7月17日、のんびり水曜ラジゴンはアリかナシか?

今日のラジゴンはゲストはなし。

なんとなくのんびりお送りしました。ゆーとくん一家が見学に来ていただいていて、時折いじったり遊んだりしつつ、いいもんですね。たまには。

でもって、メッセージテーマは「アリナシ話」。

それぞれの価値観ってやつがありますが、今日はそんな「自分的にはこれアリだと思う!」「これはナシ!」あるいは「これってアリだと思いますか?ナシだと思いますか?」みたいなメッセージを集めてみました。

「グリーンピースご飯はナシ。乾き物ならアリなんだけど!」みたいた他愛はないが水曜ラジゴンらしいテイストから「今の政治を巡る状況は!」みたいなハードなものまで多種多様。

本当にありなしなんてそれぞれのサジ加減ですけど、思った以上に価値観ってやつはいろいろなんだなあと思ったりもしましたね。

中でもヒートアップした話題は「携帯ゲーム彼氏」のお話。

同棲している彼氏はいつも携帯ゲームばかりして、すべて彼女にお任せ。一切なにもしなくてイライラするってお話。

バンさんも随分憤慨しておりましたけど、リスナーからもたくさんの同意の声が!

「別れてしまえ」みたいな過激なメッセージも結構多かったですね。
面白い。

どう考えてもまあ彼氏に分はないんですけども、メッセージのアツさなどにも家庭内の家事分担や意識の高低の考え方などにもより重要なポイントとして捉えられるようになってるなとも思いましたね。

私はどっちかっていうと、まずそのこと彼氏とよくぶつけ合って話し合ったら?と思ったんですけどね。男女の関係性なんて世間の常識に関係なくお互いが納得するバランスを探りあっていいとこ見つけるしか無いんだから。と苦みばしったことを思って、これはイマイチよくありませんでしたね。はっはっは。

そんなこんなでたくさんのメッセージありがとうございました。

今週のチンタメは、クリント・イーストウッドの「運び屋」。DVD/ブルーレイ発売に合わせて、ちょっと変わっている日本の洋画吹き替え声優さんのお話など。

クリント・イーストウッドと言えば山田康雄。

ある世代にとってはそーなんです。山田康雄といえばルパン三世。これも常識。

声優、俳優として活躍した山田康雄さんは1995年に惜しまれながら62歳で永眠されました。考えてみればそれからもう24年も経ったんですね。

でも今でも、ルパンと言えば山田康雄さんですし、クリント・イーストウッドのテレビ放送なら山田康雄さんのイメージってのも、いかに強い印象を残したのかということですねえ。

実はもうひとつ理由があります。
ルパン三世の声を引き継いだのはものまね芸人でもある栗田貫一さん。

演技は初体験ということで内外のプレッシャーも大変だったと言いますが、今や山田康雄テイストを引き継いだ立派なルパンの声優さん。

時々オールドファンからは未だに拒否反応もあるようですが、山田さんが1971年のルパンの一作目を始めてから亡くなるまでと、栗田さんが引き継いで現在まではどちらも24年で期間で言えばもう超えてしまうんですね。そうなると栗田ルパンでもいいのかもですね。

さて、一方のクリント・イーストウッドは山田さんが亡き後は、アラン・ドロンの声などを当てていた大ベテランの野沢那智さんが、山田康雄さんに少し寄せたトーンで受け継いでいましたが、いろんな声優さんも声を当ててらっしゃいました。その中には銭形警部の納谷悟朗さんや次元大介の小林清志さんもいたりしてつくづくルパンと縁がある方。

そして今回の「運び屋」のソフト化にあたって声を当てたのが多田野 曜平さん。

山田康雄さんが所属していたテアトル・エコーに所属している俳優さんで声優さんです。1962年3月10日(57歳)松田聖子さんと同じ誕生日!実は若松の出身で、今は北九州市観光大使でもあります。

コレが素晴らしい。

『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』とか「ダーティー・ハリー」といった過去作をソフト化する際に山田さんの声がない部分(全長版などで)に補完する形で声を当てていたそうですが、劇場作としては初めて全編を吹き替えた今回。

クリント・イーストウッドと山田康雄さんに最大のリスペクトを捧げつつ、まるっきり山田康雄。台詞回しも息遣いも山田康雄。日本の洋画吹き替えってすごいやと改めて感動した次第です。

もとよりクリント・イーストウッドの実際の声も喋り方も、山田康雄さんの声は全く違うんですね。

多田野さんは、イーストウッドでも山田康雄さんでもなくて、「クリント・イーストウッドを演じている山田康雄さんを演じている」わけですね。時々クリント・イーストウッド自身を演じてしまいそうになって苦労したとインタビューで答えてましたけど、二重三重の演技ですから。

だから声真似だけじゃなくって山田康雄さんと同じ演技力も要求されていて、見事に演じています。

もっとすごいことに、「クリント・イーストウッドを演じている山田康雄さんを演じている」多田さんが演じているアール・ストーンは、この世に存在しない「クリント・イーストウッドと同じく年を重ねたとしたら87歳の山田康雄さんの声」なんですね。

老人らしい少しハスキー気味で、90年の後悔と哀愁を感じる「この世に無い声」なんですね。

なんて素晴らしくてオリジナルでめんどくさそうなお仕事なんでしょうか。

そんなことを知らなければ、何の違和感もなくスーッとそのまま聞けてしまうのも考えてみればすごくって、それってこの作品のイーストウッドよろしく「なんだか軽く見れちゃう」。

軽みで凄みを表現する老練な魅力にもにて、日本で洋画を見る楽しみを改めて感じさせてくれるのです。

そんなことを頭に入れつつ、セルでもレンタルでもサブスクでも良いので観てみるとグッと面白さがマシますよ。

今週はここまで。
また次回です。