9月5日、いつのまにかあなたの心に忍び寄る水曜ラジゴン。

今日のゲストは、福岡を拠点に活躍するジャズユニットVisionsから塚本美樹さん。1年ぶりの登場です。

今年は20周年。

「色々ありましたけど。『コラボのVisions』と言われるくらいアートとしてあらゆるものとコラボできるのかということに挑戦してきた20年だったような気がしますね」

ジャズをベースにあらゆる音楽やパフォーマンス、ライフワークとなった絵本の読み聞かせイベントなど音楽の可能性と、場所を選ばずその場の人に最良のパフォーマンスで楽しませる。家族一丸となって常にチャレンジの20年というわけですね。

そういえばVisonsといえば天才少女ジャズボーカリストHINAKOちゃんは今いくつ?

「18になりました」とにっこり。
1年ほど前から新たな道にもチャレンジしたいと、音楽以外への挑戦にもがんばっているそうですよ。やっぱり時間の経過って早い。

さて、今日のガチャポンの質問は「朝起きて最初にすることは?」。

そんな20年間、数多くのステージや活動に大忙しだった美樹さんの日常についてお伺いしました。

「寝覚めは良いほうなんですね。で、まずはストレッチを」

やっぱり体が資本のお仕事なので、維持にはとても気を使っているそうで、そんな中でも年齢を重ねると必ずどこかが凝ってるぞっということで、まずはストレッチ。これ、長年のルーティンだそう。

「もうひとつあります。カレンダーを見ます」

お家には書き込みスペースの大きなカレンダーが貼ってあって、家族それぞれのスケジュールが書き込んであるんだそうです。そのスケジュールをまず確認。

私達もそうですけど、毎日のスケジュールが不規則ですからね。これ基本かも。

さて、現在も旺盛に活動するVisionsですが、ぜひ注目したいイベントがまもなく。

Sound in Temple Live in 節信院

10月6日(日)
17:30 open/18:00 start
Visions、池田みどり、MAYUMI

節信院(福岡市博多区御供所町11-20)

問合せ)092-281-4182(節信院)


池田みどりさん、MAYUMIさんという二人のボーカリストを迎えて、別世界の雰囲気の中で楽しむイベントです。

「会場は不思議にとてもいい響きで、いい演奏になるんですね。本堂なんですけど夕日が入って夜になってっという様子も伺える中で、お客様もとっても気持ちよさそうなんですね」

聞いているだけで体験してみたくなるそんなイベントです。

合わせて
津島タカシ個展 「いろどりつき」 版画と型絵染による展覧会 (染師 喜納更紗)
会期 9月27日〜10月14 日


も開催中ですので、こちらも楽しみたいところですね。

そして金沢で行われる9月13〜16日に行われる「金沢 JAZZ STREET 2019」にも出演予定です。

金沢 JAZZ STREET 2019
9月15日(日)いしかわ四高記念公園
9月16日(祝・月)金沢21世紀美術館シアター21

詳しくは公式WEB(外部リンク)、金沢市文化策課 076-220-2442

こちらでは、素敵な縁で親子向けのステージで絵本と音楽のコラボレーションをやってくれないかと声をかけられて実現したもの。

そんなVisons、20周年を越えてこれからも積極的に活動していきたいと、話してくれました。

「これからはどんどん街に出てパフォーマンスして伝えていきたいなと思います」

あなたのすぐそばに、きっとVisionsがやってきて素敵な音楽を届けてくれるはず。
応援しましょう。

VISIONS WEB (外部リンク)
(公式ページQRコード)


今日のメッセージテーマは「いつのまにか」。

あっという間に9月。
なんだか来月には消費税も10%になるとか。
全然心構えできてまっしぇん。
行きつけのお店は気がつけばなくなっていて、子供は気がつけば自分よりずっとでっかくなっていて。
だけど、自分はついにこんな地位までたどり着いているなあ。なんてことも。

そんなふうにどんどん時間も周りの風景も動いていく。

今日はそんな戸惑いや喜び、ひきこもごもの「いつのまにか」話を募集しました。
そしてたくさんのメッセージいただきました。

どれもこれも楽しくて、そしてちょっぴり切なくて。
今回も楽しかったですね。

まあやっぱり「いつのまにか子供が成長していて」ってのが、つまるところ一番しっくりきたりしたのですが、ほんとに色々。

いつのまにか冷蔵庫のプリンがなくなってたり。
いつのまにか足の指に毛が生えていたり、
いつのまにか髪の毛に隠れていた傷がガッチリ見えるようになってたり
いつのまにかスレンダーな美人がドラちゃんぽくなってたり
いつおまにか17歳下の男性に恋していたり、
いつのまにかラジゴンのCMが流れていたり、
いつのまにかバンさんのチンタメコールを聞くのが恥ずかしくなくなったり。おい。

いろいろ。
いつのまにかはだいた自分が切ないことになっていることが多いような気がしますけど、一方で恋に落ちたり自分の立場がおちついていたり幸せに感じる場合も多いんですね。ためになった。

この番組もいつのまにか...ってならないようにがんばります!

みなさんありがとうございます!

   
今日のチンタメは三菱地所アルティアム(イムズ8F)で行われている展覧会「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」展と、インドで出版され今、世界中からアツい支持を受けている出版社タラブックスとその本をご紹介しました。

タラブックスは南インド・チェンナイを拠点とする小さな出版社です。

現在はいろいろな出版を手掛けていますが、そのスタートであり世界中で愛されているのは完全にハンドメイドの絵本。絵本というよりはアートブックの数々です。

インドってもともと絵本がなかったんですね。地域、民族ごとに260以上の母語があることもあるし、口承文学が発展していたということもある。

そこに1994年 文学者のギータ・ウォルフさんが立ち上げ、その後、歴史家で女性活動家のV・ギータさんが共同発行人として加わりました。

そして作られたのは、完全なハンドメイドの絵本。
インド国内でも埋もれてしまっている、先住民族や多様な民族に伝わる絵と画家を起用して、手漉きの紙にシルクスクリーン、1色づつ色を重ねて手作業で行われる印刷方法、そして本自体も糸をつかって手作業で綴られるという恐ろしく手間のかかる作業です。

そうやって作られた本は、手にとった瞬間からハッとするような柔らかな手触り。開くとフワッと香るインクの匂いとともに、飛び込んでくる洗練されていてカラフルでアーティスティックな絵。シンプルで優しいテキスト。

ストーリーも地域に根づいた伝承に基づいたものも多く、代表作の一つ「世界の始まり」では現代ゴンド・アートの第一人者バッジュ・シャームが、中央インドのゴンド民族に伝わる創造神話の豊かな世界に分け入り、人々の日々の暮らしに息づく数多の物語の本質をすくい上げ、壮大なスケールで描き上げた画期的な絵本だったりします。

自分だけのアートという風情です。宝物のような一冊になっています。




現在では世界各地の言語に翻訳されて出版されていますが、それもすべてインドの工房で同じように手作業で作られているのです。そのため完成までに何ヶ月もかかりすべての本には版ごとにシリアルナンバーが振られています。

私も手にとった瞬間から惚れ込んでしまって、ここ数年注目していました。
いくつかは購入しているんですけど、なかなか入手困難だったり。可能でもなかなか良いお値段だったりするんですよね。

そんなタラブックスのハンドメイド絵本の世界を、さまざまな形で展開したのが今回の展覧会「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」です。

いくつかは手に取ることのできるすべての絵本。その原画(美しい)、テキストによる解説、そしていくつかのビデオで実際の作業工程まで、コンパクトな会場ではありますがその一部を知ることができる展覧会です。

入場料も400円で気軽に見ることができる(歩くだけなら5分というところ)んですが、実はこの会の目玉はミュージアムショップで、現在手に入れることが難しい本が売っていたり、オリジナルグッズも販売しているところ。欲しくてしょうがないっす。

そんなタラブックスのような出版社は世界中にあり、今とても注目されています。

「本離れ」なんて言われる昨今、所有欲を刺激する本、リアルでなければ味わえない「ならでは」の魅力に溢れた本たちには未来はまだ明るい。そんなふうに思いますよ。

そして「絵本」を通して、インドの男女格差の解消、文化格差、隠れた文化の発掘、そして世界への発信と、まさに「世界を変える」ことができる。そんなことに、少し勇気ももらえます。

ご興味あればぜひ。

世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦

三菱地所アルティアム(イムズ8F)
8月31日(土) − 10月6日(日)10:00 - 20:00

入場料/一般:400円 学生:300円

今週はここまで。また次回です。