食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」
米焼酎は、究極の食中酒。
つまり、どんな食べ物とも相性が良いというわけです。
このコーナーでは、米焼酎と食べ物を合わせる、
つまり、ペアリングを追求していきます。
今日も、福岡のお店で見つけてきた、米焼酎とのペアリングを紹介しますよ。
さあ、どんな料理と合わせたのでしょうか?
今週は、「酒肆 野一色」です。
「酒肆 野一色」
福岡市中央区春吉3丁目26-27 春好六番町2F
092-791-8972
営業時間 18:00-24:00 (24時入店OK)
定休日 日曜日
春吉にある、和食料理屋です。
店主の野一色さんは、大阪の割烹料理や、
福岡の久岡家、タイ料理のお店などで修業し、独立。
この道20年。
お酒のアテ定番料理から、ちょっと面白いものまで揃って、
本当にお酒を楽しめるお店です。
店主の野一色さんにお話をお伺いしました。
コンセプトは、居心地の良いお店。
旬の魚、野菜、肉などを揃え、様々な料理とお酒を楽しめます。
また、器にも凝っていて、気に入ったらすぐに買ってしまうそうです。
磁器より焼物が多く、重ねられないので大変だとのこと。
人気メニュー
(価格は全て税別価格です。また、仕入れ、人数により時価となります。)
【くじら入り刺身の盛り合わせ】(1人前2500円)
また、季節ものだと、姪浜市場であがる天然車海老、
シャコ、渡り蟹(特にオス)などが良いそうです。
それでは、米焼酎とのペアリングをご紹介しましょう。
【くじら刺し盛り合わせ】(1800円)
この日は、ベーコン、うね(あごした)、さえずり(タン)、胃袋の盛り合わせでした。
ポン酢、醤油、卸生姜、青唐辛子が出てくるので、お好みで。
ベーコンはとても大きくて、良いものでした。生姜醤油でどうぞ。
うねは、ポン酢で。脂がありますが、すっきりした脂でしつこくありません。
さえずりもポン酢で頂きました。
胃袋は歯ごたえが良く、クセがありません。
牛のミノより脂が強いです。これは生姜醤油が合います。
これに合わせたのが、「白岳しろ」ソーダ割。
脂が強い部位でも、すっきりさせてくれます。
【おつまみ盛り合わせ】(1500円)
この日は5点盛りでした。
シャコはオスメス両方が揃っていて、立派な大きさです。
メスはしっかり卵を抱いていました。
なんと、「シャコをゆがいたダシ汁」もありました。
水、料理酒、薄口で下茹でしたものに、
さらにシャコの殻を加えて炊きなおしています。
皆が捨てているものですが、これがびっくりするくらい美味しいです。
香ばしさも感じます。
小鰯の梅煮は、大阪湾で獲れる「金太郎イワシ」を梅干しと一緒に炊いて、
骨まで柔らかくし、表面だけ少し炙っています。
和辛子と一緒に食べるのですが、脂がのって美味しいです。
つぶ貝の旨煮は、とても炊き方が上手で、柔らかでした。
親子巻きは、鶏のひき肉を甘辛く炊いて、三つ葉と一緒に卵で巻いたもの。
そぼろの味もして、1つで2度美味しい一品です。
これに合わせたのが、「白岳しろ」ロック。
淡泊なシャコには、ガツンとくる米焼酎の味で迎え、
小鰯の梅煮の脂にも良く合います。
どの料理の特徴も活かしてくれる飲み方でした。
【松茸と鱧の土瓶蒸し】(2500円)
名残の鱧と、走りの松茸を組み合わせた、いわゆる出会い物です。
取材した時に、なんと、北海道からの国産松茸が初入荷でしたので、頂きました。
新銀杏も入っていて、これも出会い物になります。
蓋を開けた時に立ち昇る松茸の香りがなんとも言えません。
ダシも美味しく、最低限の味付けにし、松茸と鱧の良さを引き出しています。
香りを楽しむ、日本食ならではの一品です。
これに合わせたのが、「白岳しろ」お湯割り。
温かい米焼酎で、料理のうまさを倍増させてくれました。
いかがですか?
来週も、福岡で見つけた米焼酎とペアリングした一品を紹介していきます。
お楽しみに。