8月14日、ハマダといえば、キンゴで〜す♪の水曜日

お盆休みの真っ只中。台風10号も近づいてなんだか慌ただしい今日のラジゴン。

そんな中でガチャポンゲストは、今月のパワープレイ「メロトロンガール」でもおなじみSOLEILからそれいゆさんです。本日はワンデイゲストですね。


ゲストの出演部分はこちらから(LINK)
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内とプレミアム会員の方が聞くことができます)



元アイドルで16歳のそれいゆさんと、80年代は「ネオGS」で鳴らしたザ・ファントムギフト、90年代はポップユニットles 5-4-3-2-1 と、常にPOPSの最前線で活躍するサリー久保田、ヒックスヴィルの中森泰弘さんで結成されたバンド(中森さんは今年脱退)。

スウィンギング・ロンドンな60年代のビートルズやザ・フー、モンキーズ、フィル・スペクターの華麗なサウンドメイクとレトロで超高性能のカッコいいサウンドとそれいゆさんのキュートなボーカルで懐かしくて新鮮なサウンドを届けてくれます。

「福岡ははじめてなので。福岡タワーに連れて行ってもらってお寿司を食べました」

と、今朝東京から飛んできて大忙しのさなかだけどニコニコと答えてくれるそれいゆさん。かっかわいいっすね。

すごく自然体でかわいいそれいゆさんですが、話せば話すほどなんかヘン。タダ者ではないことがわかりますね。

好きな漫画は楳図かずおの「わたしは真悟」だったり(実際楳図かずおのマンガに出てくる転校生の美少女っぽいです)、鳥は嫌いだけど「すずめと太ったハトは結構好き」だったり、多忙な音楽活動しながら高校では「若い人たちと」軽音楽部で銀杏BOYZをレパートリーにドラムやっていたり。ちなみに中学時代は吹奏楽部だったそう。才能あふれる感ありますね。

そんなSOLEILの4枚目のアルバムが7月に発売された『LOLLIPOP SIXTEEN』です。もちろん今月のパワープレイ「メロトロンガール」も収録。

「1960年代にインスピレーションを受けて全曲モノラルでやってます」

楽曲もサリー久保田さんはもちろん、カーネーションの直枝政広、森若香織、高浪慶太郎、TWEEDEESの沖井礼二(Cymbals!)・清浦夏実、マイクロスターの佐藤清喜、フレネシにのんと新旧の才能が楽曲を提供。

ちなみに1枚め2枚めのアルバムでは真島昌利(クロマニヨンズ)、カジヒデキ、かせきさいだぁ、イリア(ジューシィ・フルーツ)、近田春夫、澤部渡(スカート)、横山剣(クレイジーケンバンド)、原田真二と、毎回神様レベルのレジェンドが楽曲提供しているのもSOLEILの特徴です。

それぞれがそれいゆさんをイメージに、バラエティ豊かかつなぜか統一感あふれるPOPワールドを展開。

そんな中でそれいゆさんは実はご両親も音楽と縁の深い音楽一家で、子供の頃から大人と音楽に囲まれて育っていることもありそんな中でものびのびと楽しそうにパフォーマンスしていて素晴らしい。

最後に中森泰弘さんの美しいインストナンバーで終わる、まさに今年の夏のサウンドトラック。

ズバリサブカルおじさん殺しな一枚です。ハマった人は殺されてます。
そして、若い世代には超高精度で新鮮なサウンドとして支持されそう。

この秋は渋谷O-Crestで9月から3ヶ月連続のマンスリーライブ、そして12月23日(日)にはVeats Shibuyaでの「SOLEIL CHRISTMAS LIVE」と、積極的にライブも予定。

噂ではそれいゆさんの「小道具力」も楽しいそうで、福岡でのライブも期待したいですね。

そんなわけでメロメロになりつつも、確かな才能をビンビン感じながら、それいゆさんはGOW!!への出演でスタジオを後に。

また遊びに来てくださいね。

SOLEIL | ビクターエンタテインメント (外部リンク)


今日のラジゴンは、今日本のみならず世界的に再評価著しいシティポップの名曲をたくさんお届けしました。ディレクターさん渾身の私物も投入して素晴らしかったですねえ。

いつものトリッキーな選曲も水曜ラジゴンの自慢ですが、時々はいいですね。毎週はツライかもしらんけど。お楽しみいただければ幸いです。

さて今日のテーマは「昔の夏」。

時代とともに季節の風景は変わるものですけど、なんか気候の感じも随分違うような気がします。
こんなに豪雨とかあったっけ?こんなに暑かったっけ?

まそんなことも含めて、自分たちの昔の夏ってどんなかんじだっけ?というメッセージをいただきました。

実はたっくさんのメッセージ頂いたんですが紹介しきれませんでした。 ありがとうございました!
数もそうなんですけど、私達の駄話も多めで。思い出はありますもんね。失礼失礼。

リスナー層がそうなんでしょうけど、昭和の思い出がたくさん。はっはっは。ノスタルジックでしたねえ。

野山をかけめぐり、小銭を握ってお店に走り、入道雲の下虫あみを抱えて昆虫取りに勤しむ。みたいな。いいですね。

溜め込んだ宿題に頭を抱えて、家族総出状態のアウトソーシングでしのいだ思い出や、ちょっと甘酸っぱい夏祭りの記憶。

あるいは父親も子どもたちもゴロゴロゴロゴロしてうっとおしい上に、ご飯ばっかり食べさせてる、こればっかりは時代を超える夏休みの風景とか。

そんな楽しいメッセージを紹介しながら、でも意外と子供の頃の夏も今の子供達も実は環境や道具が変わっただけで、基本あんまり変わらないのかもしれないな、と思ったり、夏の思い出ってのはどれも微量に甘酸っぱさが含まれるもんだなあとかいろいろ考えていたりもしました。

お盆休みもそろそろおわり。
でもまだまだ夏は続きますので、良い思い出をひとつでも残してたいものですね。

私はちょい無理してしくじったりもしましたが。

 

今日のチンタメは明日が終戦の日ということもありますが、話題の邦画「アルキメデスの大戦」をご紹介。

『ドラゴン桜』でおなじみの三田紀房さんのマンガを原作に、「三丁目の夕日」『STAND BY ME ドラえもん』『SPACE BATTLESHIP ヤマト』「永遠の0」などで日本を代表するヒットメイカー山崎貴監督の手により、菅田将暉に迎えた話題作。

昭和16年12月8日、日本海軍がハワイの太平洋艦隊を急襲した8日後、世界最大の主砲を備えた巨大戦艦「大和」が竣工、わずか5年弱で活躍することもなくあっさり沈没した伝説の巨大戦艦を題材に、その登場を巡って巨大戦艦建造派と、これからは空母の時代と反対する一派。その間で阻止すべく命を受けたのは、変わり者の天才数学者、櫂直。実直な軍人で部下となる田中正二郎と反目しつつ、魑魅魍魎が跋扈する軍や国家を相手に奔走します。

そんなお話です。

で、映画ってね。
時々、作品の出来不出来とか傑作駄作とかじゃなくて単純に「合わない」という監督がいたりするんですね。私にとっては山崎貴監督がそうで、ほんとに申し訳ないけど「ALWAYS」とか「寄生獣」が面白かったくらいで基本、ちっとも合わないです。特に昔の話や物語を語るときのなんでも良きものにしがちな語り口とか好きじゃないです。

そんな私なんですけどこの「アルキメデスの大戦」は面白かったです。すごく面白かったです。

まず基本史実の大事件を「数学で戦う」ってお話が面白いですし、コレ最後は決まってるわけですね。どんなに活躍しても天才だろうが、止められてないし大和はできちゃうし、沈没して大失敗しちゃう。

どーすんだろー。って興味もありますね。

原作のマンガは、東京オリンピックのスタジアム建設のゴタゴタに着想を得たそうですね。
東京都が手を上げて、気がつけば国家プロジェクトとして国費をガンガンつぎ込んでスタジアム建設の計画を進め、迷走しデザイナーも変えまたお金かけ大騒ぎした挙げ句、図面が上がると屋根も冷房も聖火を置く場所もなかった。みたいな。随分偏ってまとめましたけど。

国家って事情やプライドや覇権争いなんて、僕たちに全然関係ないことで迷走して暴走してしまうもんだなあ。

その思いを込めているので、今を生きる私達のお話としてすんなりはいりやすい。
それを説明過剰が芸風の山崎監督の「良い面」が出て、歴史物なのにわかりにくいところがありません。

全体としては数学と会議がメインになる地味な話ですけど、そこをお得意のVFXを総動員してやまとが沈む大スペクタルからはじめて度肝を抜きつつ、この後の戦争の先行きを暗示させて見事。

一歩間違うと荒唐無稽過ぎて台無しになる、机や棚から芸者の胸まで図りまくる変人を見事に演じる菅田将暉、ここんとこメキメキ演技派として台頭している柄本佑に田中泯、舘ひろしといった渋い演技、男臭い中で華を添える浜辺美波も魅力的です。

ちょいちょい、どうかとは思うとこもあるんですけど、今までで一番いいと思いました。

そんでもって、そんな人達がなんで阻止できなかったのか?
原作は連載中ですからクライマックスはオリジナルです。

これがまたなかなか。

戦争ってやっぱり多くの命を失った挙げ句、虚しさしか残らないんだなあ。みたいな。
苦いけども個人的には良い余韻が残りました。

いやほんとに、頭ごなしに好き嫌いしていてはいけませんね。こんな映画とっておいて、来年のオリンピックの演出もするのかね。と少し驚きますがおみそれしました。

今週はここまで。
また次回です。