Alic Style 粕屋中央ザ・テラスを大改造しよう!
ということで、今週もレギュラー陣、
『あったらいいな』の株式会社アライアンス住宅営業企画営業部 部長山村さん、
そして、商業建築デザイナーの安河内さんです。
福岡県糟屋郡粕屋町長者原東3丁目9番32
JR篠栗線「長者原」駅へ、徒歩8分、そこから博多駅までは、快速で9分。
西鉄バス「長戸」バス停まで徒歩3分。
大改造する部屋は、4LDKのFタイプ、128.16平米、角部屋です。
テーマは、カリブ海にキュラソーよ!
アジア人)「今回は玄関から大改造していきましょう。」
斉藤ふみ)「玄関を広くしたり、シューズクローゼットを広くすることはできるんですか?例えば、隣にあるトイレをずらしたり。」
山村さん)「できると思いますよ。トイレの中にパイプスペースがありますので、それを軸に動かせば。」
アジア人)「ポーチの横の壁はずらせないんですか。」
山村さん)「共有部分になるので、それはダメです。」
アジア人)「では、ポーチは諦めて、このシューズクローゼットですが、かなり大きいですね。」
山村さん)「トイレより少し大きいと思います。」
斉藤ふみ)「シューズクローゼットの扉ですけど、引き戸にすることは可能ですか?」
山村さん)「引き戸にはできるのですが、棚の奥行きが少なくなってしまいますので、クローゼットのような折れ戸にしたほうが良いと思います。」
斉藤ふみ)「イメージなかったんですけど、玄関にも合いますか?」
山村さん)「おかしくないですよ。もしくは、圧迫感がないように透明の扉にしてしまうとか。ただ、ガラスにすると重いんですよね。」
斉藤ふみ)「それくらい大丈夫ですよ。中が見えるほうが散らからなくて良くないですか。」
アジア人)「絶対散らかしますよ。シューズクローゼットの中も『キュラソーよ』にしませんか?カラフルな折れ戸とか。」
安河内さん)「開けて中の壁もカラフルとか。」
斉藤ふみ)「床のタイルも、パステルでカラフルにしたいんです。最近流行のキューブ菓子みたいなタイル。全部そうしましょう。」
アジア人)「そう言えば、最近、飲食店で引き出しになっている靴箱を見たよ。取り出しやすかったんですよね。その引き出しをパステルカラーにしたら?」
山村さん)「箱物を作るだけなので可能ではありますが、高さの制限もありますし、奥行きを考えると、今の状態では難しいかもしれません。最低でも60cmは必要になりますから、シューズクローゼット目いっぱい使った棚になります。」
斉藤ふみ)「トランク、ゴルフバッグとか、靴以外も収納したいので、それだと困ります。」
山村さん)「所在不明になるようなものを収めることができるのも、シューズクローゼットの利点ですからね。」
斉藤ふみ)「トイレを和室の押入れ側にずらすと、収納できるスペースができますよね。しかも、廊下側に扉を付けると、靴を履かずにシューズクローゼットにも入れませんか。」
山村さん)「そこにフローリングを貼れば。ただ、奥行きが40cmから50cmくらいなので、ちょっとした通路か靴箱にしかならないですね。」
アジア人)「では、廊下側に扉をつけずに靴箱にしてしまって、そこをカラフルにしたら、どう?」
山村さん)「つまり、玄関を入ると、靴箱があって、その隣に折れ戸があり、中がシューズクローゼットになっているということですね。」
斉藤ふみ)「それでも無駄に通路にしたくなるんですよね。そこだけガラスにしておしゃれに見える仕組みにするとか。」
山村さん)「残念ながら、シューズクローゼットの中には、あまり見せるようなものは納まっていないんですよね。圧迫感をなくすために、フロストガラス(すりガラス)を使うことはあるんですけど。それでなんとなく『抜け感』を出すことはあります。」
安河内さん)「見せられるようにできるのも最初の1週間だけですよ。」
斉藤ふみ)「やっぱりカラフルな靴箱がいいかな。」
山村さん)「ちなみに、引き出し型で色を変えて造るとびっくりする金額になります。」
斉藤ふみ)「痛い!でも、ちょっとどんな金額か見てみたい気がします。」
来週は、大改造を進めます。
お楽しみに。
さて、我々は、「Alic Style 粕屋中央ザ・テラス」の大改造に取り掛かっていますが、
粕屋町、須恵町などのスポットを取材してきましたので、ご紹介しましょう。
須恵町立 久我記念館
糟屋郡須恵町須恵77-1
092-932-4987
10:00 - 17:00 (入館16:30) 休館日 月曜、盆、年末年始
入館無料
日本を代表する洋画家・坂本繁二郎を世に送り出したことで知られる画商、
久我五千男さんが、昭和54年に造った私設美術館が前身になります。
久我さんは、キリシタン美術の収集家としても知られ、
それで、教会風の建物になったそうです。
とにかく、緑に囲まれて、レンガ造りの建物は、
まるで軽井沢のような雰囲気なのが素晴らしい。
その後、久我さんがお亡くなりになり、
昭和61年に須恵町に寄贈したことで、町立になりました。
久我さんが集めていた美術品は、県立美術館へ寄贈され、
収蔵しているのは、須恵器、須恵焼や、絵画など、
須恵町ゆかりのものなどになります。
須恵器と須恵焼きの違い
学芸員の山下さんにお聞きしました。
須恵器
5世紀の中頃、朝鮮半島から生産技術をもった人々が移ってきたてできた、
大陸系の土器。町名も、これに由来するとされています。
須恵焼
江戸時代、福岡黒田藩唯一の本格的な磁器御用窯として発展したもの。
この美術館の一番の見所。あまり流通していないので、
幻の磁器とも言われています。
江戸時代中期から明治35年頃まで、
約150年間に渡って焼かれていた磁器御用窯です。
当時、磁器と金は、1:1で交換されるくらい貴重なもので、
黒田藩も力を入れようとしたのですが、
黒田藩の経済状況によって、御用窯になったり、
民間窯になったりを繰り返しています。
御用窯の証に、家紋である「藤巴」が入った磁器も残されています。
なんと、本格的な御用窯になったのは、1860年。
そこから8年後には、明治になり、黒田藩が消滅し、
以来、民間窯として頑張ってきました。
須恵焼は、茶器が多く、絵付けは絵画的な表現が特色。
というのも、周りに有田焼、伊万里焼など、優れた絵付けの焼物が多く、
後発だった須恵焼は、普通の絵師を取り込むことで、
独自路線を打ち出したのではないかと推測されています。
また、白地に青い絵付けが主流ですが、
黄金色のうわ薬を使った「金錆焼」という独自の技法も見られます。
そして、面白いのが、まだ職人が飲んだこともない明治時代に、
コーヒーカップを作っていること。
久我記念館開館30周年を記念し、
「福岡県立美術館所蔵 久我コレクション里帰り展」が、
9月6日(日)まで開催されます。是非、ご覧下さい。
住宅を越えて山道を行くと、突然現れる異空間。
そして、その建物の中にある、須恵の歴史を感じる物たち。
雨の日に伺ったのですが、それも雰囲気があり、素敵でした。
Alic Style 粕屋中央ザ・テラスからも近いので、是非、お立ち寄り下さい。
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