毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手は香月千鶴です。
今日のゲストはポルカドットスティングレイから雫さんです。
福岡を拠点に何かを企むギターロックバンド。
音楽にとどまらずビジュアル、映像、ステージ、ファッションそしてSNSを活用してファンを取り込んでいく数々の企画などありとあらゆる手法で話題を呼んでファンを拡大してきた4人組です。
そしてこの11月についにメジャー1stアルバム『全知全能』を発売しました。
この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→http://bit.ly/POLKA_onair
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます)
今日お迎えしたのはその顔でもある雫さん。
全曲の作詞作曲を手がけるだけでなくイラストはじめすべてのビジュアル、MVの制作、グッズのデザインまですべてを手がけて、ポルカドットスティングレイの高いセルフプロデュース能力の多くは雫さんの手になるものです。
そんな雫さんが選んだドライビングミュージックは宇多田ヒカルの「traveling」。
子供の頃からファンだった宇多田ヒカルさんの楽曲の中でもこの曲のMVでのカラフルで華麗なビジュアルが大好き。いずれこんな映像を作ってみたいという雫さん。
いかにもポルカらしいお話からスタートしました。
そんなポルカドッドスティングレイの11月8日のニューアルバム、そしてメジャーデビューアルバムは「全知全能」です。
新曲はもちろん、今までの人気曲も新たにリレコーディングし、パワーアップした形で収録。さらにクリープハイプの長谷川カオナシ、キーボディストの高野勲、さらにヤバイTシャツ屋さんまでをゲストに迎えた一枚です。
それにしてもポルカのアルバムはいつもタイトルが印象的です。
「毎回、パンチのある言葉を選んでくるんですが、前作(ミニアルバム)が『大正義』で今回すぐフルアルバムだからこのタイトルしか無いと」と笑う雫さんです。
「日頃からパンチのあることばはないかなと意識していて集めるようにしています」
そのタイトルに導かれるように、あまりにもバラエティに飛んだ14曲。
そしてその振れ幅の広い楽曲それぞれに全く違う声のキャラクターで表現する雫さんのボーカルにも驚かされます。
「ウチらは『なんでもやるバンド』っていうコンセプトなんで、メンバーそれぞれのいろんな引き出しから出てきた楽曲がぶち壊しにならないように、それぞれに合わせて練習するんです」
「なんでもやる」は「なんでもできる」と言い切ること。
すなわち「全知全能」で、そう言い切って自分たちのやりたいことはもとより、周囲の期待や要望にも自分たちのできるポテンシャル100%以上で応えていこうという強い意志が感じられますね。
雫さんが自らピックアップしてくれたのはそのアルバムの中から「レム」。
あの「ヨーグリーナ&サントリー天然水」とのタイアップ曲です。
単なる曲提供にとどまらず、もとよりあったナンバーが最終的に完成に至るまでの変化はいかにもポルカらしさを垣間見ることができます。
タイトルの「レム」は、
「レム睡眠からなんです。もともとの歌詞は21世紀の便利になった時代、自分が動かなくても欲しいものが手に入る、周りの状況を動かすことができるって言うような歌詞で、それが眠っていても眼球が目まぐるしく動いているレム睡眠に例えた...んですが今回のお話もあって、それから4回すっかり歌詞が変わってしまって」と笑います。
メロディもヨーグリーナに合わせて作り込んで、その瑞々しさをより効果的に表現するために、この曲ではクリープハイプの長谷川カオナシのバイオリンをフィーチャーしています。
さらにMVもヨーグリーナとコラボ。
シナリオやコンセプトも雫さんの手になるものです。
砂丘にヨーグリーナを置いて「清涼感!」だそう。
荒涼とした砂丘のロケも大変そうでしたが、実際はちいなら砂丘ですぐ近くに工事現場や木が映り込むのでそれはそれで大変だった。
なんて苦労話も聞かせてくれました。
ポルカドッドスティングレイにとって、一つの楽曲は様々な要素や表現方法に渡るのがよくわかるお話。
さて、そんな強力なアルバムを携えての来年2月から『ポルカドットスティングレイ 2018 TOUR 全知全能』をスタート。こちらも楽しみです。
ここ福岡では、3月16日(金)に、『福岡 DRUM LOGOS』でライブを行います。
「ポルカドットスティングレイ 2018 TOUR 全知全能」
3月16日(金) ポルフェス23 福岡 DRUM LOGOS
18:00開場 / 19:00開演
※詳しくは公式ページ- ポルカドットスティングレイ Official HP!! (外部リンク)
「ウチのチケットは最近はほんとに取りにくかったりしていた状態だったので、今回は(会場の規模も)大規模なツアーなんで嬉しいです。初めてみた人でも全力で盛り上がれるライブにしたいと思ってます」
ハードルグッとあげちゃいましたね?
「あ。がんばんないとっ(笑)」
ひとつひとつの言葉に前向きで強い決意にあふれている雫さん、時折見せるチャーミングな笑顔に心掴まれた私達でした。
そんな雫さんから皆さんに一言。
「我々ポルカドットスティングレイはメジャーデビューほやほやなんですけれども、(ファンの皆さんは心配して)メジャーデビューしたら変わっちゃうんじゃないの?とかそういう声も聞くんです。でもそんな心配はいらないです!我々は皆さんのことだけを考えて活動しているので。これからも最高のクリエイティブをお届けして参ろうと思います。よろしくお願いします! 」
次週12月9日は向井太一をお迎えします。どうぞお楽しみに。