エフエム佐賀の飯地紀美子です。
今回歩いたのは、公開間近の映画「悪人」の中にある風景 佐賀県佐賀市です。
(C)2010「悪人」製作委員会
長崎出身の吉田修一さんの小説が映画化されたもので、
ロケは、福岡・佐賀・長崎で行われました。
福岡市の東公園や、佐賀の呼子、長崎・五島市の大瀬崎灯台など、
北部九州の方々には見たことのある風景が随所に出てくる作品です。
佐賀県の撮影ポイントとして、まずおじゃましたのが、JR佐賀駅。
写真は、佐賀県フィルムコミッションの江島宏さんです。
佐賀駅は、妻夫木聡さんと深津絵里さんが出会う、作品のなかでも重要な場所となっています。
(C)2010「悪人」製作委員会
(C)2010「悪人」製作委員会
続いて、佐賀市の諸富町にある警察署へ。
映画の中では「唐津南警察署」として登場しています。
交通整理等、警察の方々が率先して取り組まれたそうで、
その協力ぶりに映画の撮影スタッフの方達も感激されていたとか。
フィルムコミッションの江島さんは、ほぼ全ての撮影に携わられていて、
あるときは、監督がイメージする車(しかも久留米ナンバー)を探し当て、
撮影現場まで運転して車を運び、
あるときは、長崎の灯台で、トイレもなく車も通らないなか、
スタッフと共に、背中にセットや熱々の食事を背負って人力で何キロメートルも往復したりと、
かなり飛び回られたとのこと。
また、食事といえば、妻夫木さんは役にあわせてダイエット中で、
食事の際は、毎回、妻夫木さん専用特製サラダが準備されていたそうです。
各地で地元の方達の暖かいもてなしと協力があって出来上がった映画「悪人」。
佐賀弁や長崎弁、久留米弁などの方言も親近感を増してくれます。
映画をご覧になった後は、
ロケ地マップを手に、ぜひ北部九州の撮影スポットへ足を運んでみてください。
「悪人」9.11より全国東宝系ロードショー
9月11日(土)11:00から11:55オンエアのシネマフルライフには
映画「悪人」から 李相日監督、妻夫木聡さん、深津絵里さんがゲスト出演予定です。
お聞きのがしなく!!
原作を読んで、映画を観ました。
各県の方言での台詞は、俳優さん方は大変だったのではないかと思ってましたが、台詞に違和感もなくてビックリしました。見覚えがある風景が次々とスクリーンから流れ、原作に忠実な場面設定にも感動しきりでした。
私は原作を読んで観た映画なので、細かい描写にも感情移入しやすかったのですが、原作を読んでいないと、分かりづらい箇所があったように思います。
人間の中に潜む善と悪、人と人との繋がりについて考えさせられる良い映画でした。