メシュラングルメ研究所です!!
様々な食材に関して、研究、新たなメニュー開発を
していこうじゃないかというコーナーです。
今週から、新しい研究に入ります。
それは、海苔です!!
ということで、今回は海苔について詳しくなろうと思います。
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実は私、先日、柳川市に行ってきて、海苔について調査してきました。i
あまりご存知ない方もいると思いますが、柳川市は海苔の生産が盛んなんです。
そこで、柳川市役所の方、元海苔漁師の方などから、色々お話を聞いてきました。
日本の海苔の生産量
75億枚と言われています。
そのうち、佐賀県で18億枚、福岡県で12億枚、熊本県で8億枚、
なんと、半分以上は、有明海で生産されています。
金額にして福岡県は150億円で、5年連続2位、そのうち柳川市は120億円です。
ちなみに、佐賀県は220億円で、15年連続で日本一です。
海外の海苔の生産
実は最近韓国が盛んで、100億枚以上生産されています。
日本にも多く輸入され、スーパーなどに並ぶ海苔などに加工されています。
海苔の養殖
大昔から海苔は食べられていて、大宝律令にも奉納したという記録が残っています。
ただし、この時は岩についた海苔を削り取ったもの。
養殖できるなったのは、イギリスの学者のある発見がきっかけです。
冬場にできる海苔は、夏場にどこに隠れているのか?
それは、牡蠣の殻の中にいるということを発見したのです。
その発見をもとに、柳川市では大正13年(1924年)から養殖が始まりました。
以前は、東京での養殖が盛んで「アサクサノリ」が有名ブランドでした。
これは東京の地名というだけではなく品種名でもあります。
それが、日本の海洋開発がすすみ、水質が変わっていったことにより、
昭和の中頃から有明海の海苔が注目を集めるようになりました。
有明海で作られる海苔の品種は、「スサビノリ」になります。
柳川(有明海)でできる海苔の特徴
海苔の養殖法には「支柱式漁法」と「浮き流し漁法」があります。
「浮き流し漁法」は、海苔がずっと海水に浸かったままの状態で養殖されます。
有明海では、最大6mにもなるという潮の干満の差を利用した「支柱式漁法」を採用。
海水に使っている間は海の栄養を取り、水面から出たら太陽の光を浴びる
ということを繰り返すことで、柔らかく、口溶けの良い海苔になります。
有明海で作られる海苔の大半は、●●に使われている。
大手コンビニ3社のおにぎりは、ほとんどが有明海でできた海苔を使っています。
有明海でできた海苔は、おにぎりに直巻きすると、溶けてしまいます。
そこで考え出されたのが、フィルムを使って、食べる直前に巻く方法です。
そのため、コンビニおにぎりの海苔は、パリッとしている上に、
噛み切りやすいのです。
さあ、来週も海苔の話をしますよ。