毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手はこはまもとこです。
今回お迎えしたゲストは三味線プレイヤー上妻宏光さん。
6歳から津軽三味線を始め、子供の頃より数々の津軽三味線大会で優勝するなどメキメキと頭角を現し、その後、現在に至るまでジャンルや国を越え世界各国で三味線の可能性を追求し続ける上妻宏光さん。
スタジオにお迎えした上妻さんは黒のジャケットに白のパンツをスマートに着こなして爽やかに登場、一見、和楽器奏者の片鱗さえ感じられません。
最初にドライビングミュージックとしてピックアップしてくれたナンバーも、共演歴のあるMarcus Miller の当時最先端のHip-Hopやファンクに取り組んだ名盤「Tales」から「The Blues」としぶーいチョイス。
笑顔が素敵で楽しい上妻さん。
しかし、上妻さん自身が語ってくれる音楽の歴史は、日本古来の三味線の伝統を背負って、さらに三味線の新たな領域を切り開く、革新への熱いアツい情熱がほとばしっていました。
この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→ http://bit.ly/AGATSUMA_1
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます)
去年はベストアルバム 『-粋sui-』をリリース。
CMで志村けんさん、東京スカパラダイスオーケストラとの共演が話題になった『Paradise Has No Border』の三味線ヴァージョンや、市川海老蔵さんが主演で話題になったドラマ『石川五右衛門』の主題歌『月夜の影〜石川五右衛門のテーマ〜』などデビューから現在までの歴史を網羅したアルバム。
;一貫して三味線の表現領域を広げるべくチャレンジしてきた「その時々の思いと成果を1枚にまとめたアルバム」とご本人も語ってくれました。
実際、現在様々なシーンで見かけるようになった三味線のイメージや、三味線をメジャーの舞台に引き上げた上妻さんの功績はとても大きいものです。
今回は現在に連なるその原点を聞かせていただきました。なんとなんとそれは上妻さんが小学生の頃に遡ります。
幼少の頃から三味線を始め上妻さん。
小学生の頃にはテレビで生バンドをバックにアイドルが歌っている歌番組など観つつ、「ここに和楽器は入れないのかな?とか、大人が言う三味線のイメージはどうにか変えることはできないのかな、となーんとなく思っていたんですよ。」
そして17の頃に、大きなきっかけとなる宇崎竜童の竜童組の流れを組むバンド(六三四Musashi)に参加。和楽器ハードロックという新たな試みに取り組み、それをきっかけにその後のソロ、現在の活動にに至るまで様々なコラボレーションや国外での競演が増えていったのだそうです。
現在、海外ではEU、アフリカ等、世界30ヵ国以上で公演を行っており、ハービー・ハンコック、マーカス・ミラー、オマー・ハキム・Take6など錚々たるアーティストとの競演を果たしています。
どの現場でも日本のオリジナルな伝統楽器である三味線に、名うての一流のアーティスト達も最初は興味津々だそうです。
そんな中で番組ではマーカス・ミラーとのステージ上でのスリリングなプロとプロのぶつかり合いについてのエピソードなど話してくれましたよ。
そんな風に、現在のポップミュージックや伝統音楽以外の世界で三味線が広がり、世界に飛び出していくことを感じるたびに、自分の子供の頃からの夢がある意味かなったと思ってとても幸せ。と嬉しそうに話してくれました。
さてそんな上妻さん、年明けには若き和楽器奏者やシンガーを迎えてまたひとつ新たなチャレンジが行われます。
上妻宏光コンサート ?和心伝心? 其ノ四 ?若き和の賢者達?
日時 2018年 1月 2日(祝) 開場14:30 / 開演15:00
東京国際フォーラム ホールC
【ゲスト出演】朝倉さや<歌手>、中孝介<歌手>、大江戸助六太鼓<和太鼓音楽集団>、大塚 宝<和太鼓アーティスト>、佐藤和哉<篠笛奏者>、藤原道山<尺八演奏家>、山井綱雄<シテ方金春(こんぱる)流能楽師>上妻宏光 Official Website (外部リンク)
さらに、来年には盟友、シンガーソングライター佐藤竹善さんと福岡でのライブも予定されているようですよ。こちらも楽しみ。
そんなところで今日は時間いっぱいとなりました。
まだまだ楽しいお話が聞けそう。
次回もひきつづき上妻宏光さんをお迎えして、さらに上妻さんの音楽のルーツなどについてお話を伺いしたいと思います。
どうぞお楽しみに。
次回も上妻宏光 さんをお迎えしてお送りします。どうぞお楽しみに。
次回10月14日の放送は12時30分からの放送となります。どうぞお間違えなく!