毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手は香月千鶴です。
今日のゲストはフラワーカンパニーズから鈴木圭介さん、グレートマエカワさんです。
1989年4月に鈴木圭介、グレートマエカワ、竹安堅一、ミスター小西の中高の同級生の4人により名古屋で結成されて結成28年、一度もメンバーチェンジもなく一度も活動の休止もなくツアー車で全国を移動しながらただひたすらにロックンロールを鳴らし続けて音楽ファンの支持とリスペクトを集めるみなさん。
大人らしく物腰柔らかくリラックスした様子で登場したお二人に、今日はグレートロックンロールグループの音楽と日常についてお話を伺いましたよ。
この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→ http://bit.ly/FLOWER_onair
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます)
フラワーカンパニーズは9月に16枚目のNEWアルバム『ROLL ON 48』をリリース! 新たに設立した自身のレーベル「チキン・スキン・レコード」の第一弾となる本作。
ここ数作とはまた違い、心機一転リアルに、ストレートに。あか?いても、もか?いても更なる未来へ転か?り続け、希望を繋き?続けるフラカンの世界観を余すことなく詰め込んた?アルバムです。
タイトルの『ROLL ON 48』 は今年で全員48歳。
「中学高校の同級生が集まって結成して、人生の殆どを一緒に過ごしてますからね」
と笑います。
その48歳の4人が転がり続けるから『ROLL ON 48』。
「上がることばかりじゃないですよね。転がり落ちることもありますからね」
「落ちることを恐れちゃだめなんですね。むしろ下り坂がチャンス。」
「名言出ました(笑)」
今回は自身のレーベルでプロデューサーもディレクターも立てず4人だけで、今の自分たちをそのままアルバムに封じ込めた印象です。
そんな今回のアルバムを象徴するナンバーとして、お二人自らピックアップした一曲がアルバム冒頭を飾る「ハイエース」。
代表曲の『深夜高速』や『感情七号線』 など車や移動についてのタイトルの曲が多いフラカンですが、「ハイエース」はそんなフラカンの新しい代表曲になりそうな名曲です。
「ツアーの歌はあるけど車内の歌はなかったんで、 素のままぶちまけたかんじですね」
今もツアーの殆どはメンバー全員でハイエースに乗って移動しているそう。
「ツアー車は2008年に新車で買ってハイエースで44万キロ。地球10周くらいもう走ってて、移動こそが日常ですから(笑)フラカンの一番長い時間をどう過ごしてるかわからないと思うんですが、それを歌にしました」
「これってどんな職業でも置き換えることができると思う。まさにワーク・ソングです」
ちなみにそんな車内の「日常」は?、歌詞から垣間見ることができます。
『車内には古いハードロックが流れ 浮ついた話し声も聞こえない 』
「運転手と助手席は喋るけど、後ろは無言です。10時間一言もしゃべらないこともある」
『床には雑誌と古いビラが散乱して インクと湿布と老いた動物の匂い 』
「加齢臭ですね(笑)」
そんな日々と移動の繰り返し。
だけど、そんな日常が大事。一つ終わってまた次の現場で頑張ろうと思う。
そんななにげない日常とルーティーンを積み重ねていく愛おしさ、大切さも感じるナンバーですね。
ちなみに発売前から、この曲の歌詞の全文を掲載したポスターが全国のライブハウス等に貼られ、それを見た人たちの間で話題となりSNSで画像が拡散されたりもして大きな話題となりました。鈴木圭介さんのストレートな心情を吐き出した歌詞が、多くの人のハートを掴んだということですね。
そんな「ハイエース」はじめ、連続ドラマ「浅田次郎 プリズンホテル」の主題歌「ピースフル」、映画『リングサイド・ストーリー』(10/14公開)挿入歌「キャンバス」 など酸いも甘いも噛み分けてその上で原点に帰ったような新鮮なアルバムです。
お二人もアルバムの出来には大満足のよう。
そんな自信のアルバムを携えてのツアーも福岡では年明け早々に行われます。
フラワーカンパニーズ・ワンマンツアー「ROLL ON 48」
1月21日(日)福岡@Live House CB
Open 17:00/Start 17:30
1月20日(土)熊本 『Django』詳しくは公式ページをご確認ください。
フラワーカンパニーズ | OFFICIAL WEBSITE(外部リンク)
「ツアーも後半の方なんで、体に染み付いてるしすごくいいパフォーマンス になってると思います」
こちらも楽しみです。
終始、リラックスした様子で思わず笑ってしまうような楽しいお話をたくさん聞かせていただいた今回の音解。お互いにお互いの発言を絶妙のタイミングでフォローし合ったりして、短い時間の間でも人生の多くを一緒に過ごしてきた歴史を垣間見ることもできたような気もしますね。
またスタジオでお待ちしています。ありがとうございました。
次週12月2日はポルカドットスティングレイをお迎えします。どうぞお楽しみに。