シネマフルライフスタッフです。
今年度も「映画を歩く」では、 すばらしい映画が生みだされる九州各地の魅力を
お伝えしていきます。
今回は5月に福岡から先行上映される「信さん 炭鉱町のセレナーデ」のロケ地
福岡県糟屋郡志免町にある大正町商店街を訪れました。
昭和30年代 福岡の炭鉱町でたくましく生きる人々の物語ということで、
福岡をはじめ、北九州、田川、飯塚、大牟田など九州各地でロケが行われました。
お話を伺ったのは、平井康夫さん、伊藤八千代さん、尾崎貞美さんの3人です。
映画にはエキストラとしてもご出演されています。
ロケに向けて、商店街の皆さんを束ねるのにご協力いただいた平井さん。
自分たちの商店街に映画がくると聞かれたときは驚かれたそうです。
大正町商店街は、小雪さん演じる美智代が営むツジウチ洋品店も立ち並ぶ商店街として
登場します。
実際のロケの風景はこちら。
たくさんのスタッフと、大正町商店街のエキストラの皆さんが、
一体となって撮影が行われました。
撮影に必要な道具の多くは、大正町商店街で購入されたそうです。
大正町商店街の持つあたたかい雰囲気と、美術スタッフが作ったセットが
見事にマッチして、本当に昭和30年代にいるようですね。
そして、現在は・・・?
ここはツジウチ洋品店があったところです。
「本当にここにあったんですよ」となつかしそうに語るのは福岡フィルムコミッションの松尾さんです。
実際、炭鉱が盛んだった頃、大正町商店街もとてもにぎやかだったそうです。
たしかに今、風景は以前とは少し違うかもしれません。
ただ、大正町商店街ならではの 人のあたたかみのようなものはちゃんと残っている。
だからこそロケ地として選ばれたに違いありません。
3人を見送りながらそんなことを思いました。
最後に、志免を訪れたら、是非足を運んでほしいところをご紹介します。
旧志免鉱業所竪坑櫓(たてこうやぐら)です。
国指定重要文化財だそうです。
重厚なたたずまいの下で、「信さん」の頃の街や人々に思いを馳せるのもいいですよ。
もちろん映画の中にも出てきますので、見つけてください。
(志免町にある「シーメイト」という施設を目指して来られると分かり易いです。)
志免町シーメイト http://www.shime.jp/shimehome.nsf/doc3/shi-matemap2
映画「信さん 炭鉱町のセレナーデ」 http://shinsan-movies.com/index.html
一生懸命見てましたが、映画に3回程登場して来たアーケードの屋根の部分を見てここが大正町商店街の撮影シーンかなとやっとわかったぐらいでした。まさか最後の方に出てきた葬儀の会場が昔の志免中の体育館だったとは・・・。大学時代に過ごした折尾の駅右横の堀川の飲み屋街の撮影シーンの方が特定はしやすかったです。いづれにしても今は遠くに住んでますので懐かしい郷愁を感じさせられました。