9月28日、夏の反省会。

今日のゲストは、北九州をベースに活躍する演劇ユニット「block」から佐藤恵美香さん

北九州をベースに長年活動する「飛ぶ劇場」の寺田剛史さんが2011年に立ち上げて、現在は佐藤恵美香さんとともに活動するユニットがblockです。


ゲストの出演部分はこちらから(LINK)
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内とプレミアム会員の方が聞くことができます)


福岡にもたくさんの演劇する団体がありますが、佐藤さんいわく一人芝居や学生なども含めると無数の団体(個人)が活動しているとのこと。

だけど...

「(上演する)小屋を探すのが本当に難しくて。大きな会場は費用などでも難しくて、小さな会場は本当に少なくて」で50〜60人くらいのちょうどいい小劇場となると「北九州だと北九州芸術劇場の小劇場か光本町商店街アイアンシアターのどっちかになっちゃうんですね」他にもちょうどいい会場がない状況や現在の演劇事情について色々お話してくれました。

これには女優・バンカヨコもテンションアップ!
「宝くじがあたったら劇場創りたいといつも思ってます!」と佐藤さんとアガっていましたよ。

福岡県内にもたくさんの劇団があって、時々観劇に行くとどっさりいろんなお芝居のチラシを渡されたりするんですけど、意外と皆さんご存じなかったりします。でも、名も知らぬ劇団の小さなお芝居でもライブで見る芝居の楽しさは知ってほしいところですね。

さて今日のガチャポンは「夏の反省」。

「えーっと日焼け止めですね」と意外なお答え。

ついつい日焼け止めを忘れてしまって外に出て後悔することが多いとケラケラ笑ってたりして。仕事以外だと化粧もヘアスタイルなどにも割合無頓着。って、バンさんと似ている!

タイムフリーで聞いてください。お二人がはシャイでます。ええ。
そんなものなのかもねー。

さて、そんな佐藤さんも出演するblockの新作が『block vol.6 カンパン』です。

(クリックで拡大)

『block vol.6 カンパン』
 枝光本町商店街アイアンシアター (福岡県北九州市八幡東区枝光本町8−26)
9月14日(土)19:00〜 
9月15日(日)14:00〜/18:00〜 
9月16日(月祝)13:00〜/17:00〜

[チケット予約] カルテットオンライン(外部リンク)


北九州芸術劇場が行っている、地元の若手劇作家たちが北九州に暮らす高齢者にインタビューを実施し、その内容をもとにした戯曲を紡ぐプロジェクト「Re:北九州の記憶」から誕生した短編を長編化したのが今作。

舞台は1948年の北九州市小倉。小学生の姉妹はカヤを探しに出かけた際、米軍の陸軍倉庫から物を盗み出している「物盗り」たちに出くわし、姉妹もある大きな箱を持ち帰ってしまう。米兵が捜索にやってきてさあどうしよう。というような騒動を描いた作品。

「戦後、人々が生きる必死さが今の時代にも伝わればいいかなと。でも現代でもまた今の時代なりの必死で生きている人はいると思いますし、みなさんにがんばろうと思ってくれたら良いなと思ってます」

確かに、自分たちの住んでいる土地の過去の記憶を元にしたこの舞台、必見では?と思いますね。

今回の「カンパン」の元となった「Re:北九州の記憶」のほうも今年の公演もまもなく。
寺田剛史さんも佐藤恵美香さんも出演します。

『Re:北九州の記憶』

北九州芸術劇場 小劇場
10月13日(日)14:00
10月14日(月)14:00

Re:北九州の記憶 | 北九州芸術劇場 (外部リンク)

11月には「飛ぶ劇場」の新作「ハッピー、ラブリ―、ポリティカル」の上演も控えていて大忙しの佐藤さん。

演劇についてとても楽しそうにお話する様子が印象的。
地元の演劇は地元のみなさんが応援してこそ!ってところもありますから、すでに応援しているかたも未体験の方も一度劇場に足を運んでみてはいかがでしょう。

今までにない楽しい体験になること間違いなしですよ。
ありがとうございました。

block公式Twitter(最新情報はこちらから)(外部リンク)
公式WEB (外部リンク)

さて、今日は大雨の一日。
九州各地であちこちに警報や避難指示に交通への影響も出て、番組中でも随時情報をお伝えしながらとなりました。

みなさん大丈夫でしたか?マイクの前で喋っているといつものみなさんは大丈夫かな?と心配だった今回でもありました。

そんな中こそ、水曜ラジゴンの使命はいつもどおりくだらなくて愉快な放送をお送りすること。なんでございます。

今日のメッセージテーマは「夏の反省」。
以前、「夏の計画」を提出していただいておりますから、今回はしっかり反省会をしようという趣旨です。

今週もたくさんのメッセージ頂きました。というか今回はあまりご紹介できなかったくらいで。ほんとにありがとうございます。

やっぱり海に行けなかった/行けましたのメッセージが多かったですね。

夏の反省と言われるとやっぱりコレかなあ。私もそうですね。
最も今年は一回だけパリピに混じって激アガってしまった体験が(あんま思い出したくない)。

そんなに積極的に行きたいとおもってないくせに、お盆過ぎたあたりから「やっぱり行けばよかった」。この繰り返しではありますよね。

今年は天候が不安定だったから例年以上に多かったかも。あと花火大会なんかもそうですね。

そんな中で勝ち組だったのは「インドア派」。
ご機嫌でお部屋に閉じこもりゲームやアニメに興じ、コスプレイベントなど屋内の会場でらくらく実施。レアグッズもしっかり手に入れて「やりたかったことはすべてできました」の堂々たる一言に、真の勝者の眩しさにひざまずきたいほどでした。

そして夏休みといえば「宿題」。
しかもなぜか当人だけでなく大人たちの思い出になってしまうのはなぜなのか。これは永遠の課題でもあるのです。これってほんとに今もそうなんですね。

夏の旅行の報告もちらほら。
でも、こちらも悪天候で泣く泣くあきらめたというメッセージもあったりして、今年の夏の難しさを改めて知る結果となりました。

夏のひきこもごも。

大丈夫。夏は来年もやってきますし、なんなら今だってまだ夏。
がんばっていきまっしょい。と田中麗奈の気持ちで激励したいです。

思い出いっぱいの勝ち組の皆さんは、ひきつづき精進してください。温度差。

今日のチンタメは、世界のポップスシンガーエルトン・ジョンの反省を華麗に描いた話題作「ロケットマン」でした。

在72歳。50年以上のキャリアを誇るイギリス人シンガーソングライターです。ミュージシャンの歴代セールスランキングでいくと、1位がビートルズ、2位がエルヴィス・プレスリー、3位がマイケル・ジャクソン、4位がマドンナ、そして5位にくるのがエルトン・ジョン。シングルやアルバムなどの累計セールスは約3億枚。

王室から「ナイト」の称号を受けた「サー・エルトン」。

その一方で、異常な派手好きと浪費癖、アルコールとドラッグに暴言によるトラブル、80年代末期にはゲイをカミングアウト、後にドイツ人のエンジニアと同性婚。と、常にセンセーショナルな話題がつきまとっています。

そんな毀誉褒貶激しい半生を演じるのは「キングスマン」のタロン・エガートン。そっくり!しかもすべての歌を自身で歌っています。これもうまい。監督は「ボヘミアン・ラプソディ」を途中で放り出したブライアン・シンガーの見事な尻拭いで完成までこぎつかせたデクスター・フレッチャー。

「ボヘミアン...」に続いて、それ以上のスーパースターで監督も同じ。と、なればやっぱり「ボヘミアン・ラプソディ」と比較したくなるところですし、期待せざるを得ませんね。

だけど、この「ロケットマン」は「ボヘミアン・ラプソディ」とは全く違う映画です。
これが映画を見るにあたって一番大事なポイントかも。じゃないとがっかりしてしまうかもしれませんね。実際映画館で叫んでるおじさんがいましたしね。

「ボヘミアン・ラプソディ」は極論すればラストの20分間の熱狂のステージに向けてフレディの人生を突っ走って描く、いわば「音楽映画」です。音楽体験映画かも。

だけど「ロケットマン」はエルトンの人生を音楽に載せて描く「ミュージカル」です。正確にはミュージカルなのかな?とも思いますが、突然歌って踊っての映画です。

そしてラストに向かって自分自身と向き合い、イメージシーンたっぷりにどっちかというと「内省」することで感動を呼ぶ作品。真逆なんですね。

なんせ、オープニングからド派手な衣装を着たエルトンがグループセラピーに加わるところから始まりますから。

だからラストでアガりたい!そんな映画じゃないことだけは覚えて見ると良いですよ。

エルトン・ジョン、本名はレジナルド・ケネス・ドゥワイトはロイヤル・アカデミー音楽院でピアノを学んだ裕福で音楽の天才でしたが、実は作詞ができません。

この映画はそんなエルトンと20歳で出会って以降、数々の名曲を作り上げてきた作詞家バーニー・トーピンとの切ない関係を描いていきます。

経済的には何不自由ない家庭に育ちながら、異常に冷たい家に寄り付かない父、無関心な母。唯一応援する祖母以外には、愛を切望しながらも受けられない孤独なレジー少年が、「エルトン・ジョン」という仮面を身につけることで開ける人生。

しかし、生涯の名パートナーバーニーと出会っても、無類の女好きであるバーニー・トーピンの愛は受けられずやがて成功の美酒で埋め合わせようにそれも叶わず、孤独が彼を振り回していく。

そんな光と闇を、華麗な画面と名曲の数々で描いていきます。
切ないっすよねえ。

文学的でありつつ切ない恋愛の歌を数々送り出してきたエルトン・ジョンですが、その歌詞はバーニーが書いているわけですからね。なんて歪んだ関係か。

映画は史実や作品の時系列にとらわれず、ただ事実に即して描かれますがそうですね「ファンタジック」といってもよいと思います。それだけに浮かび上がってくる「孤独」や「切なさ」はとてもリアル。まさに映画的ではないでしょうか。

ただ個人的には、ひたすらアガるライブ体験の「ボヘミアン・ラプソディ」の方が好みかな。
でも、この作品は終わってみると「エヴァンゲリオンみたい」なんて思ったりもして、とても良かったですよ。

ともかく121分の中で22曲もの名曲を歌いまくる(ちょっと多すぎかも)この映画、ぜひ観てほしいです。

帰宅してすぐやっぱり「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」を聞いてしまいました。

「僕はもう疲れたよ。さよならイエローブリックロード。こんな社交界の犬たちが吠えまくる高級なペントハウスの飾り物にはできないさ。自分の農場に戻るわ」

そんな歌詞なんですけどね。

今日はここまで。
また次回です!
どうぞこのあとも気をつけて、来週もラジオの前でいつものように聞いていただけますように。