2012年9月 7日 (金)

メシュラングルメ研究所 9月7日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

今回は南島原市に行っております。

まずは、南島原市深江特産物直売所にお邪魔しまして、「みそ五郎」というのを発見。

「みそ五郎」は、とにかく味噌が大好きで、一日に4斗もなめるそうです。

そんなに味噌が好きな人がいたなら、きっと良い味噌屋もあるだろうということで、

たどり着いたのが、こちらです!

 

マルカ醤油本店

Maruka1

長崎県南島原市有家町久保383

0957-82-2041

 

お話をお伺いしたのが、社長の森さんです。

Maruka2

マルカ醤油本店は、島原でも一番歴史のある味噌屋さんです。

江戸時代からの蔵を事務所にしていて、風情があります。

Maruka3

こんな書類も飾っています。

 

味噌屋は、長崎県全体で17,8軒ある中で、島原だけで、約9軒もあります。

それほど、味噌造りが盛んな町だということです。

 

島原で味噌が発展したわけ

昔は、農家それぞれで作っていたものだった味噌。

それが面倒になってきたので、醤油屋が代わりに作るようになっていったとのこと。

それに、海運の利があり、材料を運びやすかった。また、販売もしやすかったそうです。

 

島原の味噌の特徴

Maruka4

麦の量が多く、甘くて口当たりが良くさっぱりと食べられる味噌

寝かせる期間は、この店で3ヶ月。通常の島原味噌は1ヶ月から1ヶ月半。

早いところで、3週間しかないそうです。

固くてゴロゴロした、若い味噌になります。

最近では、塩分も控えめになってきています。

 

その他の味噌

Maruka5

キムチもろみ、山菜もろみなど、10数種類くらいあります。

ちなみに、こちらでは、もろみ味噌のことを、納豆味噌と言います。

 

実はこの後、味噌を寝かせている場所も見学させて頂きました。

その模様は、来週お届けします!

お楽しみに!

2012年8月31日 (金)

メシュラングルメ研究所 8月31日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。今回は南島原市に行っております。

まずは、南島原市深江特産物直売所にお邪魔しまして、

イギリスという心太に具材を入れた感じの食べ物なんかをみつけましたね。

で、その中で、おやっと思ったのが、「みそ五郎」。

この、みそ五郎は何なのか?ということで、調べてきました。

 

まずは、タクシーの運転手さんに聞いたところ、西有家に昔住んでいた豪傑らしい・・・

この運転手さんに聞いた、みそ五郎の森総合公園にも行きました

そこは・・・・

Misogoro1

グラウンドがある、運動公園でした・・・

 

戻って南島原市役所を見ると・・・

Misogoro2

みそ五郎の銅像が!!

Misogoro3

彼は、町の最高峰、高岩山に住み、とにかく味噌が大好物。

人が良く、力持ちで誰からも好かれ、畑仕事をしたり、

山を切り開いたりして、味噌を分けて貰っていたらしい。

とにかく味噌が大好きで、一日に4斗もなめたそうです。

 

今では、島原4傑の1人になっているらしい。

4傑は、

天草四郎時貞、

伝説の絵師・山田与茂作、

かもめ10羽を一度で射ることの出来た弓の名手・懸針[さげばり]の金作

そして、みそ五郎!!

 

1日4斗も味噌を食べる・・・・

そんなに味噌をたくさん作っているのか・・・造っています!

島原の味噌は有名です!とのこと

 

ということで、地元の人に聞いて、味噌蔵を訪ねてきました!

その模様は、来週お届けします!

ブチカン日本食遺産を探す旅、

来週をお楽しみに!

2012年8月24日 (金)

メシュラングルメ研究所 8月24日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。先週、南島原市が出ました。

と言っても、何が美味しいのか検討がつかなくて、とりあえず、直売所へ。

 

南島原市深江特産物直売所にお邪魔しました

Hukae1

島原市から、南島原市に入ったら、すぐにあります。

長崎県南島原市深江町丁6023番地

0957-72-3811

9:00~17:30、 店休日は、正月元旦

Hukae2

会長の下田さんにお話をお伺いしました。

 

ここは、普賢岳の噴火による土石流が激しかった所。

Hukae3

すぐそばに、水無川もあります。

 

この店は、約270名の生産者が季節の野菜、果物などを持ってきて直売しています。

今旬の野菜は、茄子、インゲンなど。

 

島原と言えば、そうめん!それ以外には・・・

深江は、「ろくべえ」という食べ物もあります。

Hukae4

この「ろくべえ」は、約220年前の普賢岳の噴火が原因で起きた飢饉の時、

深江村の名主「ろくべえどん」が、サツマイモを粉にして「うどん状」に作り、

飢饉を救ったところからできた食べ物です。

イギリス」という食べ物も発見しました。

Hukae5

祝い事の時には、必ず食べるようで、「いぎりそ」という海草を

米糠で溶かし、具を入れて、味をつけて固めたもの。

心太に具材を入れた感じ。

 

南島原市で、もうひとつ良く見かけたのが、「みそ五郎

Hukae6

ここにも、みそ五郎の文字が・・・・

みそ五郎は、普賢岳に腰掛けて、有明海で顔を洗う、伝説の大男

力持ちの彼は、人の仕事を手伝っては、味噌を貰っていたと言う。

 

そんな大男が食べるくらい、味噌屋が多いのか尋ねたところ・・・

多いらしい。特に、有家の方面。

他の味噌との違いを聞くと、他の味噌を食べたことがないので分からないとのこと。

 

納豆味噌漬け」というのがありましたが、こちらで言う、「もろみ味噌」。

昔から、こう呼んでいるようです。

Hukae7

 

いかがでしたか?

みそ五郎、興味沸いてきました。実は味噌屋も多いという。

ということで、来週は、もう少し、南島原市の南へと進みます。

ブチカン日本食遺産を探す旅、来週は、どうなるのか?

お楽しみに!

2012年8月10日 (金)

メシュラングルメ研究所 8月10日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」で、武雄が出ました。

現在は、武雄のレモングラスを追っています。

武雄温泉通りのまちなか案内所『がばい』から始まり、武雄市役所 商工流通課を訪ね、

海抜250mくらいの元「棚田」である畑に行って、最後にたどり着いたのは・・・・

 

レモングラスティーハウス

0810lemon1

武雄市山内町大字鳥海9583-3

0954-45-5777

営業時間 10:00~18:00

 

店長の山口さんに、お話をお伺いしました。

0810lemon2

ここは、加工所と店舗があります。

大型の乾燥機があり、乾燥させたレモングラスをカットして、袋詰めしています。

0810lemon3

今は収穫の時期ではないのに、レモングラスの香りがして、とても良いです。

レモングラスは生でも食するのですが、乾燥させてお茶、化粧品、ローション、レモングラス米などにするそうです。

0810lemon4

これは、レモングラスの歯磨き粉

 

ということで、お隣でレモングラスの料理を食べました。

 

オリジナル・ハーブ・ラーメン&レモングラス米おにぎり(650円)

0810lemon5

モロヘイヤ麺とフレッシュレモングラスの塩スープ

具材は、チンゲン菜、モヤシ

梅干、生姜を添えているのでお好みで

さっぱりしてて、飲んだ後にでも食べたくなります。

0810lemon6

レモングラス米は、ほんのり香りがして美味しい

 

7種類のハーブチャーハン(650円)

0810lemon7

バジル、オレガノ、セージ、マジョラム、ローズマリー、タイム、パセリの7種類

武雄はハーブに力を入れているんです。

 

武雄産イノシシのスタミナ焼肉丼(750円)

0810lemon8

濃い味だが、脂の少なくヘルシーで美味しかった

 

レモングラス・ティー

0810lemon9

沸かしたてのお湯で3分間蒸らしてできあがり

脂っこいものを食べた後でも、口の中がさっぱりします。

 

改めて、レモングラスの美味しさを確認しました!

これは、日本食遺産認定でしょう!

 

2012年8月 3日 (金)

メシュラングルメ研究所 8月3日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」で、武雄が出ました。

武雄温泉通りのまちなか案内所『がばい』で、

武雄市が「レモングラス」に力を入れているという話を聞き、

武雄市役所 商工流通課を訪ねました。

そこで案内してもらったのが、

農事法人ハッピーファーマーズが管理している元「棚田」。

Tanada1

農事法人ハッピーファーマーズ 鶴田さんにお話をお伺いしました。

Tanada2

海抜250mくらいの元「棚田」である畑です。

かなりの山奥。車の離合も難しい場所にあります。

周りには、緑しかありません。

Tanada3

電気牧柵で、イノシシや、小動物に畑を荒らされるのを防いでいます。

水がきれいで、無農薬、有機栽培しています。

 

収穫時期は、7月下旬から10、11月くらいまで。

植えている場所などによっても違うそうです。

Tanada4

一番大きくなると、1.5mくらいにもなるんですよ。

刈り取りは、全て手作業。大変な苦労です。

Tanada5

今年の出来は、順調です。とのこと

 

来週は、レモングラス加工所に行った模様をお届けします。

 

 

2012年7月27日 (金)

メシュラングルメ研究所 7月27日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」で、武雄が出ました。

武雄温泉通りのまちなか案内所『がばい』で、

武雄市が「レモングラス」に力を入れているという話を入手。

詳しいことは、市役所で分かるということで、

さっそく、武雄市役所を訪ねることに

20120727_1

こんなものも発見!

20120727_2

うりぼう!

20120727_3

そう言えば、いのししも特産だと言ってましたね。

いのしし課まであるなんて・・・

やってきたのが、武雄市役所 商工流通課

20120727_4

 

弦巻さんにお話をお伺いに行きました。

20120727_5

 

●いつから作っているのか

平成19年に試験的に栽培を開始。

平成20年に農事組合法人を作り、本格的な栽培を開始しました。

 

●なぜ、レモングラスなのか?

樋渡啓祐市長が、平成18年に就任。

武雄市に特産となるものがない!ということで、模索。

市長のひらめきで始まりました。一か八かだったそうです!

 

●武雄市の気候風土は、レモングラスに向いている?

栽培適地の調査をしたところ、山間地でよく育つことが分かりました。

1日の寒暖の差があるほうが、香りもよく、色も濃いものができるそうです。

実は、レモングラスはイネ科の植物なので、お米と同じような環境が良いようです。

武雄市には、昔ながらの段々畑、棚田が、数多くあります。

その中には、今は使われていないものもあり、そこを利用することができました。

 

●武雄市のレモングラスの優れている点

艶のある深緑色をしている。

シトラールという香り成分が強くなる

 

●現在のレモングラス畑

定植が終わって、成長段階です。

 

ということで、来週は、さっそく、レモングラス畑に行った模様をお届けします。

 

 

 

2012年7月20日 (金)

メシュラングルメ研究所 7月20日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

先週、トランプで、武雄が出ましたので、さっそく行ってきました。

まずは、武雄と言えば、温泉ということで、武雄市の温泉街へ!

 

武雄温泉通りを進むと、まちなか案内所『がばい』を発見!

Gabai1

佐賀県武雄市武雄町武雄7355-2

0954-23-1145

9:00~17:00、 日曜は 7:00~15:00

山口さんにお話をお伺いしました。

Gabai2

 

まず、武雄と言えば、温泉

赤い楼門がランドマークになります。

Gabai3

無色透明で、弱アルカリ性で、とろんとした泉質。

美人湯とも言われています。

殿様の湯という、昔、鍋島藩のお殿様が浸かっていたお風呂もあります。

 

もう一つの名物が、焼物

Gabai4

磁器も陶器もあり、窯元は90軒以上あるとか。

世界一の登り窯 『飛龍窯』も有名ですよね。

 

そこで、食べ物の名物をお聞きすると、イノシシ! そして、レモングラスだとか。

確かに、イノシシの肉を使ったレトルトや、レモングラス商品がたくさんありました。

Gabai5

お茶、ドレッシング、陶器の釉薬にまで使われています。

Gabai6

なぜ、レモングラスに力を入れるようになったのか?

そのお話は、武雄市役所の商工流通課にきけば分かるとのこと

 

ということで、来週は、さっそく、武雄市役所に行った模様をお届けします。

 

 

2012年7月 6日 (金)

メシュラングルメ研究所 7月6日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

現在は、鳥取で美味しい食材を探しています。

ねばりっこを求めて、米子市から、倉吉まで行き、生産者を訪ね、ねばりっこ三昧の料理を食べました。美味しかったですね。

実はこの後、境港を、もう1度、回ってきました。

お邪魔したのは、「大漁市場なかうら

Nakaura1

境港市竹内団地209

http://www.e-tairyo.com/

【営業時間】 8:15~16:30   

【定休日】 年中無休

日本一大きな鬼太郎が目印です。

 

そこで野菜を販売していたので、見てみると・・・ねばりっこがっ!

Nakaura2

そこで、販売している方にお話をお伺いしました。

 

聞いたところによると、開発に10年くらいかかっている。

やはり産地は、砂丘がある鳥取中部

鳥取でも出回りだしたのは、ここ3年くらいから

 

ねばりっこの特徴

ねばりがあり、ダシで薄めなくても良い

摩った翌日でも変色しない などなど

 

鳥取県が、今、かなり力を入れて販売していて、お土産で買って好きになり、リピーターになる方が続出だそうです。

Nakaura3

いかがでしたか?

このお母さんも詳しくて、かなり熱く、ねばりっこを語ってましたね。

ここまで言われたら、我々もわざわざ福岡から調べに来た甲斐があったというものです。

さあ、美味しい食材を求めての鳥取の旅!

これにて終了です。

来週はどうなるのか、お楽しみに!

 

2012年6月29日 (金)

メシュラングルメ研究所 6月29日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

鳥取で美味しい食材を探したところ、ベニズワイガニや、トロハタ

そして、「ねばりっこ」が有名という話を聞きました。

そこで、鳥取のほぼ真ん中にある、北栄町へと行き、

ねばりっこをどのように栽培しているのかなど、お聞きしました。

すると、ねばりっこ尽くしの料理を出すお店があるというので、味見をしてきました。

 

とろろ屋ねばりっ娘

Nebarikko1

鳥取県東伯郡北栄町国坂1525-92 道の駅 北条公園内

0858-36-4618

 

食べたのは、「ねばりっこ花御膳」(980円)

Nebari2

卵を落とし、ダシ醤油、刻み海苔を入れた「とろろ」

 

味噌汁、茶碗蒸し

Nebari3

酢の物

Nebari4

炊き物

Nebari5

豆腐

Nebari6

巾着

これが全て、ねばりっこ入り

それに、御飯とラッキョウもついてきます。

 

そして、「ねばりっこソフト」(400円)も食べました。

Nebari7

最初、本当に美味しいの~、疑っていましたが、びっくり!!

混ぜれば混ぜるほど、トルコアイスのような粘りが出てきて、口当たりも滑らか。

Nebari8

しかも、ねばりっこが入ることで、脂肪分も抑えられるという、素晴らしいアイス。

 

これは、絶品でした。さあ、美味しい食材を求めての旅!

来週はどうなるのか、お楽しみに!

 

2012年6月22日 (金)

メシュラングルメ研究所 6月22日

ブチカン日本食遺産を求める「トランプの旅」。

現在は、鳥取で美味しい食材を探しています。

まず最初に着いたのは、米子市。

境港で、調査を開始したところ、ベニズワイガニや、トロハタ

そして、ねばりっこが有名という話を聞きました。

そこで、鳥取のほぼ真ん中にある、北栄町へと行き、

JA鳥取中央 北栄営農センター 長芋生産部 部会長の 

道祖尾さんにお話をお伺いしました。

そこで、実際にどのように育て、出荷されているのか見学してきました。

 

まずは集荷場

20120622_1

昨年の秋に収穫した長芋、ねばりっこが出荷を待って眠っている場所です。

5度という温度で保たれています。

20120622_2

実は、長芋やねばりっこは、ヒゲのついたままで保管されているんです。

その周りには、湿った砂があり、黒いビニールに包まれています。

こうすることで、新鮮なままで保ち、綺麗にするときにヒゲが落ちるそうです。

 

続いて来たのが、洗浄して、仕分ける場所

20120622_3

湿った砂を、水で綺麗に洗い流すと、ヒゲも取れ、つるんとした姿になります。

20120622_4

それを、重さ、大きさ、形、傷などによって、階級に分けていきます。

「秀」、「優」、「良」の3つあります

20120622_5

実際に仕分ける作業を見ましたが、かなり厳しいチェックでした。

分けられた良い芋は、おがくずの入った箱に詰められて出荷されていきます。

20120622_6

 

最後に来たのは、です。

20120622_7

北条砂丘にあります。本当に砂です。

現在、4月末に植えた芋の芽が伸びている状態です。

10月に収穫する予定の芋です。

水は、2日に1回、1時間ほど与えています。

山芋は、まっすぐにするため、

パイプに入れて育てると聞いていたのですが、

ここでは、砂地の柔らかさを利用しているので必要がありません。

上手な育て方を聞いたのですが、これは企業秘密だそうです。

まさに、職人の技で、畑によって違うとのこと。

20120622_8

少し掘り返して頂いたのですが、種芋を横にして植え、

上に向かって、まっすぐに芽が伸びてました。

 

いかがでしたか?

色んな場所で工夫をしていて、職人の技も冴えるところでしたね。

さあ、美味しい食材を求めての旅!

来週はどうなるのか、お楽しみに!