今日はゲストがいらっしゃらない日。
なのでゲストとしててスタッフを迎えてみました。あっはっは(無責任)。たまにはね。
個性のばらつき方がX-MENみたいですけど、水曜ラジゴンはこのメンバーで毎週お送りしています。
この人達がいればこそバンちんもおおごとにならず綱渡りをできているわけですね。いつもありがとう。
ちなみにこのメンバーでリスナーさんに一番人気があるのが一番左のプロデューサーです。
みなさん「永久(とわ)に」どうぞよろしくおねがいします。
さて、今日のテーマは「始まりそうで始まらない、気がついたら終わってる」。
個人的には好きなテーマでした。長さもね。人生ですよね人生。
単純に今年のなかなかこなかった梅雨のことを思いつつなんですが、まさに今日梅雨入りいたしましたパチパチ。やっぱうっとおしい梅雨も季節のものはきちんと来てくれないと困りますからね。よかった。でもあーんま雨振ふらなかったですね今日。
それはそれとして、これってよくありますね。
始まりそうで始まらない。来そうで来ない。
なんでも待ちわびると来るまでが気が遠くなるように思いますし、実際そういうときは来ない。
今日もメッセージでたくさんいただきましたけどそんなことあります。
ずっと買ってる宝くじ。ここしばらくは番号のどれかは2つ、3つ当たっていて確実に当選にちかづいている!けど来ない。...こうやってつぎ込むわけですが。
麻雀って話も来てましたけどそうですね。来そうでこない。
待ち人は来たらず。
昇進しそうでしない。
いろいろあります。いい方もありますよ。
病気の家系でそろそろ自分もヤバイかな?でも幸い元気です。みたいなね。
一方、気がつくと終わってる。も切ない!
だいたい切なかったですが、ちょっと前も終電の時間を見ながら余裕で呑んでいたらダイヤが変わって終わってました。切ないですよね。
実家から大量に送られてきたインスタント食品に母の愛をしみじみ味わっていたら、全部賞味期限切れ。食べられるけどさー。みたいな。
ためていたポイントカードが気がついたら期限切れってメッセージ、いくつか頂いて笑ったなあ。切実で。私もよくあります。
そういえば、20代の頃に街角で見てもらった手相占い師の方は「あなたは大器晩成。ある時に突然花開きますよ」と確変来そうなこと言ってたんですけど今んとこ気配もないですね。やっと来たけどもう終わってる。なんてことがありませんように。
みなさんありがとうございました。
さて今日のチンタメは「前田敦子を褒めよ!」ってことで、元AKB48の伝説のセンター、今は女優で一児の母、前田敦子さんに注目してみました。
ただいま2本の出演作が福岡で同時公開中。
「世界の」黒沢清監督の 日本とウズベキスタン、カタールの合作映画「旅のおわり、世界のはじまり」の主演と、こちらも日本の中堅監督としてトップクラス「舟を編む」の石井裕也監督「町田くんの世界」のバイプレーヤーとして。
AKBを卒業して以降の俳優としての活動は、例えば川栄李奈さんのように脚光を浴びてはいませんがテレビも含むと途切れることなく出演作があって(ちょっと皮肉な感じもしますね)出る作品出る作品、目が離せません。独特の存在感。
それも普通の役というよりは、不機嫌そうな役とか孤立してる役、変わり者の役をすると異常に存在感を発揮する女優さん。ってすごいですね。普通に立っているだけでも、どこか居心地の悪さや孤立感を漂わせるという、まあなんかそこはAKBの頃もそうでしたけど、役者さんになってからはそれが功を奏してるって言い方もできましょう。なんか褒めてるのかどうか分かんなくなってきましたけど。
「旅のおわり、世界のはじまり」は日本とウズベキスタンの国交樹立25周年、及びナヴォイ劇場完成70周年記念ということで、世界的に有名な黒沢清監督にオファー。ウズベキスタンロケとナヴォイ劇場を扱えばどんな映画でもOKという自由を与えられて、そこでとにもかくにも前田敦子さん主演でと脚本を変えてオファーしたという、惚れ込みぶり。
ウズベキスタンにやってきたバラエティテレビクルー一行。
「きっと裏ってこんなかんじなんだろなあ」っていうやるせなくてギスギスしたロケの数日間をドキュメンタリーのように描いた作品は、かなり実験的なエンタテイメント作品といった風情で。事件は起こるけど現実世界のようにうやむやになったり、起こってるけど何も起きてない。みたいな作品。
だけど、そこにロケを体当たりで頑張るけどまったく心を閉ざしてヤーな感じの前田敦子=葉子が、ただうろうろして道に迷って逃げ回って。という姿だけで成立するのがなかなかすごい。
そんな中でここではないどこか、それはあんまり知らないウズベキスタンという異国もそうですけど、をぼんやりと思いながら日々流されていく葉子。ホントはミュージカル女優になりたかったのに穴の空いた長靴で汚い川にはいっています。みたいな。
そして、スタッフ同士の心のかすかなふれあい、遠い異国で日本とのことを思う現地の人とのふれあい、私達が知らない国と日本のふれあいなどを通して、美しくもちょっと怖いウズベキスタンの昼よ夜を背景に少しづつ葉子が前を向くって作品です。
前田敦子観察映画としても素晴らしかったです。
一方の「町田くんの世界」は人気少女マンガの映画化で。この原作は賞もいくつもとった名作ですが、主演はまったくの新人で細田佳央太さん、関水渚さんの超フレッシュコンビですが、周りを固めるのが岩田剛典(EXILE) 高畑充希、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、松嶋菜々子などなどそれぞれが主役級の人ばかり。同級生がほとんど20代後半というエラいことになっております。
で、そんな妖怪大戦争みたいな中で前田敦子さんはちょいヤンキー目の不機嫌そうな同級生という脇役なんですが、コメディリリーフとして結局ポイントポイントのおいしいところを全部持っていくという離れ業を見せてくれます。
樹木希林さんの若い頃とか、ふせりえさんとか、ブレイク前の安藤サクラさんとかそんな立ち位置もありだなあと思わせます。この映画では荒井注さんみたいですけども。
映画は原作とはまた異なる青春ドラマでなんですが、後半あっと驚く映画的な飛躍をして、笑ったりヒいたりする、石井監督作品としてもひさびさに快作ってかんじです。
あっちゃん、今おもしろいんでみなさんも注目してみてください。
今週はここまで。
また次回です。