コンシェルジュ 日本習字師範 「泉けやき教室」「緑風のびのび教室」幸山緑風さん
前回から「文字を書く楽しさ」について、日本習字の師範で、子どもたちに字を書く楽しさを
教えている 日本習字師範の幸山緑風さんにお伺いしています。
緑風さんの教室では、段を目指す子供はもちろん、それ以外でも、古代文字を使って
字の成り立ちを教えたり、また、百人一首の「句」をしたためたり、子どもたちの書きたい字を
先生がお手本を書いて 書いてもらう、字を書く楽しさを学ぶことが出来ます。
今回はこんな話からスタートしました。
習字を習った事がある方(学校でも習字の時間がありましたから、皆さん思い出として
残っているかもしれませんが・・・)なら誰もが感じていたことだと思うんですが、
習字を習い始めた時、必ず「水」と言う字を書いていたんですが、あれ何で「水」なんですか?
水は書道に必要な要素が 全て入った字
「水」はお習字に必要な要素がすべて入った字なんだそうです。
最初に「トン」と入って、はねて、はらいがあって、左はらい、右はらいがあって
また曲がるところもあって、書道で一番大切なものが入った字なんだそうですよ!
知ってましたか??
基本なので、しっかりと練習するんだそうです。確かに考えてみると、習字に限らず
水って バランスだったりが難しい感じですよね~・・・
なので、緑風先生は、自由にのびのびと書く事も大事なんですけど、
基本は大切にしているとおっしゃっています。
字を綺麗に書くコツ
気持ちを込めて書くのも大事ですが、ゆっくり書く事も大事です。
やはり殴り書きというのは、どうしても雑にみえますから。
だから先生は子どもたちに「力を抜いてふーっと息を吐きながら書きなさい」と
伝えているそうです。
(力加減も分かりずらい所ではありますが、筆ペンなども力を抜いて書くと良いそうです)
習字の筆を持つときに、手の平に卵を握っているつもりで書いてみて、と
指導しているそうです。
また、手首で書かないで体全体で書く
手首だけで書くと、なんとも小さな伸び伸び感の無い字になってしまいます。
さらに、習字だけでなく、鉛筆などでも言えますが
中心を意識して書くのも大事だそうです。
まっすぐ書く。これを意識するだけでも全然違うそうですよ!
そして、自分の字に自信が無い方は、小さく書く傾向にあるそうです。
それを辞めて、意識的に字を大きく書くことも
字を綺麗に見せるテクニックです。
憧れの先生を見つけてその字を目指してみる
習字だけでなく、スポーツでもそうだと思いますが、憧れの字、自分が書いてみたい字に
近い人を見つけて、真似してみるのも 上達の第1歩だそうですよ!
漢字とひらがなの字のバランス
漢字とひらがなを使って手紙などを書く場合、漢字を少し大きく書いたほうが
バランスが取れるそうです。
パッと見のバランスが良くなります。
「綺麗な字」=「好みの字」、人それぞれあると思いますが・・・
では、小さな字を書くときはどうすればいいのでしょうか?
字がどんなに小さくなっても「払い」「とめ」はしっかりと!
全く何もなかったら、何ともいえない字になってしました、。
また、字は繋がっているので、次の字に行く時に 繋がっているように書くと良い。
だからはらい、とめ、は大事なんです。
リズムと書き順
ここも大切な所です。
以上、字を綺麗に書くコツを教えて頂きました。
さっそく明日から実践してみましょう!
オンエア曲
CHANGE THE WORLD / ERIC CRAPTON
唇に / 朝日美穂