42歳で「お笑い福祉士」として活動を始めた人がいます。
静岡県伊豆の国市(いずのくにし)在住の河合孝彦(かわいたかひこ)さん。
日本福士大学を卒業後、知的障害者施設の指導員をしていた時、コミュニケーションのひとつとしてパントマイムを使ってはどうかと、パントマイムやパフォーマンス学を学びはじめました。パントマイムは障害を持った人の表現を豊かにしてくれ、河合さん自身も様々な表現方法を身につけることができるようになったそうです。
その後、精神科のソーシャルワーカーとして働く中で、心の病の人やその家族、そこで働くスタッフたちも、笑うことで心が元気になっていくのを目の当たりにしました。そこで、パントマイムやピエロパフォーマンス、ジャグリングなどを取り入れながら、自称「お笑い福祉士」として、まわりの人たちを明るく元気にしていきました。
そして、去年11月、静岡県地球温暖化防止活動推進センターが主催する「ストップ温暖化パフォーマンスコンテスト2006」に出場し、見事グランプリを受賞。これを機に、それまでの仕事を辞めて、「お笑い福祉士 めんぼーくん」として独立。学校や病院、老人施設、様々なイベント会場等で、ユニークなパフォーマンスを取り入れた福祉講義やワークショップを行っています。
めんぼーくんとは、大学時代のニックネーム。背が高く、頭がもじゃもじゃでめんぼーに似ていたからだとか・・・。現在はストレスケアも学び、その知識や技術を生かしたライブも企画中です。
「人によって傷つけられた心は、ひとにより癒される。人と人が会ってお互いに癒しあう・・・そんな温かい世の中になってほしい・・・。地球温暖化は個人個人が勝手に生活し、人間関係が冷めてきた結果。人間関係が温まれば温暖化も防止できるのではないか・・・。」
人や自然、地球のことを考える、めんぼーくん。福祉の仕事の経験を生かした「お笑い福祉士」として、今後の活躍が期待されます。