6月10日のゲストは androp の内澤崇仁さんです。

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この回をもう一度聴く!
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます)

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手は香月千鶴です。

今回お迎えしたゲストはandropからギター/ボーカルの内澤崇仁さん。

「あまり喋るのは得意ではないんですけど」

はにかんだ笑顔を見せつつも少し落ち着かない様子でスタジオに入った内澤さん。
当初は純粋に音楽だけを聞いてほしいと、プロフィールさえもあまり表に出さずとてもストイックな印象もあるandrop。内澤さんはやっぱりシャイな人なんだなあ。

と、思いきや。

いざ音楽の話となると、笑顔とともにほとばしる音楽への愛情と思い入れが溢れ出て饒舌に。
これもまた常に純粋に音楽へ向き合いたいandropというバンドのイメージそのものという気もしますね。

結局、音世界へのこだわりに満ちたとても楽しい放送になりました。

5月10日に発売されたニュー・シングルは「Prism」。

内澤さんいわく「この8年間の活動の中で、やっぱりいいことばかりではなかったんですね。だけど良いことも悪いことも経験してきたことすべてが結局音楽になっていて。そんな自分たちを一つの光が反射して幾重にも多様に分散、拡散するプリズムに例えた」のだそう。

一貫して描いてきた「光」や「希望」を様々な形で表現し続けたandrop。
前作「blue」で初めて闇を正面に見据えた上で、再びきらめくような音世界を表現し始めた「光のバンド」にふさわしいタイトルですね。

そして、さらに内澤さん自身がタイトルナンバーである「Prism」について詳しく解説してくれました。

何と言っても冒頭の切り込むような印象的なギター。
今回はイントロのフレーズを一音聴いただけで印象に残るような立体的な音にしたくて、実はギターの後ろにマンドリンやアコースティクギターの音を重ねているんだそう。

確かによーく聞くとうっすら入っているんですねえ。ちょっとビックリ。
私たちの気づかない部分にたっぷりとこだわりが詰まっているのです。

「自分たちがイメージする音に近いものにするためには、スタジオではマイクに始まり、エフェクターや細かな機材に至るまでどれをつかうかで全く違う印象になるので機材選びから大変です」

こだわり派の内澤さんならではのお話はまだ続きます。

「さらに録音してミックスダウンしてマスタリングという行程、CDをプレスする工場でも音は変わるので気を使いますね」

そこで今回はマスタリングエンジニアにはこれまで6度もグラミーに輝き、世界の歌姫アデルやビヨンセ、ディアンジェロ、宇多田ヒカルはじめ初期には数々のHipHop、R&Bの名盤の数々を手掛けた名匠Tom Coyne氏を起用。

「歌を大事にしたい」というテーマに大きく寄与しているようです。

最初の一音から最後までビッシリとこだわりに満ちている楽曲なのですね。  
ベストなリスニングポジション、車の中などで大音量で聞くとそんな細部のこだわりまで確認できるかも?  

そんなandropのライブは間もなく。

androp one-man live tour 2017 "angstrom 0.8 pm"

2017年7日(金)
福岡 DRUM LOGOS
Open18:00/Start19:00
androp WEB(外部リンク)


「僕らは福岡がほんとに大好きなので、何度でも来ることが出来るように精進していきたい」
と語る内澤さん。


2年前に初のライブハウスツアーを行って、ホールツアーとは異なる観客の距離の近さで音楽を共有する醍醐味を感じたという内澤さん。その後の経験と学んだことをもって、再び大切な楽曲と思い届けるライブにしたいと決意を語ってくれました。

「音楽のことなら結構喋れるんだなあと思いました」
と、最後に少しホッとした笑顔の内澤さん。

放送後も機材や音響の話がしばらく続いていましたよ。
本当に音楽がすべて、大好きで大好きで素晴らしくストイックな人なんだなあ、とちょっと微笑ましく思ったのはここだけのお話。

androp WEB(外部リンク)


次回6月17日は、skoop on somebody をお迎えしてお送りします。どうぞお楽しみに。