食べものとお酒の関係に注目する、「飲んで、うまい 食べて、うまい」。
米焼酎は、究極の食中酒。
つまり、どんな食べ物とも相性が良いというわけです。
このコーナーでは、米焼酎と食べ物を合わせる、
つまり、ペアリングを追求していきます。
先週は、お酒を割る文化と、米焼酎はヘルシーという話をしましたね。
今週も、米焼酎についてさらに深く知るために、
白岳しろを作っている杜氏の藤本さんにお話をお伺いしました。
今週は、人吉流の米焼酎の楽しみ方の話です。
チョクとガラ
昔は、チョクとガラという酒器を使い、ストレートで飲んでいました。
どちらも磁器になります。
蓋がなく、フラスコの胴に長い注ぎ口を付けたような酒器がガラ。
五徳にかけ温めて飲むこともあったそうです。
お猪口のことは、チョクと言います。
清酒の杯より小さく、口が開いていません。
この形だから、強い焼酎の燗酒のにおいが鼻にツンときません。
酒飲みが喜ぶ「ソラギュウ」という酒器
独楽(こま)のように底がとがっていて、置くと傾いてしまう、独特な形状の酒器です。
いったんお酒を注がれたら、飲み干すまで下には置けないということです。
また、下に穴が開いているものもあります。
「ソラ」と差し出されて「ギュウ」と飲むことからこう呼ばれるようになりました。
地元のじゃんけんである球磨拳(くまけん)という遊びで、
これらの酒器を使うこともあります。
最近の飲み方
ハイボール、いわゆる炭酸割りが多くなってきているそうです。
甘味が増して体が温まり、胃にも良い「お湯割り」を好む方は減っているそうです。
そして、今週も人吉で見つけた、地元のお酒「本格米焼酎 白岳しろ」と、
ペアリングしてきたものをご紹介します!
和洋中華 茶びん
人吉市二日町5
0966-22-2938
現在の店主、北島さんは2代目。
北島さんのお兄さんが昭和30年に創業したので、65年の歴史があるお店です。
お兄さんは、長崎の中華料理店、京都の料亭「茶びん」で修業し、
暖簾分けされて、人吉でこの店をオープン。
様々な料理の修行をしたから、店名に「和洋中華」と付けています。
【焼餃子】(450円)
人吉餃子は有名になってますが、ここから始まりました。
最初に餃子を出し始めたのがこの店で、具材はキャベツが中心でした。
ところが、昭和55年頃からニラが安定して手に入るようになり、変貌。
現在では、具材はニラと豚肉のみという餃子になっています。
皮は、オリーブオイルを練りこみ、冷蔵庫で一晩熟成させています。
もっちりした皮で、クセがないニラと豚の旨味がたっぷりです。
米焼酎と合わせると、脂っぽさも、ニラの香りもさっぱりさせてくれて美味しいです。
ということで、来週も杜氏の藤本さんとの話は続きますので、お楽しみに!
人吉でみつけた、本格米焼酎 白岳しろと食べ物のペアリングも紹介します!
お楽しみに。