#サラオレイン この回をもう一度聴く!
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます)
毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手もちん。ですね。
先週に引き続きゲストはサラ・オレインさん。
ただいま発売中の最新アルバム「ANIMA」収録の「Fnatasy on ice」をバックにいきなり笑顔で「盛上っとっとー?」と 軽やかにジャブ。今回も楽しいお話が期待できそう。
今回は特にサラさんの音世界、その源流となるルーツについてのお話をたっぷりお伺いしました。
オーストラリア・シドニーで生まれ、初めてヴァイオリンをはじめたのは5歳。その後後歌唱の分野でもメキメキと才能を開花したこともあり、音楽家でもあるお母さんから音楽中心の愛情深くも厳しい生活を送っていたそうです。
自転車に乗れないのもそのせい。
どんなお母さんなんですか?
「うるさい母ちゃん?」とカラカラ笑うサラさん。
だからシドニー大学で言語学および音楽を専攻して優秀な成績で、東京大学の留学生として来日して親の目から解放されての毎日は本当に楽しかったそう。
それ以降の音楽の世界にとどまらない幅広い活動はみなさんご存じのとおりです。
さて、そんなサラさんに選んだもらった「ルーツミュージック」はドヴォルザークの「 Songs My Mother Taught Me 」。日本では「我が母の教えたまいし歌」としてだれもが聞いたことがあるであろう名曲です。
「自分のルーツとなればやっぱりヴァイオリンそしてクラシック」
弱冠20歳でベルリン・フィル、コンサートマスターに就任した著名ヴァイオリニスト シモン・ゴールドベルクの一番弟子ペリー・ハートに見出されて長年師事したサラさん。
ペリー・ハートさんはサラさんにとって音楽の母であり、この曲はとりわけ大事な一曲です。
スタジオでもこの曲が流れている間、サラさんはときおりスッとしばらく目を閉じました。
一番大事な曲にどんな想いが交錯するのでしょうね。
そんなルーツについてお話していただいた今回。最後にそんな音楽への思いとこれからについて語っていただきました。
クラシックに人生を与えられ、素晴らしい名曲によって育てられたともいえるアーティスト、サラオレインは、これからのご自身の活動を通して「クラシックのすばらしさを広めていきたいです」そして、本来は長い歴史の中で様々な形を経て進化して来たこの音楽を「自分なりの新しいクラシックを作ってければ」。柔らかな口調ではありますが、そこには強い信念を感じられて胸をうたれました。
今回はサラオレインさんの音世界について2週に渡って皆さんとひも解いていきました。
美しく、時に激しく華麗なサラオレインの音楽の秘密とともに、とてもチャーミングで楽しいサラさん自身の魅力もお伝えできたでしょうか。
そういえば、真摯に音楽と格闘するサラさんの姿が見えるようで個人的にとても印象的だったエピソードをひとつ。
アルバム「ANIMA」の中でも一番苦労した「Animus 」。
心理学の言葉であるこのタイトル。女性の中に内在する男性。そんな激しさを表現すべく取り組んだものの自分の満足する音楽が少しも出てこない。締め切り直前でかなり追い詰められていたんだとか。
そんな時に、突然サラさんの頭にフーっとあるフレーズが空から降りてくるように浮かんで、そこから火が付いたように一曲書き上げちゃったんだそうです。音楽家ならではの奇跡の一瞬。
本当にそんな事ってあるですねえ?
「たまーにね?」
そう言って、また笑うサラさんでした。
Sarah Àlainn | サラ・オレイン WEB (外部リンク)
次回7月8日は、夜の本気ダンスをお迎えしてお送りします。どうぞお楽しみに。