今週はゲストがいなかった水溶ラジゴンです。溶けてる。水曜ラジゴンです。
今週のテーマは「スルーした流行」について。
手前味噌ですがなかなか味わい深いテーマです。
世間では常時、色んなものが流行って、色んなものが廃れていきます。
聞けば「ああ、懐かしいな」なんて。
そんな話題でハイボールぐいぐい飲んでいたりもするでしょう。
でもですよ。
流行っているものに乗っかってる人ってそんなにいますでしょうか。
天神中に行列している列の8割がタピオカミルクティーという現在では、市民全員が乗っかってるような気がしなくもないですけど実際はそうではない。
その割にはハイボールやまあ日本酒でもいいんですが、「そういえば流行ったねー」なんつってみんなでグイグイいけるのはなぜなのか。乗っかっていないのになんか時代遅れな気がちょっとして、後ろめたい気持ちにさえなるのは何故なのか。
今日はスルーした流行についてお焚き上げのように語ろうではないですか。という趣旨でした。
すると、予想以上にたくさんのメッセージが。
実は密かに焚き上げたかったんでしょうか。それとも条件反射的にグイグイいきたくなったんでしょうか。
いずれにしてもたくさんのメッセージありがとうございました。
色々ありましたよね。
特に最近の流行に関しては愛憎半ばのリアルな感情が溢れていました。具体的には「タピオカ」とか。ええ。
「テレビ番組」ってのも結構あって、人気ドラマなんてあれだこれだと盛り上がったりしていますけど、この忙しいのに毎週見てられっか的なご意見も。そうなんですよね。「視聴率15%越え」なんて言われても85%は見てないじゃん。という事実を見逃してはなりません。
でも「ああ、見てないんだよねえ」と申し訳無さそうに言う私。
お笑い芸人さんなんかもそうですかね。
次から次から新しい人がでてきて、ついていくだけでも大変。
ちなみに「ピコ太郎」さんのファッションは、バンさんの部屋着がオリジナル説をどさくさに紛れて訴えておきたいと思います。
ファッション関係は苦い思い出がいっぱい。逆にグルメ系は一度も近づいてないことに自慢げな方も。
そんなわけでたくさんのメッセージ、全然紹介しきれなかったなあ。
なんて言っていたら、スタッフから一言「フリーメッセージいっぱい読んでたからでしょ」。ギクリ。確かに。
今日は時間もたっぷりあったのでみなさんからのテーマ以外のメッセージもたくさん紹介したのでした。
こんな日はやっぱり。ね。
ああ楽しかった。
今日のチンタメは、以前紹介しためっちゃ怖くて面白い社会派ホラー「ゲット・アウト」を監督したジョーダンピール監督の最新作「Us」をご紹介しました。
低予算の監督デビュー作でホラーの「ゲット・アウト」は、人種差別をテーマにしながら黒い笑いと緊張と少し古典的な怪奇映画のテイストまで盛り込んでめっちゃ面白いホラー映画でした。
「んなアホな!」な種明かしはちょっと懐かしくもありバカバカしくもあるのにやたら怖いっていうね。
そんな監督の新しい作品は「Us」アス。私達。
1986年から始まります。カリフォルニア州のサンタクルーズ。
幼い少女は移動遊園地で浜辺にあるファンハウス(お化け屋敷みたいなやつ)にふらりと入ると、鏡の部屋で出られなくなりそこであるものと出会う。
成長して亭主と2人の子供を設けて幸せなあの少女、アデレードは再び家族旅行であのサンタクルーズに行くことになる。
子供の頃の衝撃の体験後、しばらく口も聞けずPTSDと診断されたほどのトラウマを抱えているのに。
不穏な現象が少しづつ彼女の周りで起きイヤーな気分で追い詰められるアデレード。
ある夜、彼女一家が泊まっている家に、不信な4人の影が立っていることに気づく。
その4人は同じ真っ赤なつなぎを着て手をつないで微動だにしない。
彼らは「私たち」だった。
というようなお話。これが予告編や公式に発表られている部分。
私たちは家に入ろうとするのよね。これって怖い。
なぜ私達が?そもそも私達なの?なんで来てんの?
謎が謎を呼ぶけど落ち着く暇を一切与えず、物語はどんどん恐怖のどん底に突き落としていきます。そして驚愕の事実。
「んなアホな!」
これ以上ネタはバラしたくないので、ぜひ劇場で。
怖いだけじゃなくて今回もやっぱり黒いユーモアとアクション要素もたっぷり。そしてずっしり応える社会的なメッセージ。今回もなかなかですね。
そんなわけで、子供時代のアデレードの周りには80年代の意匠がいっぱいで、それがまたこの映画の大切な小道具になっているわけですが、個人的には(そして映画的にも)ヤられたのが「Hands Across America」というイベントでした。
これ、あの有名な「We Are the Wolrd」に関わった人たちが翌年に行ったチャリティイベントで約650万人が手を繋いでニューヨークからカリフォルニアまで、東西横断して間の鎖を作ろうという企画。列に加わるには10ドル払ってくださいね。みたいな内容でした。
で、これ大失敗。目標の半分も集まらなかった。
日本ではあんまり話題にならなかったんですけど、MTVだか関連番組で見てなんか気持ち悪いなと正直思ったものです。
多分、恵まれない人たちを救おうという大事なテーマと10ドル払うってのと、みんな手をつないでアメリカ横断の鎖を作りましょうという善意の化の組み合わせに、どこか拒否反応があったんだと思います。実際成功しなかったのもそんなところもあったのかも。
この映画では冒頭に出てきます。
ジョーダン・ピール監督も僕と同じようなことを考えていたのかな。と思いました。
今週はここまで。
また次回です。