今日のゲストはSCANDALのRINAさんとTOMOMIさんです。
2006年に結成、今年で14年目。
今や押しも押されぬガールズバンドを代表するのがSCANDALです。
ゲストの出演部分はこちらから(LINK)
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内とプレミアム会員の方が聞くことができます)
今や「ガールズバンド」なんて呼び方、当然のように嫌うバンドも多いんですけど、「ガールズ」も「バンド」もSCANDALにとっては世間とのたうち回るように戦ってきて乗り越えてきた歴史でもありますし、むしろ胸を張って言って差し上げたいですね。
多くのファンが待ち構えるスタジオにやってきたお二人は肩の力も抜けてニコニコ。
「福岡のファンはとにかくずーっとアツいですよね」
とうれしそうでした。
今日の質問は「事件」。
14年の間にいろんな事件があったでしょう。そんな事件についてお尋ねするとTOMOMIさんが、
「最近知ったんですけど、飲み物の『スコール』って西日本にしか無いローカルドリンクって知って」
ええええええ!とすっごく驚いたんですが、それか、という気が今しなくもないです。
でもそれ確かに事件。
じゃあRINAさんにも。
「え。私聞かれると思ってなかったんで、これが事件です」
あ、も、大丈夫っす。すみまっせん。
SCANDALは2月21日に9枚目のアルバム「Kiss from the darkness」がリリースされました。
サウンドプロデューサーにはSASUKE、RADWIMPSの武田祐介、きのこ帝国の佐藤千亜妃も参加した強力盤です。
2018年に設立されたプライベートレーベル「her」からの初めてのアルバムとなります。
「最初からコンセプトを立てて作ったわけでもないんですけど、新たなレーベルを立ち上げたきっかけも新たな気持で音楽に向き合いたいという思いと、より挑戦したいという気持ちではじめたので、このアルバムにはまさにそんな思いが前に出た一枚になっています」
挑戦はいきなり一曲目から。
「Tonight」はMAMIさんの手になる楽曲を、今話題の16歳のトラックメイカーSASUKEさんにより今までにないサウンドで仕上げた一曲。
「若さですよねー」と笑っていましたけど、最初はまったく遠慮なく思いっきりエディットされて戻ってきて嬉しかったんだとか。
一方で「ランドリーランドリー」はTOMOMIさんの手になる、こちらも今までのSCANDALにないほっこりして肩の力の抜けたアコースティックサウンドが新鮮です。冒頭は洗濯機の音からはじまるのもかわいい。
「プロデュースしてくれた武田さん家の洗濯機なんですよ(笑)」
スクープ。そんなエピソードも楽しい、全体に緊張感もありつつ今の年齢のSCANDALの飾らない、肩肘張らない表情が詩にも楽曲にもそこここに感じられて、なんだかやっとたどりついたような暖かく聞いてしまう一枚でもあります。
最初はダンススクールの女の子たちがバンド「になるところからスタート」して、現役女子高生バンドとしてガンガン売り出されて人気ものになりつつも、いろんなバイアスのかかった観られ方や、期待や実力に追いつかないと自分自身と戦いつつ不動のメンバーでここまできたというのも稀有なら、そうやって揺るぎない自信と自分のホームを自分たちで手繰り寄せたSCANDALって凄いバンドだなと、素直に喝采を捧げたいですね。そんな今こそ是非ライブで。
SCANDAL WORLD TOUR 2020 "Kiss from the darkness"
2020年4月17日(金)福岡市民会館
2020年4月18日(土)熊本県立劇場 演劇ホールその後、韓国、シンガポール、フィリピン、タイ、香港、フランス、イギリス、ドイツ、アメリカといった世界各地でライブ予定。
「日本は19公演。ホールなのでゆったり観てほしいと思ってますしいろいろ今準備しています。期待してください」
なんだかすっかり大人の余裕も感じるお二人は今がとても充実していることを感じさせてくれました。
昔、アマチュアバンドのコンテストに集中的に行っていた時期があるんですが、会場に行くと女子たちの8割くらいがSCANDALのコピーまたは影響受けているバンドで、圧倒された思い出があります。
大人たちが思っている以上に、この世代の支持されるべきロックはSCANDALなんだと強く思い知らされて改めてチェックし直したのがもう随分昔。そんな意味でも今の活躍応援していきたいです。
SCANDAL Official Website - SCANDAL公式サイト (外部リンク)
今日のテーマは「事件」。
というのも本日は「FM福岡50周年、つかこうへい演劇祭『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』の先行予約を行ったのでした。ご予約ありがとうございました!
天神イムズホールにて2020年4月12(土)と12(日)3公演です。どうぞよろしくおねがいします。
でもって「事件」。
古畑任三郎の音楽に合わせてご紹介していると、みなさんのメッセージもなぜか大事件のように!
今日もたくさんのメッセージを頂いたんですが、なるほどなるほど私達の日常は事件にあふれておりますね。
身内の犯行、冤罪、未必の故意。襲いかかる疑惑に翻弄されながらも事件は解決せず。
みたいな。なにがみたいなかわかりませんが、まあ面白かったわけです。
みなさんのメッセージにヘラヘラ笑ったり泣かされたりしながら、今日も事件もなく番組はすすんでいき二人は末永く過ごしていきましたとさ。
ま、現実はおとぎ話よりずっと難解でハードなんでしょうけども。みまさまありがとうございました!
今回の「ほっと一息?弁護士さんとのティータイム」は、井川原有香&池田耕一郎弁護士です。
弾けてますね私たち。
それはそれとして、今回お二人の勉強法をきかせてもらったんですけど、やっぱ素晴らしかったですね。弁護士さんてやっぱり勉強もできる人。非常に計画的に勝つストイックに突き詰めていたことがわかって納得です。僕らと違う!
マイクの外でもそんなお話になることがあるんですけど、常に細かく変わって続々と新しい判例がでてくる司法の世界は、いまだってずーーっと勉強しつづけないと対応できないシビアな世界。なんだそうです。
そういう意味では弁護士さんは勉強のプロでもありますかね。
そんな人にこんな格好させてどーなんでしょうか。
今日のテーマは「ハラスメント」で、全労働者必聴!って内容でした。
どこまでがハラスメントってほんと難しいですよね。
熱い涙を流しながら魂のパンチ!ってそれは完全にハラスメントなんでしょうけど、受け取る側が「それはハラスメントじゃないっす」と抱きついてきたらどうなんでしょ。抱きついてきたほうがセクハラってこともあるんでしょうか。
考えていくと、ああわからなくなる。
それを判断するのは第三者に判断を仰ぐのも最良の一手。
なるほど、いろいろと難しいハラスメント問題でも弁護士さんが果たす役割は大きいんだなと思いました。
気になる方はタイムフリーでぜひ聞いてみて。きっと役に立ちます。
福岡県弁護士会 不安を、安心に。 (外部リンク)
今日のチンタメはサム・メンデス監督の「1917」。
ゴールデングローブ賞では作品賞と監督賞、英国アカデミー賞でも作品賞や監督賞を含む7部門を受賞。先日のアカデミー賞でも作品賞と監督賞を含む10部門でノミネートされ、ほぼテッパン!と言われながら、蓋を開けると「パラサイト」にかっさらわれて結局技術系3部門のみ受賞となったちょっとかわいそうな映画です。
だけど、面白さはテッパン!
いろいろすごい作品です。
1917年、第一次世界大戦。ドイツ軍と連合軍がにらみ合いを続けている最前線へ若きイギリス兵のスコフフィールドとブレイク重要なメッセージを届けるべく地獄の戦地を駆け抜ける。しかし明日の朝までに届けられなければ1600名が死ぬ。果たして?
という、伝令が締め切りまでに戦場を駆け抜けます。これだけのシンプルなストーリーであることがまずすごい。
余計なサイドストーリーなども最小です。
それを宣伝では「全編ワンカット」で、ずーっと1台のカメラだけで追っかけるというのがまたすごい。
実際のところは映画を注意深く見るといくつもの場面をうまい具合にCGやテクニックでつなげているのですが、それでもものすごい長いカットをずっとワンカットで追いかけるのがものすごくって。つまり若き兵士の周辺しか映らない中でそれを逆手に取った見事な演出や、決して飽きさせない超計算しつくされてリハーサルを繰り返した、要は生放送のようなものですからやりきってなおかつ格調高くテンション上がるエンタテイメントに仕上げたのが素晴らしいです。
撮影を担当した"ロジャー・ディーキンス"は『ブレードランナー 2049』に続いて2年連続アカデミー賞を受賞したのも頷けます。
本当に走るだけ、数々の困難を一緒に乗り越える「戦場体験」を観客は並走するように体験しながらやがて、戦場の恐ろしさや戦争の圧倒的な虚無がひしひしと胸に迫り、その先にはなにもない孤独、戦争のコマとして消耗品として扱われている悲しみなどいろんな思いが去来する展開も見事。
「パラサイト」と合わせてこの2月絶対見てほしい一本でした!
本日はここまで。
また次回です。