3月4日、エビデンスは魚介類でもナンチャンが出てるお昼のテレビ番組でもない。

今週はノーゲストなもんですので、「ほっと一息 - 弁護士さんとのティータイム」井川原有香弁護士、池田耕一郎弁護士との4ショット、専門用語で「明星(勝手に言ってます)のポーズ」の画像をトップに置いてみましょ。

今回は卒業の思い出から池田弁護士が歌い出すというファンキーな展開が最高だったんですが、尾崎世代なんですねー。

そして、終わるといそいそとブログ用写真をああだこうだいいながら撮影に凝る私達です。
日本で一番楽しい法律コーナーと言えましょう。少なくとも私達は。

でもちょっとウラをバラしちゃうと、実はこのコーナーに登場する弁護士さんは毎回、いかに法律や弁護士が私達の日常に連なる味方であるかをわかりやすく伝えるには?という使命感を背負っていらっしゃってまして、かなり思い切ってプライベートの話なんかもしてくれているようなんです。

いつも私達はそんな姿にちょっと感銘をうけたりしてますね。んでもって、張り切ってイジっております。はい。

もちろん中身も自信あり。

今日は事業継承がテーマでした。
個人的にもとても気になっていて、まあ私は継承する事業もしてもらう事業もありませんけど、まわりでは年代的にもそんな悩みを抱えている人も多いんですよね。

今回はイメージ的にも弁護士さんの登場にふさわしい内容で、お二人の話もちょっとハード目で思わず真剣に聞き入ってしまいました。

ま、そんな間にもちんを褒め殺してニヤニヤ笑う池田弁護士。
緩急が激しうございますね。やっぱり単にこういうのが好きなのかも。

次回も楽しみです。


福岡県弁護士会 不安を、安心に。 (外部リンク)

さて今週のメッセージテーマは「わからない言葉、使いたい言葉」で、言葉をテーマにしてみました。

よくわかんないけど急に流通し始めた知らない言葉。
腹も立つけどなんか使ってみたい。そーゆーのってありませんか?私はすっごくあります。

でしできればまずは意味を聞きにくいけど知りたいですし。

あるいは、頻繁に使っている言葉だけど、もしかしたらこの言葉って死語?みたいな怯えもございます。

今回はそんな言葉について募集しました。

いろいろあって痛快!
みなさん、流行り言葉「死語」といわれる言葉たちにはいろいろ思うところがあるみたいんで、結構素早く反応が集まってきました。

でまあ割合苛烈に反応があったのが「写メは死語?」問題。
問題ちうか、単にちんが自慢げに言ったら「それホントなの?」というメッセージが結構きたんですね。で、そのソースというかネタ元は今回の番組の前にちょいと調べていたGooランキングの「「死語」だと言われたらショックな言葉ランキング」でした。

すでに死語になりつつある?って言葉のランキングの1位が「写メ」だったわけですね。

もっとも結論から言えば「今も普通に使ってます!」ってご意見多数でした。はいゴメンなさい。

わりあい死語確定の方だと、「アベック」「ペアルック」なんて印象に残る死語でした。
バンさんも言ってましたけど「アベック」なんて雰囲気のあるいい言葉ですけどね。フランス語で英語の「WITH」でしたっけ。今は「カップル」で置き換わってますかね。「ペアルック」はそのスタイルも変化して「双子コーデ」や「シンクロコーデ」として生き残っているよう。

その他では、やっぱりテレビで急に使われる言葉に違和感と、微量の憧れみたいなのも非常に多くて「インフルエンサー」とか「エビデンス」、「クラスター」、「レガシー」なんて、主に意識高い系IT社長か政治家さんがケムに巻きたい時に使うような言葉がひっかかっているようです。

それから水曜ラジゴンではちょいちょい話題に出てくる「言い換え系」の言葉に対するメッセージも多かったです。

ファッションで特に多いようです。

チョッキ→ベスト→ジレ
このパターンね。ジレは正確には違うのかな。

Gパン→ジーンズ→デニム
オーバーオール→サロペット
とっくり→タートルネック
チャック→ファスナー、ジッパー

とかね。

ああ、言葉って面白いですね。
私も好きなのでいくらでも喋っていたいです。
皆様今回もありがとう。

今回のチンタメは本をひとつ。
気分としては映画館ではないだろうなあって気持ちもあります。

それもこれもコロナのせい。
で、現在のこの状況って個人的にはすごく思うところがあります。

だってほんの一ヶ月、もうちょっと前にはどこか他人事。そんな大層なこととは少し思ってなかったところもありました。それがコレ。あっという間に日本中に広がり、社会も文化も身の回りの生活もガラリと変わってしまい、それは今や世界を不安定にしている。甘かったと言えばそれまでですが、そのスピードと変化に戸惑っています。

今まで私達が体験した災害や大きな厄災の数々ともまた違う感慨をもちますね。
小さなことと思っていたことが気がつけば、世界が信じられない規模で変化し自分の足元をグラリと大きく揺らされている感覚とでもいいましょうか。


そんな今だからこそより楽しめ、感じることができそうな小説がナオミ・オルダーマンの「パワー(河出書房新社)」という作品です。

中身はまったくそんなウイルスの話と違います。
だけど世界が変わっていく、そんな話なんです。

簡単に言えば、「この世界が、男性と女性の位置関係が全く逆転してしまう世界になるまでの話」です。

ある日、ロンドンで少女が手のひらから電流が流すことができることに気づく。
それがあちこちで同時多発的に発生し、広がっていく。

どうやら少女たちは鎖骨のあたりに「スケイン」と名付けられる横紋筋の組織が変質した特殊な器官が発達していることが判明する。

少女たちの電流は電撃となり、それまで虐待や性犯罪の対象として餌食となっていた少女たちは天然のスタンガンよろしく反撃する。それだけにとどまらずその電気は、発生しない女性の能力を「目覚めさせる」こともでき、それは子供のみならず大人の女性にも能力を「目覚めさせる」ことで、多くの女性がその「パワー」を得る。

女性たちは「パワー」で世界各地で様々な動きを見せ、それはやがて複数の大きなうねりとなって既存の社会を変えていく。

さてその先にあるのは?

そんなSF的な設定を、全体はさらに未来から「失われた過去」として歴史書の体裁で描かれ、丁寧に丁寧にリアリスティックに積み上げていくことで、フェミニズム運動でも知られるエマ・ワトソンやオバマ前大統領の愛読書として、フェミニズム的な思考実験小説としても多くの人気を博しました。

まあ、単純に虐げられた女性と男性をくるっと入れ替えて痛快な女性が強い世界。となれば単純ですが、これがそういうわけでもないのが面白いところ。そこはぜひ読んでほしいのですけども、結局このタイトル「パワー」は武器としての電撃パワーであると同時に、権力としての「パワー」でもあり、「パワー」を持った人間は結局振り回したくなり、同時に持つものと持たざるものの支配関係を形作ろうとする。という、皮肉なメッセージも投げかけます。

まさに小さな事象が気がつけば世界を揺さぶっていく。
今私達のまわりで起きていることと、この作品の中身はまったく関係のないことを描いているのですが、今私達が潜在的にも感じている「世界は思っているよりずっともろくて危うい」という点が共通していて、それがこの作品のリアルをより増しているように思います。

いろいろ感じることも学ぶところも多いように思いますので、興味あればぜひ。


今週はここまで。
また次回。