4月7日のゲストはマリンバ奏者SINSKEさんです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

皆様のおかげでこの音解も2年目に突入。そして今週からFM山口でも放送スタートとなりました。
今まで応援していただいた皆様も、FM山口のリスナーの皆様もどうぞよろしくおねがいします。

今週のお相手は香月千鶴です。

さて、今日のゲストは5オクターブのマリンバを自在に操り、唯一無二の世界観でメロディを奏でるマリンバ奏者、昨年7月15日22日に続いて登場のSINSKEさんです #SINSKE

実はSINSKEさん。サウンドピュアディオの番組には、この音解がスタートする以前から何度もゲストで出演していただいているとても縁の深い方なんです。

「2013年ぐらいでしたから5年ぐらい経つんですかね。このスタジオに戻ってくるとまたいつもの風景、そして皆さんの笑顔があるっていう意味では何か見守って頂いてるような気持ちがします」

スタジオで生演奏をするべく、ギリギリの広さのスタジオにマリンバを持ち込んでスタジオ内で組み立てたり、サウンドピュアディオ井川社長と一緒に車に乗ってカーオーディオの話に花を咲かせたり(そのエピソードはぜひタイムフリーで)楽しそうに笑いながらお話するSINSKEさん。

そんなわけで「SOUND PUREDIO presents 音解」の記念すべき2年目は、この上なくピッタリのゲストSINSKEさんをお迎えしてスタートです。

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミア会員 の方が聞くことができます)


まずはドライビングミュージックとしてSINSKEさんがセレクトしたのはStevie Wanderの『Too High』。

6年間住んでいたヨーロッパでの生活について楽しそうに話してくれました。

「ヨーロッパ中ボロボロの車でずっとドライブしながらコンサート活動を各地で行っていたんですけど、『インナービジョンズ』ってアルバムが大好きで、ずっとかけながらアウトバーンをドライブしてました。ほんとに憧れてましたね。本当の音楽家ってのはどんな楽器をやっても歌うことができるんだなって感動しながら朝から晩までこれ聞いてましたね」

そんなお話をしているSINSKEさんは本当に音楽好きの素敵なお兄さんそのもの。

だけど今日の色々なお話を聞いた後だと、そんな幅広い音楽の趣味と、陽性な茶目っ気はご自身の音楽にも生きているんだろうなってことがよくわかります。

 
そんなSINSKEさんの音世界を深く知るために、ご自身に自分の楽曲から一曲選んでいただきました。

ピックアップしてくれたのは、昨年発売された「CLASSICAL*LOVERS LIVE TRACKS VOL.1」から「ヴォカリーズ」です。

ロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの歌曲で代表曲のひとつ。

ロシア音楽らしい愁いを含んだ旋律と、淡々と和音を重ねていくピアノの伴奏が印象的な有名な曲ですが、このアルバムでのお二人は力強くてフレッシュな演奏を聞かせてくれます。

「これはサビといますか、実は一番聞いていただきたいのは最初の8分音符二つなんです」

ニヤリと笑ってお話が始まりました。

「このアルバムは最初からコンサートのライブ音源でアルバムを作りたいということで、楽曲のアレンジ自体をガラッと変えて生感をすごく求めていたんです。歌曲らしく普通にピアノの伴奏に合わせてもマリンバの良さもでないだろうと思ってメロディはもちろん優しく残すけれども、リズムはファンクで

なんとファンク。

「いきなりマリンバのパンチのある音でドンドンっと入ってそこでテンポを作るわけなんですが、よく聞いていただくと最初に置いてある二つの音が普通のテンポよりノリを作るためにすごく引き伸ばしてあるんですよ。(ロック的に)縦揺れで聞いていただけるラフマニノフなんてなかなかないと思うんですけれど、ロックでファンクで。ノリの良いラフマニノフを楽しんでほしいですね」

クラシックでも有名な歌曲でもこのお二人にかかれば、オリジナルを尊重しながらも挑戦的で楽しい音楽に仕立て上げてしまうんですね。

「ピアノを演奏してくれたひろたたまみさんがまたファンクのリズムが得意なんですね。途中の即興のところも実際ステージとまったく一緒で、このやりとりがライブの生感、アルバムの魅力になってると思います。汗が飛び散ってます」

と、笑います。

「ホントはマリンバって木を乾燥させた鍵盤なのに、それを濡らすとは何事かって話なんですけど(笑)」

他にも楽しいナンバーが満載の「CLASSICAL*LOVERS LIVE TRACKS 」ですが、3月8日にはシリーズ最新作「CLASSICAL*LOVERS LIVE TRACKS VOL.2」も発売されました。

「今回は『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』とかも面白いアレンジで、そして有名なところではチックコリアの『スペイン』これもライブ感満載ですよ」

そんなお話を楽しそうにお話するSINSKEさんを見ていると、やっぱり私たちとしてはSINSKEさんの勇姿を目の前で観たくなっちゃいますね。

6月には音解のリスナーさんならもうすっかりおなじみ、尺八奏者 藤原道山さんとのコンサートが予定されています。

一度は聴いたことがある有名な楽曲がの数々やオリジナル楽曲がマリンバと尺八という意外な組み合わせなのに他に変えることのできない魅力的な楽曲としてステージで作り上げられ、その演奏はいまや日本のみならずフランス、ベルギー、ルクセンブルク、ラトビアなど世界中のファンを魅了しています。

藤原道山×SINSKE-尺八とマリンバによる世界最小オーケストラ-

日時:2018年6月15日(金) 昼・夜2回公演
昼公演 13:30開場 14:00開演
夜公演 18:30開場 19:00開演
会場:電気ビル・みらいホール
詳しくはヨランダオフィスWEBでご確認を(外部リンク)   


ここ福岡でも行われる今年のテーマは、『花 ?FlowerS?』。

「昨年も『四季』というツアータイトルで名曲をお届けしてきたんですが、前回のツアーを終わったところで、僕らの中で今度は四季に咲き乱れる花が出てきたんですよね。今回も色んな曲を取り揃えて皆さんに尺八とマリンバの魅力を存分にお届けしていきたいと思います」

それにつけても藤原道山さんとのコンビも7年目になりました。

「結構来たなあと思うんですけれども、僕にとってはあっという間で。道三さんと一緒にこういうことやりたいねって言ってるうちに7年経っちゃったっていう感じです。そういう意味では10年、20年そして何十年行けるか分かりませんけど、そんな先を見ながらその時の音を楽しんでいただきたいな、と思っております」

と、楽しいお話も今日はここで時間切れ。

まだまだ聞きたいお話がたくさん。
この続きは来週またお迎えしてお聞きしましょう。次週もどうぞお楽しみに!


SINSKE OFFICIAL WEB SITE (外部リンク)

  

来週4月14日も、ひきつづきSINSKEさんをお迎えしてお送りします。どうぞお楽しみに。