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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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7/22 放送分 「かまぼこ板の絵」

縦6センチ・横12センチ……小さな板切れをキャンパスにしたユニークな展覧会をご存じですか。
これは、愛媛県西予(せいよ)市の「しろかわギャラリー」が毎年開催する「かまぼこ板の絵展覧会」です。

きっかけは、11年前。美術館の講演会の為に招いた講師から「絵は何にでも描けるんですよ」とプレゼントされた5枚のかまぼこ板の絵に、ギャラリーのスタッフたちが心を動かされました。
「この町の間伐材が愛媛県産のかまぼこの板として使われ、全国に届けられている。食べられた後、ごみとして捨てられていたかまぼこの板を、作品としてよみがえらせ、この町に里帰りしてもらおう」かまぼこ板に第二の人生を!をキャッチフレーズに、全国に作品の応募を呼びかけました。
四国の山あいの小さな町からの小さな文化発信。これが全国にこだまして、なんと1万点以上の作品が集まったのです。
平成7年に始まった展覧会は、回を重ねる毎に応募作品数が増え、作品のレベルも着実に向上しています
展覧会を見に来た人々は、「小さなかまぼこ板にどうしてこんな豊かで美しい表現が!?」と驚き、その感動が展覧会の人気を支え、全国から毎年3万を超す来館者を集めています。

もうひとつの感動は、応募者一人一人を大切にする心配り。作品が届くと、ギャラリーのスタッフはその一つ一つに心を込めた直筆のお礼状を送ります。
また、展覧会では優秀賞などの審査はしますが、何万点という応募作品がすべて展示されるのです。
この心ある対応に全国からギャラリーに感謝の手紙が届けられ、心あたたまる交流が続いています。

第13回を迎えた今年の「かまぼこ板の絵展覧会」は、きょう7月22日から、西予市しろかわギャラリーで始まりました。