2月5日、回る回るよ時間と水曜日の毒は回る。

今日のゲストは本田しのぶさんです。
福岡をベースに世界で活躍するジャズボーカリストさん。

で、実はバンさんとは30年来の交友関係のある方、だもんでスタジオに入るなりアツいハグからスタートしました。

ふんわりほんわり。かつ謎のパワーあふれる本田しのぶさんに席巻されるガチャポンゲストになりましたよ。


ゲストの出演部分はこちらから(LINK)
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内とプレミアム会員の方が聞くことができます)

最近のしのぶさんの活動を尋ねると「今回始めて自分がフロントのツアーを行って、それも含めて『shinobu's world』と銘打って活動をしました」とのこと。

普段の生活全てが歌になる。
NYに住んでいる頃から周りからも勧められてきて、チャレンジしてみたのが「shinobu's world」。

すごく簡単に言うとそういうことを歌を交えて説明してくれるしのぶさん。ああ、今日ほどタイムフリーで聞いてほしいことはありません。

最新作の「shinobu's world」ではそんな本田しのぶさんのヒーリング的な部分をメディテーション用の音楽として表現されている(と思う...)のですが、その全体像は国境もジャンルも関係なく、昭和歌謡やユーモアも含めて

「『開放と愛』が私から自然と出るようなもののようなんですが、リラックスだけじゃなく気合や緊張も開放ですよね。どっちも含まれているんですよ」

ちなみにCD「shinobu's world」には、本田さん自身の倍音がたっぷり含まれた、簡単に言うとすごく深みがあり心身が包まれるようなヴォイスと音楽が極上のサウンドとなっております。

こうやってお話を聞くと、今の本田しのぶさんが新たなモードに入ったことがはっきりわかりますね。

「ほんとに今までやってきたことが全部集約されたような。やりたかったことを残りの人生でお約束したことをやろうと思ってます」とやさしーく微笑むしのぶさん。なんだか菩薩様みたい。

その「shinobu's world」の全貌はどうやらやはりステージでということになるようです。


Happy Valentine 2Days SHOW「welcome to Shinobu's world」

2月14日(土)、 15日(日)
open 19:30 / start 20:30 Space Terra (福岡市中央区警固2-19-9B1)
Vo. Shinobu Honda / Vo cho. GUNkondo / Gt. pepe伊藤 / Ba. 内田壮志 / Dr. 村上ポンタ秀一
お問い合わせ: Space Terra 092-732-3101


「山本リンダの『どうでも止まらない』みたいな昭和歌謡も今まで聞いたこと無い『Feel Like Makin Love』もいろんな音楽を素晴らしいメンバーでお届けできるのを楽しみにしています」

ミニツアー

2月17日(月) 門司 陽のあたる場所(門司区西海岸1丁目4-3-7F 日産船舶ビル)
2月18日(火) 徳山 ライブハウスGumbo(山口県周南市栄町2-26アサヒビルB1)
2月19日(水) 広島 LIVE cafe JIVE (広島県広島市中区薬研堀2-13)


本田しのぶさんは歌同様、お話してくれるお声も本当に耳障りがよく、ふしぎーなワールドに巻き込まれちゃった感じ。でも今アーティストとして新境地を切り開こうとしている力強さも合わせて感じるとても不思議な時間でしたねえ。

またCDのプレゼントも提供していただきました。ありがたい!

バンさんといろいろお話も尽きないようでしたけど、またスタジオに来ていただきましょうね。

ありがとうございました。

今日のメッセージテーマは「時間」。

あっという間に2月ですよみなさん。
年々時間が流れるのが早くなる。なんてよく言いますけどそれってホントですね。

今まで生きてきた時間と比較しての今なので、当然分母が大きくなれば体感時間は速くなっていくなんてお話も聞いたことありますけどそれって本当なんですかね。

そんなわけで今日のテーマは時間に関する話題を募集してみました。

今回も本当にたくさんのメッセージを頂きました。ご紹介できなかったみなさんごめんなさい。

もちろん中身は多岐にわたるわけですけど、時間をどう感じるか?ってのはやっぱり多いわけですね。

「忙しい」ってメッセージも多数で、そういう人はやっぱり時間が短いんですけど、同じくらい「暇で」ってメッセージもたくさん。こちらは時間がちっとも進まないわけです。

「あっという間に時間がすぎる」のは、デートしてたり友達と楽しい時間を過ごしている人はみんなそう。あるいは自分の子供が気がつくとすっかり成長していることに気づいて、時間が過ぎたことを実感したりもしますねえ。

これらは心理学的には、時間に対して注意が向けられているかどうかの差だという話もあるそうです。

つまり時計をじっと見ているようなときは時間の経過が遅く感じる。なるほど、暇な時ってそんなかんじ。

「遅刻」も時間の代表的なテーマ。かも。

そんなわけで遅刻のエピソードもたくさんいただきました。
でもね。意外と「早く行く」メッセージも多かったんですよね。多分、早起きが苦手な年齢をとうに終えた人がリスナーに多いんですかね。

子供食事が遅いとぼやくお母さん、夜のほうがゆっくりできると勉強に勤しむ受験生。

そんな中で、毎日を効率的に過ごしていこうと、きっちり計画的にかつ空いた時間をつくらないように心がけている方も結構いらっしゃって、ひたすら尊敬でございました。

うん。なんとなく人生の勝敗がはっきりしそうな気もしなくもない。

私は無理なんですけども。

おなじみ「ほっと一息 弁護士さんとのティータイム」

なんか劇団みたいな写真ですけども。今回も春が大好きメルヘン井上健二弁護士と食欲の秋、サンマ大好き太田千遥弁護士です。

今日は新年会で酔っ払って井上弁護士を殴ってしまったちん。もちろん仮定ですけども!
今回も引き続き刑事事件のお話。

初めて聞くような具体的なお話がたくさんだったんですけども、今回聞いていて思ったのが仮に刑事事件に巻き込まれてしまった場合、知らなければ損したり後悔することっていっぱいあるんだなあってことです。

そして、ぼんやりと事件=弁護士さんって思っていたことが、具体的にどのように加わってくれてどんなふうに動いてくれるのかがハッキリとわかると、心づもりもできていざという時にきっとコレ役に立つなあと思います。

話しているときはなんとなく楽しいことばかりが残っていたりもするんですが、大変お役に立ちます。

ぜひタイムフリーでも聞いてくださいね。

今日のチンタメは構想30年、企画挫折9回、今年ついに公開された「幻の」そして「呪われた」映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」です。

今日は映画の紹介じゃなくて、この映画ができるまでを紹介しました。

30年間。一人の人間の半生を一つの映画をつくることにこだわることの凄さというか諦めなさってすごいなと思うのですが、まして監督はかつて伝説の「モンティ・パイソン」の一員で、映画界きっての個性の強い映画を作り続けたテリー・ギリアム。そのこだわりが強すぎてトラブルメイカーとしても知られるテリー・ギリアムはなぜ30年間もかかって映画を作ったのか?あきらめなかったのか。そんなところに注目してみました。

はじめたのは1989年テリー・ギリアム、49歳。

風車にひとり突撃して戦ったドンキホーテ。
この映画はトビー・グリソーニという現代のCMディレクターが17世紀にタイムスリップしてドン・キホーテと出会い、無理矢理従者にされるというファンタジーとしてスタート

主演はフランスの名優、ジャン?ロシュフォール、CMディレクターは当時旬中の旬の若手ジョニー?デップ、ヒロインにはヴァネッサ?パラディの布陣でスタート。

それがいきなりNATOの基地のそばで爆音で戦闘機飛び交っていて、2日目には鉄砲水で機材とセットが流され、主演は椎間板ヘルニアでフランスに帰り、あっという間に大赤字で制作中止。

そんなところから始まり、裁判、対抗、再開、予算不足で中止、裁判、主演の相次ぐ病気での交代、スタッフが嫌気さしての降板、裁判、再開...とエンエンと裁判と撮影再開、結局全部破棄みたいなことを何十年も繰り返して「呪われた作品」と言われました。

その途中には映画は完成しないのに、失敗した裏側を撮影したドキュメンタリー映画が1本出来上がって「ロスト・イン・ラ・マンチャ」としてスマッシュヒットしたりする事態に。

テリー・ギリアムは他の作品をいくつも手掛けながら、何度も心折れて諦めながら、ついに今年完成してしまったのでした。

49歳だったテリー・ギリアムは79歳。

もうこうなってくると一生完成しないほうが良かったのでは?とも思われたのですが、完成した作品はいかにもテリー・ギリアムらしい1本となっておりました。バックストーリー含めて悪夢。そんなかんじです。

案の定、この経緯が有名になりすぎて完成作は酷評する人も少なくないです。

だけど私は心安らかに、父親のような目で見ることができました。
30年前に完成していたらきっともっとスケールの大きな作品だったろうな、などと思いつつ。

そんな、予め勝ち目のない戦いに手ぶらで挑んでいっったテリー・ギリアムは、まるでドン・キホーテ。そしてちょっと狂っている感じも。

おそらくそんなドンキホーテに自分を見たからこそ30年間あきらめなかったのでしょう。

芸術家の業とは恐ろしいものですね。そんなふうにも思いました。

興味あればぜひ。


今週はここまで。
また次回です。