっかり捉えたリアルで時に毒もあれば夢も涙もあるもの。話題の覆面女子シンガーソングライター、それがコレサワです。

期待を胸にスタジオで待っていると、コレサワのビジュアルを担っている「れ子ちゃん」でやってきましたよ!!

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


今日の音解はコレサワさんが選んだドライビングミュージックArctic Monkeysの『Mardy Bum』からスタート。

「最近友達とドライブしてる時に初めて存在を知ってハマってしまって。明るい曲なんですけど歌詞は彼氏が不機嫌な彼女に対して『君の不機嫌な顔よりもいつもの明るいの方が僕は好きだな』って歌ってるんですよね。歌詞も可愛いしメロディも面白くてギターのリフも何かお子様じゃないけどなんかヨチヨチした感じがすごい好きで最近ずっと聴いてます 」

と、なーんとなくコレサワさんらしいコメントですねえ。

今月19日に、メジャー2ndアルバム『コレでしょ』をリリース。

「前のアルバムは『コレカラ』なんで今回も 『コレ』がつくタイトルつけたくて『コレでしょ』にしたんですけど、女の子の気持ちと言えばコレサワでしょ!って定番にもしたくてこのタイトルにしました。」

今年コントロールベアとのコラボぬいぐるみをリリースした際のおまけCD『君とぬいぐるみ』を始め、長編アニメ『ゴーちゃん。?モコと氷の上の約束?』のエンディングテーマ『友達だからかな』『いたいいたい』、『彼氏はいません今夜だけ』など、話題の楽曲を含む全12曲収録されています。

「コンセプトは最初からガッツリ決めなくて、自分が一年間生活しててできた曲を12曲集めた時に、『あ、やっぱり女の子の気持ちが揃ったな』と思って。」

恋愛にまつわるさまざまな気持ちをリアルに歌っています。

「失恋も片思いも、手短な男にで済ませる曲もあるし(笑)」

そんな女性ならではの視点で、共感度が高くてユニークな歌詞はどうやって作られるんでしょう?

「だいたい、身内ネタが多くて自分自身が8割なんですけど。あとは友だちの話聞いたりとか、自分がこうしたいけど現実ではできないから、歌の中やったら自由に女の子操れるというか、なにやっても怒られへんからていう(笑)願望とかもあると思います」

そうやって書かれた12の世界。いずれも女の子の気持ちを代弁するようなバリエーション豊かな楽曲が揃っています。

そんなアルバムの中から、さらに音世界を紐解くべくコレサワさんご自身に選んでもらった一曲は、アルバムの最後を締める「最後の有給」です。アルバムの中でもちょっと雰囲気の違う一曲です。

「そうですね。この曲は最初から一番最後に入れるって決めてた曲で、本当はファーストの『コレカラ』のときからあったんです。その時はあまりにもいろんな曲があったので、次のアルバムの最後の曲にしようかなと言ってて。他の11曲はコレサワっていう女の子の気持ちを歌うアーティストとしての曲ですけど、この曲だけはその時のコレサワ(自分自身)が作った曲だなって自分でも思います。一番大事な気持ちがもう絶対ここにいなきゃいけない曲になりましたね」

コレサワさん自身のリアルが詰まった一曲なんですね。

「バイトをメジャーにいった時にやっと辞めれたんですけど、その時にちょうど3年目の夏を迎えそうな時やって、辞めるなら有給を使ってからやめようと思って書いた曲ですね

「なんか仕事してる人とかって言うと、今聞いてる人の中にも本当にやりたい仕事があるけど、そうじゃない仕事をしてる人とか、夢を追っかけながらバイトしてるけどなかなかバイト辞めれない人とか絶対いると思って。私もそのひとりやったんですけど。 私もメジャーがすごい早くはなかったので、そういう遠回りしてる自分の夢やけど、でもそれをちゃんと正しかったって自分で思いたいし、そうやって行ってほしいなと思って作った楽曲でもありますね」

ひとつひとつの歌詞が赤裸々で笑っちゃうけどわかるわかるって「私より時給が高いくせに働かないあいつにも愛着がわいてたんだな」とか。

もうほんまソイツ働かないんですよ!(笑)でも最後の方には愛着わいたし、あとすごいクレームおじさんが一人いたんですよね。絶対これ歌にしてやる!と思ったけどなんかここでは愛らしく歌えたのでよかったなーって思います。

辞める時にウチ、もうはよ辞めよってずっと思ってたんですけど何か辞める直前に寂しいと思ったんですね。さよならを寂しく思えたことになんか嬉しくて音楽で頑張ろうって決意できましたね」

旅立つ時にしかわからない感覚が言葉として鮮やかに切り取られていると思います。
そんな気持ちを美しく表現しているサウンドがまたとても素晴らしいです。

初めてストリングスを生で入れさせてもらって。もうチューニングしているぐらいから私泣きそうなって!
ストリングスをずっとこの方にアレンジしてもらいたいと思っていた出羽良彰さんにお願いして、音的には、これはサビで転調してるんですけど、普通転調って上に上がるんですけど、これは下にテンションを下に下がるのんですね。そこをストリングスで壮大に深くしてもらったなっていう印象もあります」

そのアレンジのおかげでより繊細なニュアンスが表現されてより深いサウンドになったんですね。

「『守りきるためには一番近くにいる人を傷つけなきゃいけない時もある』って言うのはやっぱ夢を叶える時に親とか恋人とかにでも別れを告げる人もいると思うんですよ。遠くに旅立ってしまうとか修行に行っちゃうとか、一番近くの人が傷ついちゃうけどでも、自分の夢を守るためにはそれをやらなきゃいけない時が多分あるんじゃないかなっていうのはすごい思います。

そんな人がもしこの曲聞いてちょっとでもなんか背中押せたらなっていう気持ちもあるし、自分の背中も押してほしいなと思って作った曲でもあります」

そんな曲を聞きながら、突如コレサワさんと香月は「有給大事!」と有給話で一盛り上がり。ホラ、共感度が高い。奇しくもここでも証明されました。

今のコレサワ、ここまでのコレサワの魅力がたっぷり詰まった自信作を携えて、この秋からツアーもスタート。

弾き語りの『ぼっち編』8カ所と、バンドの『仲間編』8カ所と、全国16カ所を廻る予定です。

コレサワ ワンマンツアー2018「コレでショー」-仲間編-

2018年12月8日(土) 福岡 DRUM Be-1
open17:00 / start17:30


「はい!もう今までで一番広いとこでやるのでたくさんの人に見てもらう気満々で、是非ソールドアウトさせたいなって思います。頑張ります! 」

『ぼっち編』と『仲間編』って面白いですね。ちなみに福岡は『仲間編』です。

「『ぼっち編』は皆さん椅子に座ってもらって、私も一人で歌うので聞きやすいと思いますし立って一時間半もしんどい方もいると思うんでゆったり聞いていただいて。 もっと騒ぎたいな、とかバンド編成の生演奏を見たいな、って方はぜひ『仲間編』の方に来てもらいたいなと思いますね。まあ両方来ていただくのが一番ありがたいですけど(笑)一番近いところに来ていただいたら嬉しいですね」

色んなお話をたくさん聞かせてくれたコレサワさん。
「れ子ちゃん」の下に隠れた素顔は、音楽通り自然体で歌詞の通り繊細で時に鋭い等身大の女性でした。聞いていただければおわかりの通り心地よい声で楽しそうにしゃべる様子はずっと聞いていたいほど。

最後にみなさんへコレサワさんからメッセージです。

「はい!とっておきなアルバムができたと思っているので、ぜひCDを買って、歌詞カードを見ながら曲を聴いて、そしてライブに会いに来て下さい。お願いします。男の子に向けた曲が多いので男子にも!」

コレサワ公式WEB(外部リンク)

  

次週、9月8日はclammbonを迎えします。お楽しみに。