毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。今週のお相手は香月千鶴です。
今回お迎えしたゲストはBenthamからボーカル/ギターの小関 竜矢さんと、ギター/コーラスの 須田 原生さん。
2010年結成。着実にライブなどで実績を重ね2014年春のKEYTALKツアーのゲストアクトに抜擢されて一気に注目を集め、今年4月に満を持してついにメジャーデビューした4人組です。
中でも小関さんと須田さんは高校の同級生だそう。
さすがに阿吽の呼吸。小関さんがアツく話すと須田さんがスッとそれを受けてフォローして、須田さんの話には小関さんが、とスタジオでのお二人のコンビネーションはバッチリ。
とても楽しい放送になりました。
この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→ http://bit.ly/Bentham_onair
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員の方が聞くことができます)
7月26日に発売されたばかりの1st Full Album「Re: Wonder」は、インディーズ時代から定評のある小関さんの抜群のハイトーンな歌声とハイブリットなサウンドにさらに磨きをかけた1枚。
タイトルの「Re: Wonder」については、「今までも常にファンの皆さんを驚かせてきたつもりですし、逆にみんなに驚きをいただいてきたんですね」「だからメジャーデビューに際して初心に帰ってもう一回みんなに驚きを返していきたい」
だから「Re: Wonder」。
Benthamは全員が作曲するグループですので、どの人のどの曲を収録するか、どの順番で収録するかも一苦労。ちょっと贅沢な悩みですが結果、選りすぐりの全13曲のアルバムとなりました。
今までの自分たちの良さと、新しいチャレンジの両方に磨きをかけて、自分たちはもちろん「周囲の反応からも手応えを感じている」という自信作です。
そんなアルバムからお二人がピックアップしてくれたのがアルバムの最後を飾る「クラクション・ラブ」。
小関さんのヴォーカルのオクターブもグッと下げて静かに始まるこの曲。
いつものハイトーン(ちなみに「男性がカラオケで歌う時はキーを2つ下げてくださいね」だそうですよ)とのコントラストも鮮やかでとても印象的なナンバーです。
今回のアルバムは歌詞の世界も従来の抽象的なものから、より「(具体的に)嘘をつかずに書こう」というテーマをもって書かれたそうですが、この曲では「子供の頃からみんな何かしらの思い出があるだろう車」をモチーフに「成長とともに変化するような思い出や想いが甦るような曲であれば」という思いから書かれました。
その詩世界を支える美しいメロディも印象的ですが、そのメロディを生かすためのサウンドの苦労もひとしおだったとか。
小関さんと須田さんの2本のギターの違いにも注目。
須田さんは古今東西のアンプの音を再現出来るプロファイリングアンプ「Kemper」を駆使して一聴して小関さんのギターとは違う音色で、それぞれの立体的な音作りを工夫したそう。
そんな苦労の末のギターサウンドと納得のフレーズに、3声の凝ったコーラスワークなどを盛り込んで、新しいBenthamの魅力を印象づけるドラマティックでラストに相応しい異色のナンバーができあがりました。
そんな自信のアルバムを携えての福岡でのライブも間もなく。
Re: Wonder TOUR 2017
2017年9月16日(土)
福岡DRUM SON
OPEN 17:00 / START 17:30
Bentham /ドラマチックアラスカBentham Official Website (外部リンク)
「ファンの皆さんには自分たちはライブが楽しいバンドというイメージをもってくれている人も多いのだけど、今回はゼロベースからもう一度見直したい」
「アレンジや仕掛けも含めてBenthamならではのカッコよさをお見せできるよう準備中です」
とのこと。こちらも楽しみですねえ。
気がつけば、時間がすぎるのも早くてあっという間。
この続きはまた次の機会に。
ありがとうございました。
次回8月26日はOKAMOTO'Sをお迎えしてお送りします。どうぞお楽しみに。